制作物語『続・リュウVSレッドブル』企画編
こんにちは、篠原健太です。コマ撮りアニメーションを作ったり、発信したりしています。
さて、エナジードリンクの缶を変形させない方向のストーリーラインを考えなくてはいけません。作品は2パターンを作ることになりました。
キャラクターは市販のフィギュアのうち、デザインをレッドブル仕様に変えられる条件を満たしたリュウのみになりました。
また、絶対登場させたいものとして、今回ローソンキャンペーンでプレゼントされるキャラクター缶オープナーがあります。
企画①
打合せ後すぐ描いたイメージラフ
殴り書きで申し訳ないですが、一番最初の段階のイメージのメモです。リュウが缶オープナーを使ってフタを開ける様子が描かれています。
「リュウが缶と向き合っており、闘いが始まるかと思いきや、缶オープナーを使ってフタを開けるだけ」というストーリーラインです。オチはベタですが、SNS上で見てもらう作品なのでパッと見で分かりやすくしたいと思ったので提案させていただきました。
企画②
イメージラフ
個人的に波動拳をやりたいなぁと思っていました。
「波動拳が出せないリュウ(オモチャ)がエナジードリンクを飲んで出せるようになる」というストーリーラインです。
普段、コマ撮りアニメーターは具体的に形にする作業をしているので、どうやって撮ろうか?と技術的なことをフレーム単位でイメージするクセがあります。
なぜなら、アニメーターは演出家の要望に日々答え続けているからです。また、「要望には出来るだけ答えてあげたいけど、時間(というかお金)の制約があるので、自分の技術や体力を考えるとこれくらいが折衷案である」といった具合に、納品に間に合わせることを最優先で計画を考えたりもします。
今回は企画演出も、アニメートも自分でするので、自分の技術を分かった上での企画を考えることができます。効率良く進められるのです。
と思いきや、
波動拳をやりたい!と思ったら、どうやって撮るのか、何も考えずにコンテに描き込んでいる自分がいました。さらにはゲーム中のカメラワークも再現しようと言い出します。
おかしな男です。
自分でコマ撮りすることになるのに。
挙げ句の果てには自分のスケジュールが埋まったことを言い訳に、ドワーフのカメラマン(特撮おじさん)と後輩(星野源似)に波動拳の技術テストを押し付ける始末。
波動拳の光の表現がまだ何も形になっていない頃の写真。
恐ろしい男です。
つづく!
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