成長を飛躍させる方法

 どうも!上杉健太です。
 埼玉県富士見市で総合型地域スポーツクラブの代表をやったり、スポーツ推進審議会委員をやったりしながら、生涯スポーツ社会の実現を目指して活動しています。最近ハマっているアニメは『キングダム』です。

 さて今日は、『成長を飛躍させる方法』というテーマでお話したいと思います。少し前の記事では、”手っ取り早く成長する方法”として、環境を変えることをお勧めしましたが、実はそれはあくまでも”手っ取り早く”であって、大きな成長を約束するものではありません。成長が止まったり、伸びやなんだりする日が必ず訪れます。その時にまた環境を変えて違う能力を伸ばすという方法もあって、僕はどちらかというとその道を選ぶことが多かったのですが、実は壁を越えるような経験をしたこともあり、今日はそのお話です。


 なんだかカッコいい話が展開されそうな予感をさせてしまったかもしれませんが、僕の経験は全くカッコいいシチュエーションではありません。でも本質的な話だとは思います。

 最初に結論を言うと、成長を飛躍させるには、『基準を変える』が必要だと思っています。

 僕たちは無意識的に、何かを基準にして行動をして、結果を想定している気がします。例えば、50m走は7秒くらいだろうとか、野球の打率は3割打てばいいだろうとか。自分ではそれ以上の結果を求めて全力を出しているように思えても、実はその基準に合わせてプレーしてしまっている。そんな側面がある気がするんですね。実際に、人間は能力の5~7%程度しか使っていないという学説もあるくらいです。
 人間が能力の5~7%しか使っていない理由には色々なものが挙げられるのでしょうが、今日はそこは置いておきましょう。要するに僕たちは何らかの理由で能力にリミッターを設けていて、その一つに、「これくらいが限界だろう」という先入観があるということです。それを僕は『基準』と言いました。


 さて、僕はふじみスポーツクラブを立ち上げてからというものの、チラシのポスティングを主な告知方法として採用しています。最初は行政と協力してクラブづくりをしていこうと思ったのですが、実績のない僕に協力をすることはできないと最初に思い切り振られたので(笑) だから自力でできるポスティング。確実に地域の方々にクラブのことをお知らせできる方法の一つです。
 クラブの経営や指導の仕事が優先で、その合間にする程度ではありますが、それでもかなりの量を配り続けてきました。おかげで地域の地図はかなり頭に入っていると思うし、どこに新しい住宅地が整備されるかといった情報も一次情報(実際に見た情報)として手に入ります。それだけではなくて、実はスキルも上がってきていると感じていました。紙を取り出して、場合によっては郵便受けの形に合わせて折ったりして、それを郵便受けに入れ、場合によっては郵便受けの蓋を閉める。この一連の動作をスムーズにできるスキルです。こんなものは別にクラブマネジメントに直接役に立つものではありませんが、短い時間でチラシを配り終えることができれば、それだけ他の業務に時間を使えるわけですから、間接的には今の僕には重要なスキルなんですね。
 ところが昨日、僕のこんなスキルは全然未熟だと思わされました。とある団地に2024年度パンフレットをポスティングさせてもらっている時のことです。ポスティング業者と思われる人と鉢合わせたんですね。これまでも住宅地で鉢合わせることはあったのですが、マンションや団地で鉢合わせたのははじめてでした。僕が先にパンフレットを入れていたので、その人は少し僕が終わるのを待つような形になってしまったのですが、ちょうど僕が一段落して彼がポスティングをするだけのスペースが出来た時に、彼はすかさずチラシを郵便受けに入れ始めました。そのスピードがもう速いのなんの。僕もだいぶテキパキやっていたつもりでしたが、3倍は違いましたね。僕はこれまで、他の人のポスティングの様子を見たことがありませんでしたから、基準は自分自身にしか置くことができませんでした。昨日の自分、1年前の自分、といったように。そしてそれと比べてスキルが上がったと満足していたわけです。ところがどっこい。こんな基準がありましたよってなもんです。人はあれだけ速くポスティングができるんです。それからというものの、僕は脳裏に焼き付いた”3倍速”を基準に、ポスティングに挑戦しています。まだまだ全然足元にも及びませんが、基準を変えたことで僕のスキルはここから飛躍的に上がると確信しています。なぜなら僕たちの行動は、イメージした通りになっていくからです。それ以外にはあり得ない。


 実は僕は、かつて似たような経験をしたことがありました。あれは大学生の時のことです。ファミリーレストランでアルバイトをしていた僕は、キッチンでサラダの作り方(盛り方)を先輩から教わっていました。飲食業のイメージから、とにかくキレイに盛り付けることを重視した方がいいと思っていた僕は、何度も何度も「遅い!」と言われ続けました。たぶん僕もウンザリしたのでしょう。「じゃあやってみせてくださいよ!」と逆切れ気味に言うと、その先輩はすぐさま僕の目の前で超人的なスピードでサラダを盛りつけたのです。基準が全く違ったのです。そして僕もすぐに真似をしました。最初はもう本当に乱暴にやるくらいにスピードを重視してやってみたところ、「やればできるじゃん」と褒められたんです。基準を変えるだけでこうも行動(※この場合はスピード)が変わるのかと、自分でも驚いた経験でした。


 僕たちはいつの間にか、「こんなもんだろう」と自分の中で基準や限界を設けて、それに合わせるように行動をするようになっていくのだと思います。それはそれで、効率よく生きるには必要なことなのだと思いますが、成長を止める要因になっていることには間違いありません。そこからさらに成長を飛躍させるには、新たな基準を持ってくるしかないんです。その基準は、自分よりも圧倒的に”上”にいる人しか持っていません。だからその人に会いに行かなければなりません。それはつまり、環境を変えるということだったりするかもしれませんから、やっぱり成長の為には環境を変えるというのは大正解なのでしょう(笑)
 でも今時、基準を変えるだけなら大きく環境を変える必要はないでしょう。例えば動画です。僕たちはもの凄く気軽に世界トップレベルのプレーを観ることができるし、あらゆる世界記録を検索することができます。ニッチな領域のスーパープレー動画なんかも、きっと探せば見つけられるでしょう。だから大事なのは、「今の基準ではここが限界だ」と自分から察することであり、「新しい基準を見つけよう」とまず一歩を踏み出すことなのだと思います。それさえできれば、新しい基準は簡単に持ってくれる。そういう時代です。


 ということで今日は、『成長を飛躍させる方法』というテーマでお話しました。

今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

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