見出し画像

8月号のお手紙

 今年の夏は、皆さんどのように過ごされたでしょうか?
去年、僕は創刊号の取材で、多古町の萩原さんの田んぼに通っていました。稲刈りの初日に伺い、夕方に萩原家でご馳走になったスイカのおいしかったことを思い出します。

 3号目のいちごの梶さんのハウスで本当に暑い中、土づくりをする様子を撮影していたことも思い出します。それから1年経ち、今年も生産者さんの所へ伺っています。育てるものが違うこともありますし、性格やこだわり、考え方など、当然ですが、皆さんそれぞれ違います。ただ、「おいしいものを」という点においては共通している部分かもしれません。


 そんな、こだわりを、何度も通わせていただき、お話しを聞きながら誌面にまとめていくわけですが、僕が取材をしていることが、その生産者さんの全てではなく、また誌面に残せる部分は本当に一部です。読者さんもそれぞれ興味のある部分や琴線に触れる部分は違うと思います。誌面では限界があるかもしれませんが、生産者のこだわりを伝えるものがもう一つ、その方が育てた食べ物です。味の感じ方もそれぞれ違います。

 例えば、今回の卵だと、冷蔵庫にある方も多いと思うので、食べ比べてみると何か感じることもあるでしょう。食べる通信を通して、何かを感じてもらえればと思うのと、それをきっかけに食べ物のこと、生産者のことをもっともっと知ってもらえるといいなと思っています。
 先日、全国の編集部がオンラインで集まって話す機会がありました。食べ物のことはもちろんですが、各編集部が各地で、色々な活動をしています。その中で、知らないことは沢山ありました。僕らは食べる通信で、おいしいものを知ってほしいという部分もありますが、食べるものを選ぶための情報をお伝えしたいというのが大きな部分です。知らなければ、知っている情報で比べて買うものを選ぶしかありません。それは価格かもしれません。それが悪いのではなく、知る術がなければ、選択肢が広がることはありません。

 ぜひ、皆さんには、知っていただき、そして生産者とつながることで、知っていることをさらに深くしていただき、またそれを誰かに伝えていただければ嬉しいです。
 身近な人はもちろん、S N Sでつながっている人にも伝わっていくことができれば、それはこだわりの生産者を守ることにつながり、ひいては、千葉県はもちろん、各地の地域に対して貢献することにつながるかもしれません。

 少しずつ、一歩一歩「知る」きっかけを読者の皆さんと作っていければと思います。生産者と会えるイベントは引き続き開催しますので、ぜひFacebookグループをチェックしてみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?