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プロ野球 球団の経営状況

今シーズンは新型コロナ感染拡大により無観客や観客数の制限が続いたことからプロ野球経営に大きな影響を与えそうです。これから株式会社である各球団は公表されますが、あまり見る機会のない各球団の経営成績はいかほどのものか、調べてみました。

調べるまでのイメージでは赤字経営が常態化していて、親会社の広告宣伝費として見られている感じではと思っていましたが、結果は意外でした。

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非公表の巨人、中日と純利益を公表していないオリックスを除く9球団が純利益を公表しています。この3球団を除く9球団のうち、2018年度までは7球団、2019年度は東北楽天を除く8球団が黒字を確保していました。

2019年度トップは横浜DeNAで15億2500万円、2位は西武で8億5284万円、3位は千葉ロッテで7億5536万円、4位は福岡ソフトバンク、5位は広島と続きます。

こうしてみると、一昔前は長らく不人気な時代を過ごしてきたパリーグの球団の収益性がいいことが分かります。
パ・リーグはソフトバンクの福岡、日本ハムの札幌など地域に根差した経営でしっかりとファン層を取り込んでいるということでしょうか。

そんな下でも、2018年度まで赤字だったヤクルトは、2019年度には黒字に転じています。そして、2019年度、唯一の赤字球団だった東北楽天は7669万円の赤字と前年4774万円の赤字より悪化していますが、この程度でしたら、親会社の楽天からすれば補填できうる程度なのでしょうか。

ゆえに一昔前の球団経営は広告宣伝費で単体で利益を出さなくてもいいというスタンスから、現在では単体でしっかりと利益を出し、自立経営を目指すというスタンスに変わってきたということでしょうか。

ちなみに球団経営の大きな費用である年俸のランキングを見てみましょう。

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福岡ソフトバンクがダントツで、(9球団の中では)2位の楽天の34億の倍近くの65億の年俸を支払ってますが、収益ランキングでは4位と健闘しています。福岡ソフトバンクはペナントレースだけでなく、経営手腕も素晴らしいというおとではないでしょうか。

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