「コーチング忍者PRO」サービス提供終了のお知らせ
皆さま、こんにちは。
リーダー育成家&ベストセラー作家の林健太郎です。
本日は、皆さまにお知らせしたいことがあり、ご連絡をさせていただきました。
タイトルにも書かせていただきました通り、2020年7月に発足したコーチング忍者PRO(発足当時は、コーチングクリニックPROというサービス名でした)を、2023年12月23日講義の終了をもって、サービス提供終了とさせていただくことにしました。
この3年半という時間の中で、ご入会いただき、私から学んでくださった皆さまに、この場を借りまして心からのお礼をお伝えさせてください。
皆さまの存在なしでは、私がコーチングを教える、という新しいチャレンジを成し遂げることはできませんでした。
今思えば、至らないこともたくさんあったように思いますが、皆さまとご縁があり、学びを共にできたこと、大変光栄に感じております。
時代の変化
私がこの取り組みをスタートさせた2020年の夏はコロナ禍の真っ最中で、さまざまな行動が制限され、私自身の主戦場だった企業のリーダー育成の場も、ことごとくキャンセルや中止、延期になりまして、何をして生計を立てていけば良いのやら、と路頭に迷うようなタイミングでした。
そして、その当時は、私だけでなく、たくさんの方々が、これからの人生をどう生きるかに悩まれたタイミングでもあったように思います。
そんな中、コーチングを仕事にして活路を見出したいと考える方が爆発的に増え、コーチングブームが到来したと記憶しています。
その時代の流れに運良く乗りまして、私が主宰するコーチング忍者PROは瞬く間に在籍者が50人を超える人気スクールとして台頭し、コーチングを学べる場所の一つとしての認知を拡大していきました。
私にしては、50人規模のコミュニティーを運営することも、コーチングをプロを目指す人に教えることも初めての経験でしたので、毎日様々な課題と格闘しながら、体制を整えていく刺激的な時間を過ごさせていただきました。
今振り返っても、この立ち上げのタイミングは苦しみもがきながら、在籍者の方々と議論を重ねていく最高に楽しい時間だったなと思います。
その甲斐もあって、1年ほど経った頃には運営体制もなんとなく定まり、スクールとしての長期的な存続を考え始めたりしておりました。
きっと、コーチングスクールの主宰という仕事をこの後長くやっていくことになっていくんだろうな、と感覚的に思っていた時期です。
そんな矢先、去年、つまに2022年の秋ごろから、コロナ禍も収束を見せはじめ、世の中が急に「リアル」に向けて動き出し、企業活動も活発になって参りました。
当然、私の企業での「出番」も復活していくわけですが、時を同じくしてコーチとして独立したい、という考える独立志向の方の数も急激に減少していったような肌感がありました。
そんな時代の流れもあり、コーチング忍者PROの在籍者も50人を切り始め、毎週土曜の講義にリアル参加してくださる方がなんと1名だけ!という回があったりと、大きな時代の流れを感じさせるような出来事が相次ぎました。
なんとなく、この3年という月日の中で、コーチングの大きなブームが起き、学び手の人口が急激に増え、供給過多なマーケットが生まれ、たくさんのコーチに対して少ないお客様といういびつなマーケットが形成され、稼げないプロたちが淘汰される、みたいな流れが起き、ブーム自体が急速に下火になるという縮図を見てきたように思います。
まぁ、そんな中でも流行り続けるコーチングスクールはいくつもあるわけで、これは私の経営能力の問題かもしれない、というのは、私がこの先個人的に向き合う必要のある課題だとは思います。
とはいえ、時代の流れというものは存在すると思っていて、その流れには逆らえないよな、なんて言い訳がましいことも思ってるよ、というリアリティーもここに書き残しておこうと思います。
やってみてわかったこと
その①:コーチング単体で生計を立ててる人は意外と少ない
コーチング忍者PROは、元々プロとしてコーチング業を営んでいる人が、コーチングスクールを修了して営み始めると、学びや新しい技術を仕入れる場がなくなり、個人事業者として横のつながりもなくなりがちなので、そんなプロなら誰でも所属できて、新しいワザをゲットでき、お互いの営みを支え合える「互助組織」を作りたいという思いでスタートさせました。
しかしながら。。
これは2020年の夏にスタートしてからほんの数ヶ月後に感じ始めたことですが、そもそも、そういう形でコーチング単体で採算を確保しながら営んでるコーチ、というのがもしかしたらレア種である、ということがわかってきました。
多くの方は副業で少し稼げている、あるいは、これから独立を目指そうとしているという方々で、もしかしたら、職業として例えば8桁稼ぐようなプロコーチというジャンルは成立していないのでは?と認識させられました。
私は何年もその営みをやっているので、もしかしたら麻痺しているのかもしれませんが、コーチングで独立開業して、何年も営んでいくというのはなかなか難しいことなんだなと痛感させられた出来事でした。
その②:期間や内容が決まっていないスクールは飽きられる
コーチング忍者PROは、いつ入っても良くて、いつやめても良い、というスタイルで運営してきました。
先ほど述べた通り、そもそもの狙いがプロのコーチの技の仕入場だったので、必要な時に入って、不要になったらやめればいい、みたいなことを考えて決めたことです。
ですので、その気軽さから、入会してくださる方も多い反面、やめていく方の数も多いのが「ウチ」の特徴でもありました。
退会される方には、その理由を教えていただいているのですが、中でも多いのは「林さんからはいつでも学べるので、他のものを優先します」というお話。
なるほどね。。
なるべくその時その場でホットな話題をリアルに伝えたいから、即興性の高い、悪く言えば、場当たり的なスタイルを取っているわけですが。。
学び手としては、どっちかというと、例えば12ヶ月プログラム&修了者には資格発行、毎回の講義内容はこれ!みたいな形のはっきりしたプログラムの方が心惹かれるのかもしれないなと考えたりしました。
ここは、教えることのリアリティーを追求することと、サービスとしての形をはっきりさせることとのバランスで最後まで悩み続けたことでした。
その③:私がリーダーとして成長できた
そして、わかったことの最後は、結局、私が一番得してるような気がする(笑)ということ。。
コーチング忍者PROは学校であり、コミュニティーでもある、というスタイルを取っていたので、私は自ずとその組織の長になるわけです。
その中で、どんなメッセージを発信していくと良いのかを試行錯誤して、毎週試してみるという、リーダーにとしての経験を積むのには絶好の機会を得ておりました。
そのおかげで、プレゼンテーション能力はめちゃくちゃつきました。
どんな即興的にかかわる必要がある現場に出ても、全く問題なく言葉が紡げるようになったのは、毎週土曜日の講義で磨かれた技術の賜物です。
また、実際に企業のリーダーにコーチングする際も、なかなか口の悪い?リーダーの方から「林さんは対岸の火事みたいに専門家枠から語ってればいいから楽でいいですね」なんて皮肉を言われることもあるのですが、そんな時に「いえいえ、私は現役のリーダーですから、同じ苦労を共にしていますよ」とお伝えするとぐっと距離が縮まる、なんていうメリットも享受しておりました。
コミュニティー運営の中では人間関係のトラブルやら、急な問題解決やら、様々な「イレギュラー」が発生します。
何も起きていない、「凪」の状態の時間の方が少なかったようにも思えるぐらい、様々なことが起きました。
その都度心を砕いて、なるべく丁寧な対応をする中で、相対するお相手の方々とは、わかり合えたり、絆が深まったり、結局亀裂が深まったりと、様々な経験をさせていただいたことは、私自身が今後活動していく上での大きな財産だなと感じています。
今後の活動について
コーチング忍者PROにはこれまで累計150人以上の方がご参加いただき、仲間として手を繋ぐことができました。
これ、私としてはとっても嬉しいこと。
全国津々浦々、仲間がいるという幸せを本当にありがとう、としんみり思ったりしてます。
私のこの3年半での大きな変化といえば、本の出版という新しいドメインに挑戦できたこと。
そして、中でも、「否定しない習慣」という本がベストセラーになったことです。
そして、本が売れていく、というありがたい現象がおきている中で、嬉しいことに私の周りには、プロのコーチだけではなく、否定をしてしまったり、否定され続けて困っている人や、大切な人とのコミュニケーションをより良くしたいと願う人など、コーチ以外の方々が集まってくださるようになってきました。
そんな方々を受け入れる場所が現状ないのが、最近の私の悩みの一つ。
今後は、そんな読者の方々を広く受け入れることができる場所を作ろうと思っています。
まだ構想段階ですが、1,000円以下の月額でコミュニケーションスキルや関係性の作り方を学べるコミュニティーを新しく作る方向で詳細を詰めています。
新しく発足させる予定のコミュニティーでも、頻度は下がるものの、コーチング忍者PROで取り扱うようなレベル感の内容もたまに盛り込んでいこうと思っていますので、どうぞご期待ください。
(こちらは詳細が決定しましたら、改めてお知らせしますね)
ということで、いつものことですが、とんでもなく長い文章を最後まで読んでくださったあなたに心からの感謝です。
また新しいサービスについては、決まり次第、こちらにてお伝えさせていただきますね。
ということで、また次回の記事にてお会いしましょう!
それでは、また(^^)