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クイーンとスパークス 前編【2022年版】

クイーン好きな人なら、ぜひ!

2022年3月27日、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の地上波テレビ再放映もあって、またまたクイーン人気も盛り上がりましたが、クイーンを知って、さらに洋楽を聴きたい、と思った方におすすめのアーティストとしてスパークスをご紹介します。
クイーンにも負けない、美しいメロディとピアノ、オペラのようなドラマチックなボーカルとサウンド、ユーモアと哲学を含む難解な歌詞。

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スパークスもクイーン以上の古いベテランですが、今も活動中です。
クイーンは誰でも知ってる有名バンドですが、スパークスは通好みな隠れ家的人気バンドですかね〜。
しかしアーティストの間では常に高い評価を受け、音楽シーンに様々な影響を与えてきました。たぶん、クイーンにも。

1973年ごろ、スパークスもブレイクしたばかりで、クイーンとはライバル関係にありました。スパークスはロン・メイルとラッセル・メイルという兄弟によるユニットですが、当時は5人組のバンドとして活動していました。

クイーンのギタリスト、ブライアン・メイは、スパークスに参加しないか、と誘われたことがあると語ってます。↓

まあ〜、その後、クイーンは世界的なビッグバンドになり、スパークスはマニア受けサブカルスターみたくなったのは皮肉なものですが!

そしてスパークスはデビュー50周年記念として、ドキュメント映画が公開されました。「スパークス・ブラザーズ」
これが予告編です。↓

楽しそうですよね! ベックや、デュランデュラン、マイク・マイヤース(「ボヘミアン・ラプソディ」でレコード会社の社長役だった人)など、いろんな人がゲストコメントしている。

監督は2017年、世界的に大ヒットしたカーアクション映画「ベイビー・ドライバー」に続き、2021年にもモダンホラー「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」で注目されたハリウッドの売れっ子、エドガー・ライトです。

「ベイビー・ドライバー」は全編ロックが鳴り響く映画でしたが、主人公が車に乗って、クイーンの「ブライトン・ロック」(3rdアルバムの冒頭に収録)を聴くと興奮して暴走し始める、という設定が強調されて、テーマ曲のようになってました。まだ見てないクイーンのファンは見るといいよ!

そんなクイーンも大好きなエドガー・ライトが「一番大好きなバンドの映画を撮りたかった」として、スパークスのドキュメントを制作したのです。

だったら、なんで「ベイビー・ドライバー」でスパークスの曲を使ってくれなかったんだよ! と思いますけどね! まあ、一番大好きだったからこそ、ようやく本当に好きな作品が撮れるまで取っておいたのかな〜。

エドガーが語るスパークスの名曲集みたいなコメント動画もあります。

映画の方は、アメリカでは昨年公開にされてましたが、日本でもついに2022年4月8日、ロードショー封切りされました!

スパークスを囲む、左は映画の字幕監修された岸野雄一さんで、右が私です。

しかしエドガーライト監督の周りのスタッフや映画会社の人は内心「こんな映画撮ってるヒマがあったら、その間にベイビードライバー2を作ってくれたら何百万ドルも儲かるのに」と思ってただろう。
何百万ドルの儲けを捨てても、スパークスの映画を作ってくれた人がいたのだ!(泣

これまで普通に洋楽好きな友達にさえ、スパークス知ってる? と聞くのも、ちょっとためらわれていたのに、今や「エドガーライト監督の新作見てみる?」で話が通じるの、素晴らしいな。
まあ「ソーホーじゃないほー」とか言わないといけないけど。

ドライバーつながりで、こっちも!

もうひとつの映画の話題で、今年は「汚れた血」「ポンヌフの恋人」などの作品で知られる巨匠・レオス・カラックス監督の新作ミュージカル映画「アネット」に、脚本と音楽でスパークスが参加しました!

昨年7月にカンヌ映画祭で評判を呼び、日本でも2022年4月1日、ロードショー封切りされました!
こちらも名作です! 詳しく話すとネタバレになりますが、心をえぐられる! でもツッコミどころもたくさんある! 美しい映画です。

監督のレオス・カラックスさんも来日して積極的にプロモ活動もされました。

スパークス本人たちも、オープニングの演奏シーンに出演しているほか、途中もチラっと出演。エンディングにもまたキャスト一同と顔を見せています!

この映画の主演俳優がアダム・ドライバーという人気役者ですが、どうしても「ベイビー・ドライバー」と混同してしまうね。あっちには出てないよ!

ちなみに、ぼくとスパークスの出会い

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これも映画でした。ぼくは1977年、当時、中学3年のときに劇場で見た映画「ジェット・ローラー・コースター」というパニック作品で、オープンしたばかりの遊園地のアトラクションステージで演奏する人気ロックバンド、として出演しているスパークスを初めて見ました。

この動画は、レコードの音を合成しているので、ほんとのサントラではないね。

遊園地には時限爆弾が仕掛けられたジェットコースターがある、というスリリングな展開ですけど、そのドラマ内容にスパークスが直接関係あるわけではなく、単なる顔見せです。そのときは、ちょっとアイドル乗りのハードロック系なのかな? と思いましたけど、違ってましたね〜。

この映画は、それほどヒットせず、スパークスがこれで有名になることもなかったの。「スパークス・ブラザーズ」の中でも「最初はこの映画に出演することでビッグになるかも、と期待したけど、あの映画そのものが災害だった」と語られているw

なぜかあれから44年たって、昨年、ユニバーサルから、DVDとTシャツのセットが新作として発売になってました。なんのきっかけなんだ。

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ほんというと、この映画こそエドガー・ライト監督にリメイクしてほしかったよ!
ベイビー・ドライバーのテンポで、スパークスのライブを全編にフィーチャーしたら名作になる!

てことで、今年こそはスパークスが大ブレイクするのかも? 
みんなも注目して!
どんなに評判になってもクイーンの人気にはかなわないですが。

では、次回は、クイーンとスパークスの歴史を対比させて解説します。お楽しみに!

2022年4月19日 かとうけんそう

■ ぼくより詳しい方がいらっしゃったら、間違いの訂正、情報提供、あらたな補足ください! いつでもフィードバックして、また文章を修正・追記します!

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