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衝撃的な決算を発表した「霞が関キャピタル」。上値余地はあるか?

2023年10月。米長期金利の上昇や政策金利の高止まりなど最悪の地合ですが、霞が関キャピタルの決算発表は今後期待できるものでした。

ちなみに霞が関キャピタルとは、コンサルティング型デベロッパーとファンドマネジメント機能を融合させた事業を行う企業。

土地を取得後プランニングをして投資家に売却、その後も建築やアセットマネジメントを行いフィーを得ているようです。具体的な事業内容は、物流施設の開発やアパートメントホテル事業を主軸に、今後は高齢者向けのホスピス住宅も伸ばす予定のようです。

いずれも成長産業なので事業内容だけ見てもかなり期待できる企業に感じます!

取得から売却まで約半年程度と早いので資金効率がよく、リスクを抑えながら十分な収益を得られる構造とのこと。(よくあるデベロッパーは数年単位で保有するようです)

決算発表では、対前期で売上高は79.4%、営業利益は107.4%、純利益は101.4%という大きな成長を見せました。2倍の増配も行っています。

さらに、中期経営計画の情報修正&1年間の期間短縮も発表し、2025年8月期には営業利益200億円(現在44億円)まで延ばす計画のようです。

「いや無理だろ」と思う気持ちも分かりますが、霞が関キャピタルは今期もかなりの上昇を見せ、しかも保守的に見積もっての数値と社長自身が動画で語っていました。

企業の強みとしては、設計や現場などに精通した人材がいることや、成長産業に絞り、スピード感をもって事業を育てているところだと感じます。

社内に専門家がいることで、良質な土地の取得やコスト削減が実現できているようです。また、物流施設に関しては今後も期待できるECの増加。アパートメントホテルに関してはインバウンドの増加。ホスピス住宅に関しては、高齢化による需要の増加が期待できると思っています。(データではいずれも需要の増加が既定路線)

マクロ環境を見ると、マイナス金利の解除や政策金利の上昇などによる資金調達環境の悪化リスクはありますが、開発ファンド等を挟むため一般的なデベロッパーなどの不動産事業に比べると低リスクといえるでしょう。

10月3日現在、PTS株価では7,390円でストップ高をつけていますが、まだ投資妙味はあると感じています。

その理由は、2022年〜2026年の5カ年計画を2023年時点で4カ年計画に短縮しているからです。早い段階で修正するということは、今後もポジティブな修正が期待できると思います。1Qで上方修正した企業はその後も期待できる傾向がありますよね?その感覚でまだまだ上値余地があると感じています。

個人的には株価1万円以上も狙えると思っているので、じっくりと見ていく予定です。

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