アドバイザリーボードの勧め・仏陀化する受け売りの自分
7.12 - 18の振り返りとして。
日曜日の夜にエンジンが入ることが多くて、ついつい1時過ぎまで仕事をしてしまう結果、振り返りがおろそかになるってコトはあるよね。そんな自分も嫌わずに、気負わず軽ーくやりますよ。
アドバイザリーボードという仕組み
何を学び、何を決めていかなくてはいけないか、ということをきちんと大きなコトから小さなコトまで考えさせる仕組みをガバナンスという(のか?)。
現場やプロジェクトがあるので、ついつい日々のこと、その月のことで頭がいっぱいになってしまう僕らを、ぐーんと現場から引き離して、2025年にはどうなってるの?2030年は?何屋なの?って話をたくさんするためには、どうしたって仕組みがあるほうがよい。
そのために組織で言えば取締役会・理事会だったり、個人で言えばコーチングだったりをしますよね。ただ事業の種類や専門性、組織のサイズっていうのは行く川の流れのように絶えず変わるモノなので、求められる会議体やお呼びした方が良い人も変わっていくように思う。
一方で都合の良いタイミングで都合の良い人にだけ話を聴こうとすると「逃げたい問題から目を背ける」ことが意外と可能だったりしてガバナンスがきかない。というジレンマ。
なので理事会と現場の間にもう一つくらい事業に属した柔らかい機会が必要になることってあるとおもう。それがうちの団体の場合、アドバイザリーボードミーティングという名前になる。1-2年くらいのコミットをしてくれる専門家の人達に定期的に(2-3ヶ月に1度とか?)話をする機会を設けるのが大事。
そんなわけで5月から始めた教育部門のアドバイザリーボードでは、開発コンサルの方、企業の方、外部の方だけどともにプロジェクトに伴走してくれる方、ドナーの方など多様な方に入っていただき、SALASUSUってどういう風に教育的に世の中の役に立つんだろうね、という話をさせてもらっている。
資料の準備が大変だったり、日程の調整が大変だったりすることもあるけれど、「プロジェクトの進捗について報告したら喜んでもらえるかな」「自分の頭や、団体の課題をまとめるのにちょうどよく汗をかいたな」「2-3ヶ月真剣に取り組んでみたい良い問いをもらったな」と思えるテーマと参加者になっているので非常に成功しているといえる。
うまく行っている会議は終わった後元気になるんです。会議体はその名の通り生き物なのでいつまでも上手くいくかはわからないけど、しばらく続けて行きたい。
最近もらった剛速球の問いは「SALASUSUは何屋になるの?」という問い。いったんの答えは「非認知能力の行動変容という分野でトレーナー養成とサポートツールを持ったスペシャリスト」というところだろうか。世界にも広げていくつもりです。
仏陀化する受け売りの自分
水木は企業研修。昔から大変お世話になっている日本の電機メーカー(ともう言わないのかなぁ)な大企業に研修をさせて戴く。参加されるのは30 - 50代くらいのマネジャーの方々。
カンボジアの農村で大変な環境だったにもかかわらずイキイキとリーダーシップを発揮する工房で働く村の女性、そしてその社会課題に挑んでいる僕自身のリーダーシップストーリーを1つの鏡としながら、ご自身の発揮したいリーダーシップを探って言葉にしたり、その感覚と繋がってもらうような2日間。
オンラインでもかなり深い内省が出てくるくらい響き合えるということは昨年からの特にクロスフィールズさんとの取り組みの中で手応えがある。今回も自己開示のストーリーが響き合って大きなエネルギーを作っていた。
深く潜るために、その人のあり方を肯定しながら、何か手がかりとなりそうなことを投げ込んでいくというフィードバックの部分も担当させてもらう。一人ひとり全く違うので、自分がレッテルを貼って「処理」してしまわないように気をつけつつ、役割をとって深く切り込む。
その踏み込みの鋭さみたいなものと、全体を包み込む愛みたいなもので成り立っている研修であるなと思う。「僕は会社とかどうでもよくて、皆さんに幸せになって欲しいだけなんです」って僕は真顔で何度も伝えることができた。そういうことに集中できるのも、間でファシリテーションをしてくれたり場の設定をしてくれている方々のおかげなのだけども。
さておき、そんな風に愛やフィードバックを伝えていたら、スタッフから「最近悟ったんですか?」の一言。仏陀、目覚めし者。
もちろん悟ってない。
むしろそうやって褒められたりすると、自分の中の別のリトル青木が口を出してくる。「かっこつけてるんじゃないの?わかってるふりしてるんじゃないの?受け売りの言葉をただ並べてるだけなんじゃないの?」
そう、僕の言葉なんて、僕の身体を通ってはいるけれど、大体が受け売りです。
それでも、どこから来た言葉だろうと、どんな言葉やフィードバックがその人に今必要かを考えるのはまさにプロフェッショナルとして磨いていくスキルなので、その人の役に立てるように淡々と続けていきたいな、と思っています。
悟りを開いたらnote更新しますね。Road to Budda。
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