見出し画像

春と入社式 鮨の名店と大将の心 

入社式と社員大会を開催

 春眠暁を覚えずと言いますが暖かい日が続くようになりましたね。
 皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。Robinの蜘手です。
弊社も4月から新年度ということで4月3日の創立記念日に入社式・社員大会を開催しました。
 今年は高山市のグリーンホテルさんにて3年ぶりの会食パーティ付き。多くの社員が集まりワイワイと楽しい時間を久しぶりに過ごしました。
 
 4月から入社したのは岐阜支店に3名の大卒の新卒、高山本店に高卒の新卒1名と中途採用1名の合計5名です。時期同じくして残念ながら退社、また退社予定の社員もいますが現在60名の社員数(パートスタッフ含む)になりました。
 新人社員は早速、研修が始まっています。研修方針としては「定着する社員作り」です。まず1年、そして3年続ける事を目標にし、それを念頭に置いて指導します。住宅、メンテナンスに関わる事業の特性上、短期的に頑張れる社員より、しっかりと腰を落ち着かせ長く仕事をしてもらう社員を育てる方が会社にもお客様にも貢献できると考えています。皆様、暖かい眼差しでご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
 日本の多くの企業が人材不足に悩んでいますが、人材採用が本当に難しい時代になりましたね。弊社も新卒がいいのか中途採用がいいのか、若い方がいいのかベテランがいいのか、悩むことがたくさんありますが、今できることに集中し取り組んでいく所存です。

名店には真摯なこだわりがあった

さて先日、石川県の金沢市のあるお鮨屋さんへ行ってきました。
 皆様ご存知の通り金沢市は鮨屋の名店が揃っており、全国の鮨好きが集まる街です。
「東のすきやばし次郎、西の小松弥助」(どちらも行ったことありませんが笑)と評されることがありますがその小松弥助さんも金沢市にあります。
 私たちが予約した店も名店と呼ばれるお鮨屋さんでした。しかしネットや口コミが高いと言っても期待外れがあるのはどんな仕事でも同じこと。あまり期待しすぎずに…とお店へお邪魔をしました。
 結論をいうと味も心意気も素晴らしいお店でした。そのお鮨屋さんでのお客様と大将の会話が印象的だったのでここでご紹介します。

 カウンターの向こうにいるお客さんが大将に「大将のこだわりは何?」と聞きました。(失礼な奴だな、シャリとネタに決まってるだろ)と私は思いました。
 すると大将は「私がこだわっているのはわさび、海苔、お茶です」と答えたのです。(え、なんで?)と思いました。
 大将は続けてこう話しました。
「わさび、海苔、お茶は代金を頂けるものではありません。だからこそしっかりと吟味しこだわりたいのです。お客様も金沢の鮨や料理が美味しいのは当たり前だと思っていますし、期待も高い。だからこそわさびと海苔、そしてお茶は手を抜いたらいけないと思っています」
 さすが名店、激戦区である金沢市の第一線のお鮨屋さんだけのことはある。そう思いました。
現場に立つ者しか言えない素晴らしい考え方に深く感銘を受けました。

 私たちの仕事もお金にならない仕事はたくさんあります。
現場での養生や掃除、片付け、ご近所への配慮。車の清掃や机の周りの整理整頓、挨拶や声掛けなどもお金にならない仕事です。しかしそこに情熱をかけているか?と聞かれればイエスとは言い難いのが現実です。
 ただ売上を上げ、利益を上げるだけにかまけていないかと心が痛む思いでした。入社式でも社員への訓示で「神は細部に宿る」という話をしました。名店への道はまだまだ遠いですがヒントをもらったと思った金沢の夜でした。(2023.4.13)

株式会社ロビン 最高経営責任者 蜘手健介

過去のマンスリーメッセージはここから
https://www.e-robin.com/monthly_message/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?