#52 Woody Shaw 「Solid」
トランペット奏者 Woody Shawから一枚。
Woody ShawはArt Blakey & The Jazz Messengersへの参加やJoe Henderson, McCoy Tynerとの共演など60年代後半から70年代にかけて特に活躍したトランペット奏者です。
彼の音楽に真剣に向き合う姿勢はまるで「職人」のようで, 常に新たなアイデアや可能性を探る研究家でもありました。当時, インプロヴィゼーション(即興演奏)の新たなアイデアとして使われ始めていたペンタトニックやアウトといったアイデアをいち早く取り入れ発展させたことも彼のスタイルの特徴です。そのため難解なプレーヤーと考えられがちなところはありますが, 何度も聞いていくうちに彼の歌が耳になじんでくると, とても味わい深い演奏だなぁと感じることができると思います!
さきほど話に出たアウトというアイデアは簡単に言うと「あえて曲のキーやコード進行から外れた(アウトした)ソロを演奏する」ということです。
一言で説明するにはアウトはかなり解釈の幅が広いアイデアなので「メロディの途中に横道に逸れてちょっと不思議なサウンドがする」くらいに考えていただけるといいかなと思います。
このアルバム冒頭の「There Will Never Be Another You」ではよく知られた楽曲の上でWoody Shawやアルト Kenny Garrettがたくさんアウトフレーズを吹いています。普通のソロと比べてどんなサウンドがするかぜひ聞き比べてみてください♪
Woody Shaw 「Solid」
1. There Will Never Be Another You
2. You Stepped Out Of A Dream
3. Speak Low
4. Solid
5. It Might As Well Be Spring
6. The Woody Woodpecker Song
Alto Saxophone – Kenny Garrett
Bass – Neil Swainson
Drums – Victor Jones
Guitar – Peter Leitch
Piano – Kenny Barron
Trumpet – Woody Shaw
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