コーチング忍者の2分コーチング入門講座とは?
皆さま、こんにちは。
リーダー育成家の林健太郎です。
今日は、私が主宰する「コーチング忍者の2分コーチング入門講座」(略してコーチング忍者)とはどんなものなのか、というテーマで記事を書いてみたいと思います。
どうぞ最後までお読みください。
コーチング忍者とは?
コーチングという技法が生まれたのは1990年代前半のことで、「新しい」と繰り返し言われてきた技法も、その誕生から既に30年という年月が経ちました。
この30年を私たちが暮らす環境に照らし合わせるとしたら、その激変ぶりはここで語るまでもないと思いますが、特にスマホの登場とネット回線の進化は私たちの生活環境を根本的に変えてしまいました。
30年前と比べると、私たちは圧倒的な情報量をリアルタイムで手に入れられるようになりました。
これは私の見解ですが、コーチングを作った先人たちは、そんな現代の環境を知る由もなく、当時の環境に合わせてベストな技法を創造したはずです。
そして、その技法の中心にあったのが「考える」ことと「想像力を働かすこと」でした。つまり「検索」するは技法として想定していなかったということ。
そんな背景から、元々のコーチング技法は時代遅れになりつつあるのではないかと私は考えました。
そして私の周りを見渡しても、なかなかそのことに気づき、新しい時代にマッチしたコーチングを提唱している人が見つからない、ということにも気づきました。
これも私見ではありますが、私たちの業界はなかなか重い腰を上げられず、技法を刷新すること、つまり改善を怠ってきたように思います。
今の時代は「うるさすぎる」
先に述べたとおり、私たちはスマホなどから情報をリアルタイムで手に入れることができるようになりました。
このことで、これまでコーチングが担ってきた「想像力を高める」という領域は、だんだんその役割を終えてきているのではないかと私は考えます。
具体的に書くとすれば、「まず考えてみましょう」というアプローチは既にレガシーデバイス化(フロッピーディスクみたいなイメージ)している可能性があるということ。。。
今の時代、検索した方が精度の高い情報が手に入るわけだから、想像する意味は正直なところ・・・ないわけです。
そんな便利な世の中ではあるのですが、反面、私たちは「通知」という機能によって情報を常に閲覧することを強いられているとも言えます。つまり、いつでもどこでも、情報にさらされ続けるということです。
これが私の言う「世の中がうるさい」という状態です。
外界と遮断された静かな時間はもはや標準装備ではなく、オプション扱い。つまり、意識的にその時間を取ることや、その時間を「買う」ことが必要になってきているということなのかもしれません。
私たちには、スマホを見る手を止め、日々溢れる情報を一旦整理し、自分にとって必要な情報を選択し、断片的な情報をつなげて自分の論調を作るという時間を作ることが求められています。
そして、このような時間を自力で確保できないというのが、現代を生きる私たちが抱える課題だったりします。
現代のコーチングはそんな環境に悩みを抱える方々を支えるものなんだと思います。
「情報は豊富にある。それを整理して、分析した上で自分ならではの意思決定をしたい!」と願う人に必要なのがコーチング、というのが現代風の解釈なのではないかと思っています。
なぜ忍者なのか?
コーチングにおける技法の提供者のことをこれまで「コーチ」と読んできたのですが、野球やテニスのコーチなどと混同されることが多く、誤解を招く呼び方であると私は常々思ってきました。
ですので、私がこの講座を始めるにあたって、まず「コーチ」という名前から変えたいという願いがありました。
その中で考えついたのが「忍者」という存在。
主人が命を下した時に、それに従い、姿を隠して任務を遂行するのが忍者というイメージを派生させて、「会話の主人」が「情報を整理したい」と願った時に登場し、「静かな時間を提供する」ことが忍者の仕事、という情景をイメージしました。
忍者はここに掲げる10の忍術を駆使して、主人の目的達成をサポートするのがその役割であり、コーチング忍者では、学び手を忍術学園に入学した見習い忍者と見立て、2ヶ月間で一人前の忍者になることを支援していきます。
(それぞれの忍術の解説はまた別の機会に)
なぜ「2分」なのか
2分という時間の単位は、一瞬のようで、意外と長い。
これが私の中での2分の解釈です。
まずプロのコーチ側から見た2分という時間は極めて短い!
傾聴が少しできるぐらいで、質問はできないし、行動計画までとってもじゃないけど相手を導けない、と思う時間の単位です。
方や、コーチングを受ける側の2分間というのは意外と長いものです。例えば、2分間座禅を組んでください、と言われたとしたら、意外と苦痛を感じて「まだ、時間が経たないのか!」と感じるかもしれません。
つまり、会話の主人にとっての2分というのは思考を巡らすには充分以上の時間の単位であり、コーチ、いや忍者にとっては能動的な策を講じることのできない無策な時間になるということ。
コーチングのそもそもの方針は、相手の自律性を信じ、相手が自力で答えを出すことや最善の選択をすることができる完成された人間だと信じることにありますから、コーチの関わり度合いは実はこのくらいで良いのです。
逆を返せば、現代のコーチは仕事をしすぎている、とも言えます。
余計な手出しをしないと言うのが、忍者流のコーチングの考え方です。
なぜコーチングは普段の会話に使えないのか
私はプロのコーチとして10年以上の経験があるベテランですので、コーチングが会話の技法として極めて優れていること熟知しています。
しかし、とても残念なことに、コーチング的な会話を日常会話の仲間として使うことには、いまだ大きな壁が存在します。
それはなぜかというと、コーチングという技法が一般的な会話の方法論とは全く異なる論法として設計されているからなんです。
つまり、コーチングは新しい思考を生むことを目的に、一般的な会話とは全く異なるアプローチを取る前提でデザインされているのです。
ですから、当然コーチングの会話は普段の会話と比べると異質であるということになります。
敢えてここでコーチングではない例え話をするなら、お茶のイメージが近いかなと思います。
例えば普段の食事の後に「お茶入れようか」というやりとりがあったとします。
普通に考えれば、急須に茶葉を入れてから、お湯を注いで湯飲みに入れる、といったことを想像すると思うのですが、それをあなたの相方が「まずにじり口から頭を下げて入って、お茶碗は正面を外して飲んで・・・結構なお手前でと言うんだよ」みたいな作法をいきなり強いるような感覚なんだと思います。
それをなんの合意も説明もなく相手にやられたら、当然びっくりすると思うのです。
つまり、「お茶」という大きなカテゴリーは同じでも、その目的や作法は異なるということですね。
コーチングもそれに似ていて、「会話」という大きなカテゴリーで言えば同じなのですが、具体的なお作法が異なるので、それらをなんの前触れもなく混ぜると異質なものに感じてしまうわけです。
ですので、「コーチングするよ〜、いいかな?」と始まりの合意形成をしたり、「普段の会話に戻るね〜」と終わりの合意形成をしたりすることで、私たちはコーチングを日常会話に取り入れることができるのです。こんな、いわゆる「お作法」も見習い忍者の皆さんには学んでいただきます。
忍者に託す私の熱い思い
私は国際コーチ連盟 日本支部(当時呼称をあえて使うことにこだわっております)の創設者であり、代表理事として5年ほど活動していた時期があるのですが、その時にスローガンとして掲げていたのが「コーチングを社会インフラにする」ということでした。水道管や電線など、人が日々の暮らしの中でその存在を認識することは少ないが、必ず恩恵を受けているもの。そんな存在にコーチングをしたいなと強く願いながら活動していました。
残念ながらその頃の私はまだまだ力不足で、なかなか理想に向けて結果を出すことができませんでしたが、今でもその意思は変わっていません。そして、この忍者が私の意思を形にできた初めての営みです。長い年月がかかりましたが、ようやく納得のいくものが完成しました!
私が思うには、もはや、コーチングは一部のプロだけが使える伝家の宝刀的な専門技術ではなく、どなたでも、いつでも、大切な人との会話に使えるものになっていくタイミングだと思うのです。より込み入ったことはプロに任せていただくとしても、コーチングっぽい会話?、いわゆる「ふだん使いのコーチング」はこれからの日常会話の標準装備となっていくのではないかと本気で思っていますし、その先頭で旗を振るのは私であると自負しています。
一回学べば二度と学ばなくてもいいぐらい簡単にする
長くなりましたが、私がコーチング忍者にかける思いを少しだけでもお伝えできればと思い、記事を書かせていただきました。
コーチング忍者は、2ヶ月という短期間、それもオンラインの講義を毎週2時間(全8回)受けていただければ習得できる究極にシンプルなコーチング学習の形だと思っています。
費用も39,800円(+消費税)とできる限り低コストで抑えるように工夫をさせていただき、必要な方が費用で躊躇することがないようにという願いを込めました。
講座を修了した方にはもれなく、このカッコ良いライセンスカードを差し上げておりまして、このカードは永年有効、更新料なしというスタイルを採用することにしました。
私が最近知ったことですが、ダイビングにはCライセンスカードというものがあるようで、ダイビングする人はこれがないと潜れない、ということなんだそうです。
コーチングもそんな様式があってもいいのではないかなと着想しまして、ライセンスカードを提供することにしました。
コーチングする人は肌身離さず持っていて欲しいという願いを込めて提供しております。
ということで、ここまでお読みいただいて「忍者を受講してみたい」と思われた方は、こちらのホームページからお申し込みいただくことができますので、どうぞご検討ください。
最後までお読みいただき、心から感謝申し上げます。