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アジア人最速記録!?!?

 遡ること約4年。私は、2016年10月1日ナミビアで開催されたマラソン大会(ハーフの部)に出場した。体力に自信はあった、しかし確証はなかった。そのため、アフリカ南部のナミビアで開催されるマラソンに参加し記録(具体的な数字)が欲しかった。走る動機はこれで十分。

 LUCKY STARマラソンは様々な部門があり、フルマラソン、ハーフマラソンの10km、スクールリレー、サイクリングなど別れている。今回、私はハーフマラソンを選び参加した。コース概要は以下の写真通りである。大西洋に面したWalvis bayという街から海岸沿いをひたすら走り、10.5Km地点で折り返してスタート地点がゴール地点となる。

 一方、フルマラソンの参加者はSwakopmundという街がスタート地点となり、Walvis bayのゴール地点を目指すことになる。

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 スタート前の雰囲気。大会と言うこともあり、緊張感が漂うかと思いきや、一切感じなかった。どこか和やかの雰囲気さえ感じた。いつスタートするのかと待っていると、そろそろスタートするというアナウンスが流れた。7:00にスタートの合図が鳴った。

会場

 スタートの合図と共に団子状態の団体が動き出した。ここで後方にいると、良い記録が出せないと感じ、先頭集団に食らいつくように勢いよくダッシュした。
 すると、後方から「ペタペタ」と音が聞こえてくる。その音がだんだん近づいてきた。ついに、私の真後ろからその擬音が聞こえてきた。気になり後方確認すると、ナミビア人の子どもであった。ん?おかしい。注視しその子どもの足元を見ると裸足で走っていたのだ。裸足で21kmも走るのかと不安げに思ったが、スタートから500m地点で子どものスピードが減少していった。スタートだけ勢いよくダッシュしたのだろう。あとは、歩いてゴールするのだろうと心の中で思った。

 走るにつれて集団が小さくなっていた。第一先頭集団から離されていき、第二集団に食らいついていくことにした。ひたすら海岸線沿いを走るため、海風があり走りやすい。交通整備もしっかりされており、驚いた。

 ハーフマラソンのため、10.5kmの中間地点が折り返し場所となっている。折り返しざまにすれ違うランナーの数をざっと数えた。どうやら自身は好順位をキープしていることに気付いた。まだ、だいぶ余力を残していたため、残り5km地点まで第二集団に食らいくと決心した。

 残り5kmとういう文字が見えた。少しずつ走るペースを上げていく。徐々に第二集団もバラバラになっていく。自分が第二集団のトップに踊り出た。まだまだ走れる感じ、さらにペースを上げた。前方にも後方にもランナーが居なくなった。それでも、走るペースを落とさなかった。そして、ついにゴールテープが見えた。

1ゴール瞬間

21ゴール瞬間

  ようやく、ゴールテープを切れた!!このマラソンがYouTubeにアップされていたので、自身のゴールの瞬間をスクリーンショットした。貴重なゴールシーン。この動画を見る限り、私がアジア人として1位だったのだ。つまり、アジア人最速記録を樹立したのである。。
 気になる結果はと言うと...152位中11位。タイムは1時間29分35秒。男女別に順位を別けると10位という結果であった。

1結果

結果

 人生初めて参加したナミビアのハーフマラソンにて好成績を修めることができた。アジア人記録として後世に残ると嬉しいのだが、記録は打ち破られるためにある目標でもある。願うべくは、日本人にこの記録を塗り替えてもらいたい。アジア人最速記録を出すカラクリはアジア人の参加人数が少ない大会に出場し好成績を修めるという、実にシンプルなものである。そして、このハーフマラソンを皮切りにハマったのは言うまでもない。。
 以上、アジア人最速記録のお話である。

 



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