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夜の自由帳

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夜に考える、ぐるぐるとした出口のないこととかの、集積所です。
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2021年12月の記事一覧

年が明ける前(冬の夜)

年が明ける前(冬の夜)

一応、蕎麦とかを買ってみる。
特に帰る家がない事を寂しいとは思わない。寧ろほっとする。

昔から、年末年始のお祭り気分、というのには(それがTVであれスーパーの売り場であれ)乗れなくて、こういう「世間」というものとは薄膜一枚隔てられているように感じる(今は特に)。

TVがあるわけではないから紅白だとか、何を見るというわけでもないし、なんとなく友達と都合がつきにくくなって、「ああ、年末だものね」と

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夜中のスーパーのこと

夜中のスーパーのこと

夜中のスーパーは少し特別な場所だ。
眩しいほどに明るくて、これから補充される在庫が其処此処にに積んであって、通路にもカーゴがたくさん。

明らかに準備中だけど、買い物をすることもできる。
少しだけ、この世界とはズレてるって言う気がする。

僕は最近冷凍のフルーツしか食べることができないので、数日に一度、冷凍フルーツを買いに行く。

今日も買い物かごいっぱいに凍ったフルーツを放り込んでレジに並ぶと、

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