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ストップモーション【星のカービィ】

オモチャのストップモーション制作に挑戦中の篠原健太です。ストップモーションとは物を少しずつ動かして写真を撮っていく撮影技術のことです。パラパラ漫画みたいなやつです。

毎週日曜日に新作を投稿しています。先日はカービィのストップモーションを投稿しました。
今、Twitterではリツイートの仕様が変わっていてリツイートにワンクッション、タップをしなくてはいけない中、たくさんの方にリツイートしていただけました。本当にありがとうございます!

このカービィはグッドスマイルカンパニーさんから販売されている「ねんどろいど」シリーズです。実は前々から気になっていました。

なんとカービィの手足が磁石でくっつくように作られているのです。そのおかげで胴体(頭?)のあらゆる所に手足をつけられます。ストップモーションにしやすそう!おまけに質感はマットな素材ですごい。テープくっつかなくて大変でしたが、、、。

メイキング動画はYouTubeにあります。なんと始めたてのチャンネルなのに一万再生を超えました!

フィギュアの作りに感心したのも束の間、そもそもカービィの手足は短く、頭も手足も伸び縮みはできません。

シルエットがほとんど変えられないのです。

実はめちゃくちゃ縛りの多いフィギュアでした。
伸び縮みの動きはキャラクターに柔らかさを持たせることができるので、アニメーションにはとても大事です。(このカービィに限らず、フィギュアはほとんど硬い素材なので、柔らかさを出すのが難しい)
せめて関節があれば柔らかいように見せるテクニックはあります。しかしカービィには関節もありません。

そこで、全身を弾むように動かすアニメーションを作ることにしました。弾みのアニメーションは物の柔らかさを伝えるのにとてもよい動きだからです。おまけに画にダイナミズムを持たせることができます。弾みのなかで、カービィの表情を変えたり、足をブルブルする動きを加えたりしていくと、とても魅力的なアニメーションになりました。

市販のフィギュアにはいくつか表情違いのパーツがセットになっていたりします。カービィにも4種類の表情パーツがありました。
アニメーション中にこの表情を変えるには、パーツを交換するだけです。しかし、一コマで変えなくてはいけません。アニメーションでは普通、中間のコマをいくつか作り、なるべくなめらかに表情を変えていくようにします。ところが市販のフィギュアは中間のパーツがないので、一コマで変わってショックが大きくなってしまいます。
この表情の変わるショックを少なくする方法のひとつに、ショックよりも大きい動きと一緒にやるというものがあります。

今回は全身で弾むアニメーションを取り入れたので、その弾む動きのなかで表情を変えました。カービィの全体の動きが表情の変わるショックを目立たなくしてくれてます。

局部的な動きはその局部を含む全体的な動きに吸収されるという性質があるのです。簡単に言うと「いっぱい動いてるから細かいところはよくわからないね!」です。

ストップモーションは物を扱うアニメーションなので物質的な制限を受けます。その制限がときに作品を面白い方向に向かわせたり、独特のアニメーションを生み出したりします。
だから何か問題が出てきたときは、面白いものが生まれる兆しなのです。
まだまだ発見がありそうですねー!

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