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LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 2019

LOEWE FOUNDATION主催のCRAFT PRIZE(於:赤坂 草月会館)に行ってまいりました。

2016年にスタートした本アワードは、「コンテンポラリーなクラフトを祝う先駆け的なアワード」として、今年で3年目。イサム・ノグチが設計した美しい草月会館ロビーの石庭「天国」において、「伝統工芸」の伝統を紡ぐ普遍的な努力をベースとしながら、古典とアバンギャルドを調和させた、伝統工芸とアートの融合を体感することができる素晴らしい展示でした。

全世界から2500を超える応募が集まるグローバルなアワードではありますが、応募作品にとりわけ日本からの応募が多かったため、今回東京での開催となったとのこと。日本の伝統工芸を担う人々の数、伝統工芸を尊ぶ気風が、世界各国と比較しても顕著であるということなのだろうと思いますが、これは日本が誇る素晴らしい価値だと改めて思いました。作品についても、実際に観ると、使われている素材とその仕上がりの美しさに感動します。

伝統工芸を、いかにクリエイティブに付加価値、さらなるブランド価値をつけていくかを考えるにあたって非常に参考になるアワードのように思います。来年必ずしも日本で開催されるか分かりませんので、今年見ておくべき展示です。

併設されている今年3月にオープンしたカフェCONNEL COFFEEも眺めが素晴らしいカフェでした。高橋是清翁記念公園を臨むカフェです。東京や大阪などの都市圏において、公園など緑が多く残る場所に、このような緑と一体化したカフェを増やす余地および需要は大いにあると思います。公共空間の民間有効活用ときちんとした稼ぐ仕組みをより多くの場所で実践していくべきです。








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