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HOT STUFF 45th Anniversary HEADZ 〜NEW HOT WAVE〜@日比谷野外大音楽堂 '24/4/27

※ドミコとニコタンしか観てませんm(_ _)m  仕事がある日だったんですが、ドミコ中毒の離脱症状で手足が震え始めたので昼で仕事を切り上げて行ってきました。よだれを垂らして這いつくばりながら日比谷野音へ到着。早くドミコを観ないと覚醒剤乱用の疑いで職質されるぞい。  新東京のアクトが終わり転換でドミコの機材の準備が始まるが、いつの間にか長谷川(Dr.)がドラムでチェックを始め、さかした(Vo.Gt)も自らマイクチェック、ワンツー。数々の珠玉のリフ(びりびりしびれるとか)

    • 「にほんのうた 音曲と楽器と芸能にまつわる邦楽通史」みの(2024)

      「すべてのジャンルはマニアが潰す。」ある経営者が述べたそんな言葉が頭をよぎる出来事である。  先月、みの(ミュージシャン、音楽評論家、YouTuber)が3年間執筆に取り組んだ邦楽通史が出版された。YouTubeでみのとタナソーの対談が1年前に行われ、その時にみのは邦楽通史の執筆に取り掛かっていると話す。(他の動画でも通史を書いてる話はしていたのかもしれないけど、私はこの動画で知った。)  動画内では、邦楽の歴史を網羅した書籍はないし(あるけど扱う年数が短い)、1人で歴史

      • 「ZAZEN BOYS MATSURI SESSION 2024」@水戸 LIGHT HOUSE 2024.4.12

        今年1月に発表されたZAZEN BOYSのニューアルバム「らんど」を聴いて、傑作きた!と思った人は多いでしょう。多分に漏れず私もそういうノリでして、これはライブを絶対見たいと。  2月のTOKYO DOME CITY HALLがぼーっとしてたら完売し途方に暮れていたら、追加販売のお知らせが。これはチケットすぐ取らねば!急げ急げ〜!とスマホを連打したら無事取れました。水戸のチケットが。間違えた。間違えて買っちゃった。同じ関東とはいえ、私の家から水戸は50駅以上先でとにかく遠い

        • 「April」The Birthday(2024)

          嫌いな人間と一緒にいると自分の事まで嫌いになってくる。自分から出てくる言葉や感情に対して、ああ俺は本当に嫌な奴だなと思う。チバユウスケの詩を読むと自分の事が好きになれた。自分の中にまだ残っている純粋な部分に触れられてしまった。掌で触れられて暖められた。自分がしている事を愛せるようになる。チバが好きだった。  ロックが持つ衝動性や反知性的な感情の吐露、繊細さ、ロマンチック、DIY、血の通ったアナログ主義、装飾無しのミニマリズム、スノッブでいる事、対等、アディクティブ、こうい

        HOT STUFF 45th Anniversary HEADZ 〜NEW HOT WAVE〜@日比谷野外大音楽堂 '24/4/27

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        • 【LIVE REPORT】
          6本
        • 【EP】
          4本
        • 【ALBUM REVIEWS】
          26本
        • 【BOOK】
          1本
        • 【ありがとう】
          2本
        • 【MOVIE】
          3本

        記事

          「DRAGON ASH LIVE HOUSE TOUR"VOX in DA VOX」@zepp 羽田 2024.3.31

          コンプラ大国日本ではモッシュ&ダイブは衰退、消滅すると思ってた。今年フジロックに来日するTURNSTYLEのライブ映像など見て、こんなん日本で絶対無理やん。Xに投稿して叩くやつ出てくるやんと思ってた。(オーディエンスがステージに上がりまくってそこから客側にダイブしていくやつ笑)  しかし、井の中の蛙大海を知らずで実は日本のダイバー達は衰えるどころか進化していた。このSHANKとDragonAshのライブはダイバーの数がもの凄かった。半端なかった。パンクスもスケーターもピンク

          「DRAGON ASH LIVE HOUSE TOUR"VOX in DA VOX」@zepp 羽田 2024.3.31

          「iri Plugless Tour Live at昭和女子大学 人見記念講堂」iri(2024)

          去年発表された「Season」の歌詞がチバユウスケみのあるものだったので、気になっていた。ダウナーな声色と感傷の中にある小さな希望がとても合っている。過度なセンチメンタルではないのがラッパーには珍しい自意識の低さを感じるが、ギター1本のシンガーソングライター出身という事で納得。肩の力が抜けた風通しの良い彼女の書く詩は心地良い。琴線に触れるワンフレーズが意図的に置かれているわけでは無いのに、知的な日常の切り取りに引き込まれる。 大学時代にジャズバーでキャリアをスタートした

          「iri Plugless Tour Live at昭和女子大学 人見記念講堂」iri(2024)

          「ONE MORE TIME…」blink-182(2023)

          絶賛PUNKSPRINGが開催中で、zebraheadにSUM41も単独公演もありとメロコア直撃世代としてはその再燃は嬉しい限りです。だがしかし!こちらの大本命は来日ないの?マジで?上述のライブを見送る事にしたのも、ブリンクが近辺で来るだろうとの予想をしていたのもあったのですが音沙汰なし。有給がそんなに使えるわけではないので、本命のために有給手札を残したわけですが外れでした。 「Enema of the State」の頃の3人が再び集結した今作。「Enema of th

          「ONE MORE TIME…」blink-182(2023)

          「THE GREATEST UNKNOWN」King Gnu(2023)

          キングヌーのような緻密で反カラオケな音楽がこれだけ売れた事は、やっぱり頭が良い人が作るものは素晴らしい、頭が良いという事は良い事だという空気が今の若者にあるからとも言えると思う。 15年前は若者の間に間違いなくアンチインテリジェンスの空気があった。自分は20歳ぐらいだった。リーマンショックや東日本大震災があって、それらは頭を千切れる程使っても未然に防げる事ではなく、有事の際に目の前の人を助けられるか、机上の論理ではなく行動こそ全てという価値観に私たちを振り切らせた。学歴よ

          「THE GREATEST UNKNOWN」King Gnu(2023)

          「リトルリチャード アイ・アム・エヴリシング」(2023)

           リトルリチャードは兄弟が多かった事やクィア(LGBTQのQ)だった事を理由に子どもの時に白人家庭に養子に出されてしまったらしい。心理学者ボウルビィのアタッチメント理論によれば幼い頃の母親との触れ合いや、適切な応答は生涯に渡って影響を残す。幼い時の両親の離縁や育児放棄は、子どもが大人になった時に免疫系や自律神経系の弱さ、さらに対人関係や物事への取り組みにまで悪影響を及ぼす。日本では愛着障害という言葉で浸透している。リトルリチャードが何歳の時に養子に出されてしまったかはわからな

          「リトルリチャード アイ・アム・エヴリシング」(2023)

          orono×isetan SS 2024 collab

          ラジオで好きなミュージシャンにメッセージを読んで貰った事はありますでしょうか。私は1度だけあります。superorganismのオロノにTBSラジオの金曜ボイスログ内の"OK Wow!"という番組で読んで貰えました。「魚は好きですか?」というミュージシャンに何でも質問できる、無数の選択肢があるラジオという場において掃いて捨てるような質問を投げかけてしまいました。しかし丁寧にオロノは答えてくれました。YESです。何なら今日魚料理作ろうかなと。そして、メッセージを読んだ人が貰え

          orono×isetan SS 2024 collab

          「Prelude to Ecstasy」The Last Dinner Party(2024)

          鼻の中が揉みくちゃだ。今年は2月の中旬頃から既にやばかったが、昨年公害レベルと恐れられた3月の花粉が遂に来てしまった。この間テレビで「重度の花粉症のQOL低下は骨折並みです。」と言ってる専門家がいて、よくぞ言ってくれた!と思ったけど、ところでどこの?こちとら大腿骨骨折でもお釣りが来るレベルだぞ!足の小指とか言ったらしばき倒すからな!小指は小指で痛いか。悪りぃ。  私は体の中の最弱点が鼻なのである。花粉症の時期は集中力も記憶力も著しく低下、人間の形をしたポンコツに成り下がる

          「Prelude to Ecstasy」The Last Dinner Party(2024)

          「Millennials」The Snuts(2024)

           Arctic Monkeysの「Favorite Worst Nightmare」とThe Libertines(4月のニューアルバムが本当に楽しみ!)の「Up the Bracket」を影響を受けたアルバムに挙げるThe Snuts。20代前半の彼らは'00年代にリリースされたこの2作品はリアルタイムではなく、後追いで聴いているはず。あのインディーロックが思いっ切り輝いていた時代の空気を吸っていたとしか思えないサウンドは凄い。もしかして5歳ぐらいからライブハウス行ってまし

          「Millennials」The Snuts(2024)

          「NOT LEGEND」OZROSAURUS(2023)

           邦ロックにいる文系ど真ん中タイプのミュージシャンが、HIPHOPにはいないのはなぜだろう。言葉の情報量で言えばHIPHOPは文系と馴染みそうなものだけれど、実際は馴染まない。それはロック以上に差別と偏見をガソリンにしてきたHIPHOPのルーツがあるからかもしれない。ロックがここではないどこかへ、遠くへ、というロマンチックやファンタジーを持つのに対して、ヒップホップはこの厳しい現実をどうにかしなくではいけないというリアルな切迫感を持つ。他意無く言えば、空想をラッパーは必要とし

          「NOT LEGEND」OZROSAURUS(2023)

          「羊文学Tour 2023"if i were an angel,"2023.10.13」羊文学(2024)

           ポップスど真ん中へ進んでいくと思いきや、昨年リリースされた「12 hugs(like butterflies)はインディーオルタナ成分を含んだ開放感あるギターロックだった。アジカンの「ソルファ」やラッドの「RADWIMPS4〜おかずのごはん〜」のような傑作感があった。今作はそのアルバムがリリースされる前にzeppで行われたライヴ音源の配信リリース。このライブ盤ではバンドがマス化される事を穏やかに拒むような、尖ったバンドサウンドが聴ける。塩塚モエカ(Vo.Gt)と河西ゆかり(

          「羊文学Tour 2023"if i were an angel,"2023.10.13」羊文学(2024)

          「ストップ・メイキング・センス4Kレストア」(2023)

          怠け者の自分が奇跡的に確定申告を早めに終わらせる事に成功したので、その夜になんか自分へのご褒美的なものはないかな、という事で行ってきました。トーキングヘッズのライブ映画です。トーキングヘッズはほとんど聴いた事が無くて、レコ屋でディグっていてよく見かけるバンドぐらいの存在でした。いるなーぐらいの。けど全然聴こうとしないという。  しかし、映画の評判がすこぶる良い。タナソーのthe sign podcastが好きでドネーションもした事あるんだけど、この映画をパロったTシャツやら

          「ストップ・メイキング・センス4Kレストア」(2023)

          「the record」 boygenius(2023)

          仕事で組織作り、チームビルディングというものに取り組んでます。結果を出すために集団を効率的に動かす仕組み作りです。たいした人数でもないんですが、やるなら最高のチーム作ったるぜ!と経営マネジメントを勉強をしました。    そこで「円卓発想」というものに出会った。「円卓発想」とは真ん中にVMVのような夢、目標を置き、その目標を社長も従業員も顧客も円卓を囲むように立ち、全員が同列に目標に向かう組織の枠組みである。普通、組織はピラミッド型のトップダウン。トップダウンに比べて円卓発想

          「the record」 boygenius(2023)