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第4回C-1グランプリアーカイブ【林健太郎の短評も付けました】

皆さま、こんにちは。
エグゼクティブ・コーチ&リーダー育成家&作家の林健太郎です。

この記事では、2022年1月16日に開催されました第4回C-1グランプリの動画を公開しながら、挑戦してくださったコーチたちのコーチングを私が少し解説というかフィードバックさせていただこうと思っています。

当日、番組をご覧になられた方も、見逃してしまった方も、どうぞこの記事でご覧になってください。

ちなみに、年間チャンピオン決定戦は3/20開催です!
是非お見逃しなく!

オープニング

C-1グランプリのオープニング、今回はリーダー育成家のももたろう氏がMCとして登場。
もう定番となりつつあるこのC-1グランプリですが、様式や審査方法、出演者・審査員の紹介など、C-1の基本的なことをお知りになりたい方は必見です。

伊藤全次郎さんのコーチング

トップバッターは「ぜんさん」です!
動画、是非ご覧いただきたいのですが、ぜんさんが考える「おもしろさ」つまり、エンタメ性が冒頭の自己紹介に溢れていますので、早送りせず注視していただくことをお勧めしま〜す。

【審査委員長 林健太郎の短評】
とても綺麗なコーチングの流れを作っていたのが印象的でした。冒頭の自己紹介の不真面目さ?奇抜さ?とはまた異なる「丁寧な」運びを見せてくれていましたね。
15分と短いコーチングセッションですので、意識的に冒頭の早い展開を作っていたのも印象的で、開始5分のところでテーマ設定を終えて本題に入っていることや、その後も比較的相手の発言を誘発する沈黙を上手に使えていたのが印象的でした。
コーチング本来の「相手が思考する時間」を提供できていて、上質なドラマを見ているような気分になる時間でした。
もうちょっとエンタメ要素があると、コーチとしての特徴が際立つようにも思いますね。

有岡秀郎さんのコーチング

二番目の登場は有岡さん。
私が事前に存じ上げていなかったコーチの方で、勇気を持ってチャレンジしていただきました!

【審査委員長 林健太郎の短評】
正直とても悩ましいセッションでした。
コーチングの技術要件的に考えると、コーチが早めに判断して相手を導いていく様が見えて、お客さんが置いてけぼりになっていたようにも見えました。
しかし、これをエンタメと捉えると、お客さんとのやり取りのズレずれ感が逆におもしろくて、これはこれでエンタメ?と思える展開だったりして、審査の点数付けにとても悩んだ記憶があります。
コーチングの技術として考えると、コーチ側がお客さんの話を早合点して誘導していく傾向があったのと、行動管理に主眼が置かれたセッションになっていたところが気になりました。
お客さんの「すっきりしたい」って何のこと言ってるんだろう?
そんな好奇心が違う展開を生んでいくような気もしましたが、皆さんはどうご覧になりましたか?

クロさんのコーチング

なんと2回目のチャレンジとなったのがクロさんですね。
今回はどんなコーチングを見せてくれたのでしょうか?

【審査委員長 林健太郎の短評】
一言で言うと「上手」。手慣れているし、不安な感じが一切ない、落ち着いた出立ちが特徴的で、審査員を期待させてくれますね。
私から見て、クロさんのコーチングに好感を持てるのが丁寧さだと思いました。相手の言葉の丁寧な要約や、非言語で伝えられる細やかなニュアンスを見落とさないこと、何か働きかけをするときに口頭で許可を取ることなど、とにかく信頼構築に必要な働きかけを丁寧に行なっていくなと感じていました。
それでいて、意外としつこく食い下がって、相手の曖昧な言葉を逃さないシャープさと粘り強さも見せてくれて、「これぞコーチング」と感じさせてくれました。
セッション全体の運びも「わかってやってる」感満載で、上質なコーチング=エンタメという新しい方向性も見せてくれました。
最後に「絵」を描いていたという驚愕の事実がわかり。。私としては、あれ?自分に矢印向いてる?とちょっと面食らったという番狂わせもありましたね。あれ、視聴者にも見せて欲しかったなぁ。

ちゃんくにさんのコーチング

もうネタバレしていると思われますが、今回の優勝者はちゃんくにさんでしたね。
優勝コーチのクオリティーをどうぞ感じながらご覧ください。

【審査委員長 林健太郎の短評】
ちゃんくには私のもとで学ぶ門下生なので、ちょっと贔屓目に見てしまうこともあるのかもしれませんが(他の審査員もいるので、審査自体は厳正にやってます)、私が教えたことを教えた通りに再現してくれました。
私は審査するときに、ノートに要点をメモしながらセッションを見ていることが多いのですが、ちゃんくにのコーチングをメモしているページにはほとんど空白だったという。。これ自体が優れたコーチングだったという証かなと思います。

書いてあることを全部ここに挙げるとすると
・あいづちがいいね
・答えを急かさない→「言えない」わけだからゆっくり関わる←これいいね
・自由に時間を使わせている
・「今は言えているの」というツッコミが欲しかったなぁ
という4つだけ!

良いコーチングでした。
クロさんのところでもコメントしましたが、今回大会は「優れたコーチング」を見せることは上質のエンターテインメントである、という方向性を示してくれたようにも感じています。

かのうちさんのコーチング

そして最後のチャレンジャーも、2回目の挑戦となるかのうちさん。
今回はどんなコーチングを見せてくれるのでしょうか?

【審査委員長 林健太郎の短評】
正直、けっこう期待していたんですけどね。緊張しちゃったのかしら?
私の中での要点は4つあって、

1)コーチがコーチングセッションをしようとするとつまらなくなる
2)承認の言葉がもうちょっと欲しい
3)相手にペースを握られちゃってる
4)相手にNoって言えないかな?

そんなことを考えながらの審査となりました。
私がお客さんだったら、という視点で考えたときに、スタンダードなコーチングをされたらちょっと物足りなく感じると思うんですよね。七味唐辛子をちょっと振りかけるようなピリ辛さが欲しいように感じました。
あとね、コーチングのペースがつかめない時は、承認の言葉が足りないことが多いんですけど、今回はそのパターンだったかなと思いました。

あとはね、審査的には悩ましいのですが、お客さんの方が面白かったという悲劇。。笑
お客さんの面白さを超えていくことや、お客さんの暴走を止めること、といった難しいスキルが求められるセッションだったようにも思います。

結果発表〜エンディング

そんなことで、今回も5人の生コーチングをご覧いただくという、とても濃ゆいコンテンツでお届けしたC-1グランプリでしたが、エンディングの映像も是非ご覧ください。

次回は年間チャンピオン決定戦です!

次回のC-1グランプリは歴代チャンピオンが集まってエンタメ性を競い合う、年間チャンピオン決定戦です。
詳しいことはこちらに書きましたので、もしよかったらご覧ください。
ご視聴方法もこちらに記載してありますので、当日はぜひご視聴ください。

後半では、私も生コーチングを披露させていただきますので、どうぞお楽しみに。

いつものことですが、文字数の多い記事を最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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それではまた次の記事でお会いしましょう。

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