凡人なら量をこなせ

 どうも!上杉健太です。
 埼玉県富士見市で総合型地域スポーツクラブの代表をやったり、スポーツ推進審議会委員をやったりしながら、生涯スポーツ社会の実現を目指して活動しています。久しぶりにお風呂で寝落ちして溺死しかけました(笑)

 さて今日は、『凡人は量をこなすしかない』というテーマでお話したいと思います。


 非常に有難いことに、年に1度か2度ほど、講演のような機会をいただき続けております。大学の授業のゲストスピーカーだったり、どこかの研修会のプログラムだったり、一番大きかったのはスポーツ推進委員の全国大会でパネリストとして登壇した時で、確か1,000人以上の人の前で舞台に立って総合型地域スポーツクラブのお話をさせていただきました。

 でも、そういう場に立っても僕に話せることなんて、自分が実際にやってきたリアルな話しかありません。そこには誰もが楽ちんに成功できるマル秘テクニックなんてものはなくて、ひたすら泥臭い、普通の人がやりたがらない、あるいは怖がって手を出せないようなことばかり。よく感想として、「行動力がある」とか、「挑戦する姿が・・・」とか、「普通の人にはできない」とか、そういう言葉をいただきます。それはきっと僕のことを褒めてくださっているのだと思うのですが、いつもそれらの言葉は僕をどこか寂しい気持ちにさせます。あ、あなた達はやる気がないのね・・・と。その人たちは僕とは離れたところにいて、走り回っている僕をすれっと見ている。そんな風景を想像してしまうんです。一緒に走り回ろうとは思っていない。ああいう感想文から、僕はそういうものを感じ取ってしまうんですね。その度に、「あぁ今日の講演は失敗だった」と反省するわけです。だって僕の話でみんなが奮い立っていないから。「あいつのやり方は俺はやらない」と思わせてしまっている。


 それでも僕は思わずにはいられないんです。一発逆転の秘策なんてないと。コツコツと1を積み上げ続けるしかない。凡人である僕にできるのは、本当にそれしかないんです。誰にでもできることを、とにかくやり続ける。そういうものこそ、誰もやり続けられなかったりするから、最後に僕が勝つ。そういう戦い方しかできない。だから僕は斬新なネーミングをしないし、尖ったコンセプトも打ち出さないし、オリジナル性を求めない。普通にスポーツをする場を作り続ける。それだけ。でも種類の数にはこだわる。むしろそこだけと言ってもいいくらい。こだわりがあるのは。僕はスポーツの価値を信じているから。信じているからこそ、下手なことはしない。最高の素材に僕なんかが余計な手を加えない方がいいんです。

 広告もそう。一発で人の心を動かし、行動を起こさせる広告なんか、僕には作れない。だから数で勝負する。とにかく発信する。とにかくチラシを配る。もう本当にそれだけ。


 もしもこの世の中がアイデアこそが全てだったとしたら、僕なんて無力です。何もできません。でも、質より量が大事なのだとしたら、凡人の僕にも戦えます。とにかくやればいいんです。仮に1回で100の効果を出す天才にも、1の効果を100回出せば並べますから。(※その天才が100を100回やるような奴なら勝ち目がないけども)

 世の中の成功者の多くが「質より量だ」と言います。先日、県内の科学館に出掛けて来たのですが、そこでは歴代の大発明家達がいかに失敗を繰り返した先に成功に辿り着いたかが語られていました。案外「天才」という”評価”は、凡人かもしれない人たちが量をやりまくった結果、たまたまつけられたものだったりするのかもしれません。だったら僕だって、いつか天才と評価される日が来るかもしれません。1を積み上げていった先に。(※だってたぶん他人は、積み上げた最終結果しか見ないから、それが地道に1ずつ積み上げられたものだとは想像しない。完成形を見て、「すげー」と言うのが他人。逆も然り。プロセスは他人には見えない)


 というわけで僕は今日も1枚ずつパンフレットを配ります。会員の皆さんは、「公民館に貼れば?」とか、「学童に貼れば?」、「学校に配ってもらえば?」などと、できるだけ楽ができるアイデアをくれるのですが(※僕の為を思って言ってくれていて有難い!!)、僕は今のところそこに興味がありません。それは別に、いつでもできるからです。まだやらない。いや、別にやってもいいんだけど、僕は大量行動をすることをある意味目的化しているので。なぜなら、大量行動をするからやる気が出るのであり、大量行動をするからこそ結果を求められるんです。人間の心理はそのようにできています。やる気があるから大量行動をするのではないのです。


 たまに講演会で、「モチベーションは何ですか?なんでそんなに頑張れるんですか?」みたいな質問をもらうことがありますが、正直僕にもよく分かりません。モチベーションなんてものは、あるようなないような、って感じです。それよりも僕の場合は、「もう決めたから」って感じなんです。もう総合型地域スポーツクラブをやるって決めたからやってるんですよ。もう本当にそんな感じなんです。だからモチベーションなんていらないんですよ。もう僕の人生はいったんは、総合型地域スポーツクラブをやるって決まっているから。プログラムされているロボットが、他の動きをしないように、僕も総合型地域スポーツクラブをやり続けるようになっているんです。もうそうなっているんです。そこにモチベーションなんていりません。必要なのはモチベーションではなく、『決める』ということだけです。決めた。だからやる。それだけ。


 というわけで今日は、『凡人は量をこなすしかない』というテーマでお話しました。ここに来て思い出しましたが、僕は小学生の頃から、お母さんの新聞配達に毎朝走って付いていったり、計算・漢字ドリルを何周も何周もやったり、どうやら昔から量をやるのが得意なタイプだったような気がしてきました。いや、昔の記憶なのでだいぶ改竄されているかもしれませんが(笑)

今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

ここから先は

0字
総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5