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英語の発音矯正アプリ「ELSA Speak」を100日使ってみた結果

「ELSA Speak」は、英語の発音矯正に特化したスマホのアプリです。
このアプリを100日間使ってみたので、その結果や利用して感じたことなどを書いていきます。まずは結果から。


結果

ELSA Speakにおけるスコアは、ネイティブにどれだけ近いかを判定するパーセンテージで示されます。
初日は「48%」で、初心者レベルとの判定でした。自分ではそれなりにできているつもりだったので、あまりに低くてびっくりしました。
100日後は「82%」で、上級者(Advanced)判定となりました。
まだまだ改善の余地がありますので、今後も利用を継続していくつもりです。
参考に、初日の診断テスト結果と100日後の評価結果のキャプチャを貼っておきます。(上が日本語で下が英語表示なのは、途中で言語設定を英語に変更したためです。)

初日に受けた診断テストの結果
100日後の評価結果

発音(Pronantiation):44% ⇒ 83%
流暢性(Fluency):64% ⇒ 83%
抑揚(Intonation):56% ⇒ 73%
各分野ごとに見ても、明確な改善がみられているといってよいでしょう。自分の実感としても、これまで曖昧な感覚で発声していた発音が徐々に明確化されて「分かる」ようになってきました。

100日連続達成した日の表示

進捗の推移

アプリ内で進捗の推移を確認できます。
開始したのは23年5月7日。この時点ではスコアが48%でしたが、月末時点では75%となっています。つまり、最初の1カ月でぐんと向上し、その後はじりじり改善していることが分かります。

月ごとの進捗推移

ELSA Speakの特徴

発声方法を動画で学べる

発音記号ごとに、具体的に舌をどの位置に置けばよいのか、息の出し方はどうかということを、まず講師が教えてくれます。説明は英語ですが、内容は平易であり、舌の位置を図を使って教えてくれるので理解しやすいです。
ただし、うまく発音できるかどうかは別で、地道に練習する必要があります。

音節ごとに発音精度が判定される

発音は文節単位で判定されます。

たとえば上記の「book a massage」というフレーズ。
赤は発音ができていない箇所、
黄色はもう一歩の箇所、
緑色は正しく発音できている箇所です。
右上のパーセンテージは、ネイティブと比較してどの精度にあるかの判定です。

判定精度が高い

ELSA Speakのすごいところは、その判定精度の高さ。
発音が正しくできていないときは永遠に点数が低いままで、一度獲得したパーセンテージも気を抜くと簡単に下がります。
日本人は【L】と【R】の区別が苦手といわれますが、実はそれよりももっと難しい発音がいくつもあると実感します。
僕の特に苦手な発音は以下です。shesee の違いは最近ようやく分かるようになってきたところ。

  • 【ʒ】(例:casual[kˈæʒuəl], pleasure [pléʒər], usual [júːʒuəl])

  • 【dʒ】(例:June[dʒúːn], January [dʒǽnjuèri] )

  • 【ʃ】(例:she [ʃi;])

できるまで何度も練習できる

当たり前だと思われるかもしれませんが、できるまで何度も練習できるというのは、アプリならではの利点です。相手が生身の人間だったら、どこかのタイミングでどちらかがしびれを切らして先に進もうとしたり妥協したりしがちです。
アプリ学習では相手がAIなので、空気を読むことなくダメなものは永遠にダメだと判定されます。何度でも何度でも、できるようになるか自分の気持ちが折れるかするまでひたすら練習できます。
簡単にスコアが上がらないところは、かえってアプリへの信頼感が増します。

どんなレッスンがあるのか

単語やフレーズ

"Light"
"Display a positive attitude"
これはよくできたやつ。

できていない単語は、音節単位でどの部分が悪かったのか、どう改善すればよいのか確認できます。

音節単位で改善ポイントを教えてくれる。

文章

これは全然発音できてないですね…。

会話(Conversation Game)

Convesation Game

相手の部分はアプリが話してくれます。
80%以上になるとNative判定が出ますが、長い文章になるとなかなか難しいので、70%以上なら進んでよいというマイルールで進めています。

リスニング

キャプチャを載せていませんが、発音の似た単語を2つ並べて音声を聞き、どちらが正しいかを選ぶ形式の問題があります。

僕の使い方

利用料金

このアプリを使いこなすには有料会員登録が必須です。
無料で利用できるレッスン数は非常に少ない(1日に5レッスンまでだった記憶)ので、無料の範囲では発音の改善にはほとんど繋がらない印象です。
僕はキャンペーン中に年間登録(3,600円)して利用しています。

学習の進め方

最初はホームタブにある「Improve Pronunciation」をやりました。
終了後は、同じくホームタブ内ある「Practice Daily Lessons」を毎日やっています。その日に重点的に取り組むべき課題がアプリから自動的に示され、それに沿って進めていきます。これが概ね20分程度。
ある程度のスコアを獲得しつつ進めているので30分かかる場合もありますが、10のユニットに分かれているので、細切れに学習することが可能です。
時間が許せば、さらに「Learn」タブ内の「Skills」をやっています。利用時間は、全部含めて概ね毎日30~40分程度です。

ELSA Speakを選んだ理由

リスニング向上のきっかけとして発音をよくしたいと考えるようになりました。たとえば、海外のスポーツ選手のインタビューを聞いたとき、必ずしも通訳がつかない場合があります。リアルタイムできちんと理解できていたら、行動の背景や理由が理解できていたかもしれない。そういう機会がたびたびあります。

よく、「自分が発音できない単語は聞き取れない」といわれます。(諸説あって必ずしもそうではないという考え方もあります。)
正しい発音ができるようになるとリスニング力が向上するという考え方はある程度正しいと思われ、英語力向上のひとつのアプローチとして、発音を綺麗にしたいと考えるに至りました。
リスニングができないということは、相手が何を話しているかを理解できないということでもあります。相手の考えが分からなければ、それを受けて自分がどう考え何を話すべきかが分からないことに繋がります。

英語学習には様々なアプローチがあり、それぞれ必要とする理由があります。文法、読む力(リーディング)、聞く力(リスニング)、書く力(ライティング)、話す力(スピーキング)。他にもオーバーラッピングやシャドーイングというのもありますね。
すべてをバランスよくやれればよいですが、限られた時間にあって、何をするかは自分で選択していくしかない。

僕はELSA Speakを使って、発音を極めた先の世界を見てみたいです。
引き続きがんばろう。エイエイオー!


追記とおまけ

追記

ELSA Speak開始から1年3ヵ月後の成果と気付きについて書きましたので、こちらもぜひお読みください。

おまけ

これからELSA Speakを始める方は、以下のリンクからご登録頂くと有料プランが30%~50%オフで購入できますのでどうぞご活用下さい。
発生した収益は僕の英語学習費用に充てられます。


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