【番外編】ベトナム北部の避暑地サパ
ベトナムの都市は何ヶ所も行きましたが、最も印象に残っているのはサパです。ベトナム北西部に位置し、ハノイからバスで6時間の距離にあります。標高1,600mの高地に位置しており様々な民族が暮らしています。現在は、ハノイから毎日、数十台のバスが就航しており、欧米人を中心に多くの観光客で賑わっています。欧米人と少数民族が混在している街中は、とても不思議な光景ですが、高地の透き通った空気と、段々畑の緑が異世界に来たような特別な光景です。
バスもスリーピングバスという寝台車を利用すれば、寝ているうちに到着してしまいます。sapaexpress社は外国人向けのバス会社となっており、社内も静かでセキュリティも問題ありません。値段も3,000円程度で往復できます。
サパの先にはファンシーパンという東南アジア最高峰の山(3,100m)まで、ケーブルカーとロープウェイで行く事が出来ます。富士山と同程度の標高までロープウェイで行く事が出来て、頂上には山小屋ではなく、鉄筋コンクリート製の建物があり、中にはレストランとお土産店があります。ただ、このロープウェイは雲の中、暴風の中を進んでいきます。最初、騒ぎながら写真を撮っていたベトナム人も、標高が高くなるにつれて、会話がなくなります。ロープウェイは風で揺れ、ヒューという風を切る音だけが聞こえます。どんな絶叫マシンよりもスリリングなロープウェイです。しかもベトナム企業が運営しているロープウェイです。
ロープウェイの駅から頂上までは、舗装された道を歩いて15分程度です。途中、コンクリート造りの立派なトイレもあり、洗面所は温水が出ます。
歩いても1時間程度で1周出来てしまう市内には、ホテルや飲食店がひしめいており、周辺の村から少数民族が出稼ぎに来て、特産品を路上で販売しています。夜遅くまでお店が空いているので、夜も比較的安全な街です。
日本では馴染みの薄いサパですが、欧米人には人気スポットとなっており、市内には1泊1,000円から数万円まで、様々なホテルが充実しています。
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