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ハウス・ジャック・ビルト

ヒトラー共感発言でカンヌから追放されてからもう8年、最近のニュースだったような気がする、そんなラース・フォン・トリアー監督の新作"ハウス・ジャック・ビルト"を観てきました。

学生の頃 "奇跡の海" や "キングダム" にはまり好きな監督だったのでヒトラー共感発言にも彼なりの真意があると思っていたけど、凡人には掴みきれない部分が沢山ある監督だけに下手に共感したり肯定すると火傷してしまう。
それでも彼の作品は義務感から見てしまうし、カンヌに追放されようが懲りない感じでまたカンヌに殴り込みってのがスゴイ。(予告編にもヒトラーちょい出しして上映前からジャブを撃ってくる)

全てに共通している訳ではないが彼の映画には "救われない悲惨な出来事" や "ただ傍観するしかない残虐性や性描写" 、今回の作品にはいつにもまして "物議の坩堝" ってのが強い印象。

日本でも有名で賛否両論となった "ダンサーインザダーク" なんか他の作品からしたら可愛いもんでエンターテイメントとしてのミュージカルに見えてしまうぐらい、と言いつつ当時泣いてしまったけど・・・

主演のマット・ディロンの怪演はもちろんだが、久々拝見したブルーノ・ガンツもある意味怖い・・・ヒトにオススメする映画ではないけど、安心して後味悪くなれます!完全トリアー印の映画 、でお腹いっぱいになりました。

http://housejackbuilt.jp/

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