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札幌から函館まで普通列車のみで行ってみた!

どもども!今回はこの乗車券往復割引きっぷを使って、函館へ行ってまいりました。
この乗車券割引きっぷですが、本来はこれに特急券等を組み合わせて使うのが前提のきっぷなのですが、今回は特急を使わず普通列車のみで函館まで移動してみました。きっぷを買う時何度も駅員さんに「特急券は要らないんですか?途中下車は出来ませんよ?」と確認されたくらいなので恐らくこのきっぷ単体で使うのは稀な例だったという事なのでしょう(笑)
まずは札幌10時50分発の苫小牧行き2748Mに乗り終着の苫小牧へ。車両は通勤型ロングシートの733系でした。
札幌から約1時間、12時03分に苫小牧に到着。10月に何度この駅に来たのだろうか…

25分の乗り換えで12時28分の室蘭行き436Dに乗り東室蘭へ向かいます。国鉄時代から働き詰めの40年選手のキハ40がお出迎え。

国鉄時代から変わっていない青色のモケットに4人掛けのボックスシート、これが旅情を一層引き立ててくれるのです。

苫小牧を出るとすぐ進行方向左側に王子製紙の工場があります。紙の町苫小牧を象徴し同時に力のある街なんだなと毎度感心させられます。

室蘭本線は特急が多く設定されており非常に線形がよく、ほとんどジョイント音がしません。
※ジョイント音とはレールとレールの繋ぎ目(ジョイント)から鳴る音のこと。ガタンゴトンという音はこのジョイントから鳴る音なのです。
約1時間20分で東室蘭に到着、5分の乗り換えで478D長万部行きに乗り終着の長万部まで乗車。この室蘭本線の東室蘭~長万部間、特に豊浦から先が普通列車の運転が少ない閑散路線なのです。しかし、閑散路線に共通するのはほとんどが絶景路線であること。噴火湾沿いを走るこの路線は鉄道ファンにも人気が高い路線です。
しばらくすると北舟岡駅に到着。

この駅の1番ホームの目の前には海が広がり、ロケーションが最高なんです。晴れた日は写真のような風景が広がります。特定の列車でしか味わえないいわば特権みたいなものです。
そして終着の長万部の2つ隣の小幌駅は最強の秘境駅で有名な所。

この駅はトンネルとトンネルの間にある駅で鉄道以外にこの場所に辿り着くことが出来ない、何のために作られた駅かわからない不思議な駅です。昔は釣り人がこの駅をよく利用していたらしいですが今は平均乗降客数は0人。廃止も検討されましたがこの駅を訪れる鉄道ファンの方が多いことから地元の自治体が声を上げて廃止はされなくなったという逸話がある駅なのです。
東室蘭から1時間半、終着の長万部に到着。
約45分の乗り換えで砂原線経由の函館行き2844Dに乗車。長万部~函館間は普通列車で約3時間!ここでもキハ40が活躍。

函館線の森から先は8の字を描くルートになっています。これは勾配緩和のために(戦時中の輸送力増強が主な目的だったらしい)バイパス路線として新たに渡島砂原、鹿部方面の砂原線が開業したもので特急は駒ヶ岳、大沼公園方面を通ります。かつては上りが砂原線下りが本線を通るようでしたが、現在では車両性能の向上で砂原線は普通列車、貨物列車しか使わない路線になりました。

日中であれば車窓から秀峰駒ヶ岳や大沼、小沼などが望めますが日はもうとっくにくれてて真っ暗だったのが惜しいところ。
列車は八雲、森、北海道新幹線の玄関口新函館北斗、七飯と沿線の主要駅を通り約3時間、19時20分函館に到着。

という訳で札幌から函館まで、普通列車のみで移動というとんでもない事をしたわけですが、札幌からおよそ8時間半かかりました。それも普通列車で行くにはこれが最速乗り継ぎであることが驚きです…
特急なら3時間半~4時間で行けますがのんびり普通列車のみで札幌~函館間を移動してみるのも楽しいですので皆さんも是非やってみてください(笑)

ホテルで食べたハセガワストアのやきとり弁当がほんとに美味しかった…

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