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39. ロゴ以外でラグジュアリーブランドを購入する理由を新生FERRAGAMOのニットから見る

こんばんは、羽生です。
今回はFERRAGAMO(フェラガモ)です。
新しいクリエイティブディレクターにマクシミシアン・ディヴィスが就任し、変革中の老舗ブランドですが、業界関係者の間ではとにかく評判が良いです。
以前、SPRING2024のコレクションレヴューの時に簡単なブランド紹介を書かせて頂きました。
宜しかったらこちらをご覧下さい。

今回そのフェラガモでニットを購入して来ましたので、そちらをご紹介しながらラグジュアリーで購入する意味みたいな事を話していきたいと思います。

まず何故ニットを購入したかったかと言いますと、今シーズン、オーバーサイズの綺麗めなコートを着たくて、そのサイズ感にマッチするシンプルなニットを探していました。

それで購入したのがこちらです。
リンクの貼り付けが何故か出来ないのでURLを貼っておきます。
ニット トップス / ¥126,500 (税込)
https://shop.ferragamo.com/shop/jpn/ja/special-collections/新着アイテム-メンズ/e-764417--10
ヴァージンウール100%のリブ編みのニットです。
ちなみにMサイズ。

FERRAGAMO
ニット トップス

凄くシンプル!
ロゴもないし、ラグジュアリーブランド買う意味あるの?と言う声が聞こえてきそうです(笑)
まぁ確かにそうなんですが、良さはあるんです。
それは後程お話します。
まずはデザインについて。
衿はハイネック、身幅は全体的にやや大きめなシルエット、そして袖口、裾のリブを長めに取っています。
これが実にウィメンズのようで、ジェンダーレスに着れるデザインに惹かれました。
また身幅に比べて袖口、裾は絞られていますが、窮屈さはないです。
生地自体も柔らかく、サラッとしていて着心地も抜群です。個人的にチクチク感もありませんでした。

ハイネック
ネックの切り替えが特徴的。
しっかり取られた身幅と裾リブの絞りのバランスが
ウィメンズのようで良い。
ウィメンズのような、長めに取られた
袖口、裾のリブ。

このニットの特筆すべきなのは、衿(ハイネック)とラグランスリーブの切り替えを合わせたデザインになっていると言う点です。

本来のハイネックやタートルネックは、ネックラインで切り替えてしまう事が多いですが、こちらはラグラン袖の切り替えラインを利用する事により、上手くデザインに落とし込まれています。
切り替えで言うと本来のハイネックは衿+見頃+袖が多いですが、こちらは(見頃+衿)+(袖+衿)と言った形です。
首元に切り替えがないので、よりスタイリッシュに見え、更に締め付け等ストレスもなく、着心地も良いです。
またパーツの面で言うと、他には袖と袖口、身頃と裾も分かれています。

ハイネックとラグランを合わせたデザイン。

アイデアやパターンの良さが引き立つデザインになっています。
ロゴはありませんが、こう言った良さがラグジュアリーブランドを購入する醍醐味の1つでもあると思うのです。

表面にロゴはなく、織りネームのみ。

クリエイティブ・ディレクターのマクシミリアン・ディヴィスはテーラリングに定評がある印象だったのですが、ニットを作らせても上手いなと思いました。
考えてみたら、SUMMER2023もニットを購入してました。笑
こちらも、カッティングが良いんですよね。

SS2023のニット。
サイドスリットが長めに取られているのが特徴的。
ボートネックなのがレイヤードした際も
格好良い。
動いて、ニットが靡いた感じがとても美しい。

今回購入したニットの着用画像はまた載せたいと思います。

そんなフェラガモは、明日9/23(土)日本時間18:30頃からSUMMER2024コレクションが発表されるみたいです。
こちらもとても楽しみです。
最後まで読んで頂き有難う御座いました。

マクシミシアン・ディヴィスの世界観が反映された
FERRAGAMO銀座店

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