NIKE FREE という選択肢
NIKE FREE は 「足本来の感覚を呼び覚ますことができるシューズ」をコンセプトに、2004年頃から発売されている。
その起源はエアソックレーサーであったり、6.7年前に再ブームとなったエアリフトであるが、NIKE FREEは、よりランニング向けのアイテムである。
私も、高校生の頃からNIKE FREE5.0を履いていて、NIKE FREE5.0を履いて、足を故障して、またNIKE FREE5.0を履いて、故障してを繰り返していた。
当時は何故にこのシューズを履くと故障するのかよく分からなかった。足を鍛えることができるシューズと信じ込み、強くなることに飢えに飢えていた17.18歳の少年は何も考えず履き続けた。
そして、故障した。
時は過ぎ、大人になり、市民ランナーになり、もう一度NIKE FREE に挑戦してみようと思ったことから、昨年春頃から使用している。
主に10km以下のjog(Max 4'00"/kmまで)、W-UP、C-DOWNで使用することが多い。
そして、自分なりにこのシューズの特性を生かした、使い道を見出した。
それは「身体を整える」時に使う。
裸足感覚のシューズなので当たり前と言えば当たり前なのだが…
厚底シューズを着用することが多くなった今日、スピードが出ることに任せて、意外と接地、着地姿勢への意識が薄れていることが多い。
私の場合、フォアフットを意識するあまり、オーバーストライド気味になり、骨盤の乗り込み(自分の中の感覚)が甘く、相対的に腰が引けたような走りになることがある。
走りのバランスが崩れると一気に主観的運動強度(RPE)がブレる。このような状態のことを「調子が悪い」と勘違いしてしまいがちであるが、この主観的運動強度のブレは、少しの「ズレ」が引き起こす事が多く、ちょっとした意識で改善されることが多い。
このズレを解消するためにNIKE FREEを活用していると言っても過言ではない。
ソールが薄く裸足感覚だからこそ、着地から足裏への乗り込みがの重心の位置がわかりやすい。そして厚めのシューズと比べ、骨盤の乗り込みの把握が容易である。
では、何故高校時代に「身体を整えるシューズ」で身体を整えられなかったのか?
こちらの原因も推測ではあるが、
・単なる筋力不足によりNIKE FREE特有の裸足感覚による衝撃に、腱や関節が耐えられなかった。
・NIKE FREEを履いて、20kmjog等のオーバーワークをしていた。
・1つ目に似ているが、筋力不足により走行姿勢が崩れ、ヒールストライク気味の接地による膝関節への負荷が大きかった。
挙げ出すと切りが無い。
高校時代の失敗から学んだことは、いつでもどんなメニューでも使えるシューズではないということ。あと、慣らし走行は少なくとも必要。
mercariで4000円で手に入れて、すぐに15kmjogをしてしまうような無計画では、少し怖い。
これからも所々NIKE FREEを練習に取り入れて、コンディショニングを行っていきたいと思う。
あ〜、私服用にエアリフト欲しい。
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