メモリの無駄遣い #838
おはようございます。
嫁に「鼻がジャッキーチェンに似てる」と言われた森下です。多分悪口だと思います。
苦手なことを覚えようとしたり、上達させようとするのは何かとエネルギーを使うものです。なので何が自分は得意で不得意なのか、何が必要で必要じゃないのかは知っておくべき。というお話です。
<得意なタイプ不得意なタイプ>
今もなお連載中(と言っていいのか?)の伝説のマンガであるHUNTER×HUNTER。
狭き門を突破した人しかなれない特殊な能力を持った「ハンター」と呼ばれる人たちのお話なのですが、まあ設定とか能力の説明が複雑すぎるのでうまく説明できません。(ので読んでください)
ハンターたちは「念」という特殊能力を駆使して戦ったりするわけなのですが、その能力には大きく分けて6つの性質に別れていて、その人によってどの性質が得意かが分かれています。(生まれつき決まっている)
ちなみに念能力はこんな感じです。
出典:HUNTER×HUNTER(冨樫義博/集英社)
なんとなくこんな感じです。
それぞれの特性を活かしながら戦っていきます。
もちろん自分に合っていないタイプの能力を使うことも可能ですが、習得するのにもパフォーマンス的にもあまりよろしくはない。
念能力ではないですが、これって現実でも同じようなことが言えると思っていて、例えば瞬発系のスポーツが得意な人に持久系のスポーツをやらせたらうまくその人の特性を活かせません。
ディフェンスの感覚がいい選手にオフェンスをさせるのもそう。
それぞれが自分の長所と短所を明確にする、つまりは自分のことをしっかりと理解するということがまず大切なんです。
<メモリの無駄遣い>
念能力者同士の対戦で変化系の能力を持つヒソカと強化系の能力を持つカストロが戦うシーンがあります。
出典:HUNTER×HUNTER(冨樫義博/集英社)
カストロは元々「強化系」のタイプでしたが、分身を作り出す「具現化系」の能力とその分身を操る「操作系」の能力も身につけています。
上の図でいうとカストロの元々の得意タイプである「強化系」と能力を覚えた「具現化系」と「操作系」の能力は対極の位置にあるため、覚えるのにも効率が悪く、体力も削られてしまう。
野球でいうところの打撃が得意な選手に苦手な投手をやらせているようなものです。
それは苦手なのだから上達するにも時間がかかるでしょうし、何より楽しみながらできないのでモチベーションも集中も高まりません。
結局、苦手な分野の能力を多用していたカストロは密かにボロカスに負けてしまうのでした。
出典:HUNTER×HUNTER(冨樫義博/集英社)
<短所改善と長所進展>
多くの人が自分を分析するときに「出来ないこと」についてフォーカスしがちです。
「あれが出来なかった…」
「あのときにもっとこうしていれば…」
と言ったような感じです。
基本的に日本の教育は出来ないことを炙り出してそれを修正させていく「短所改善型」の指導です。
なので周りとの比較をとても気にするし、周りが出来て自分には出来ないととても焦ったり自信を無くしてしまったり。
もちろん、出来ないことを出来るようにしていく過程も大切ですが、それと同じく「自分には何ができるのか」というところにもフォーカスしてあげることも大切です。
出来ないことを出来るようにするには長い時間、コツコツと努力をしていかなければなりません。時にはしんどいと思うことや面倒くさいことにも耐えていかなければならない。エネルギーを結構使うんです。
一方でできることや得意なことというのは、得意意識があるのでやっていて楽しみを感じやすいんです。楽しみながらできるから努力をしてるんだけど、いい意味でそれを努力と思わずに取り組むことができたりします。
短所を改善して平均点を目指すよりも、得意なことを伸ばして「これは誰にも負けねぇぜ」という武器を一つ持っていた方が自分の役割を明確にしやすい。
その上で、他の足りていない部分を伸ばして、得意な部分をより安定して発揮できるようにするのはアリだと思います。
練習するのであれば得意な練習7の苦手な練習3くらいの割合でもいいんじゃないかなと思います。場合によっては8:2でも9:1でも。
苦手な練習からスタートするとなかなか気分も乗ってこないので、得意な練習で気持ちを乗せていくことからスタートします。
最後も苦手な練習で終わるよりは良いイメージを残した状態で次の練習に移行したいので、得意な練習で終わるようにする。
なので得意な練習→苦手な練習→得意な練習というような順番で進めていくのがオススメですね。
<まとめ>
①自分に合っていない役割をすることは習得するのにもパフォーマンス的にもあまり効率的ではない。自分の長所と短所を明確にし、自分のことをしっかりと理解するということ。
②出来ないことを出来るようにしていく過程も大切だが、それと同じく「自分には何ができるのか」というところにもフォーカスしていくことも大切。
③気分を乗せ、良いイメージを作っていくためにも得意な練習→苦手な練習→得意な練習というような順番で進めていくのがオススメ。
その人に合っていないことをやろうとしている仲間がいたら「それはメモリの無駄遣いだよ」と教えてあげてください。笑
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(4歳)と娘(0歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。
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