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昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第11回 セックス・ピストルズ「プリティ・ヴェイカント」

新作ドラマで復活しました!

あの映画「トレイン・スポッティング」の監督、ダニー・ボイルが撮った、伝説のパンク・バンド、セックス・ピストルズの歴史を描いたドラマ「PISTOL」が、今年の春からイギリスで配信されて話題になってましたが、いよいよ日本では、ディズニープラスで「セックス・ピストルズ」として、7月13日から公開されるようです!

本人映像のドキュメント作品ではなく、クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」的な、若い役者を使った、再現ドラマ系ですね。

セックス・ピストルズといえば「勝手にしやがれ」ですよね。

帯でせっかくのSEXが隠れてます

ネトフリ見てる間に〜、出ていってくれ〜あーあー、あーあーあ、あーあ(最低だ。。

というタイミングなので、ここで洋楽カラオケ講座も、セックス・ピストルズの一番の代表曲「アナーキー・イン・ザ・U.K.」を取り上げよう!思いましたが。。

日本盤シングルジャケ

ぼく自身はあんまり歌ったことなかったんですけど、まあ洋楽カラオケ好きな方は、有名な曲なので知ってるし、と思ってカラオケに入れてみて、意外とうろおぼえで、譜割りを間違って歌ったりするのを見かけたりして、気になってました。

何より、ジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)の、あのコブシまわしを、ちゃんとマネできてない人も多いようですので、そこができてないとパンクじゃない! あれがパンクの真髄だ!(暴論)

ということで、ぼくが一生懸命にマネ解説した動画も用意して、参考にしてもらおうと考えたんですが!

結論から先に言うと

アナーキー・イン・ザ・U.K.は、カラオケ屋で歌うものではない!

今回、カラオケ屋に行ってみて、比較してみて、最初はやっぱりDAMよりJOYSOUNDのほうが、字幕の誤字ミスや色変わりのタイミング違いを多く発見できて、ちょっと萎えるなあ。とか思ったんですよ。

もう、おれにテロップの校正とか、貼り直しさせてくれないかな! タダでやりますから〜。だめ?

で、DAMのほうをチェックしてたら、まあ字幕もオケも、だいたいJOYより安定してるなあ、と思ってたら?

どうもDAMのほうも、なぜかピストルズの曲の中で「アナーキー・イン・ザ・U.K.」のオケが、一番出来がよくなかったんですよ! JOYのよりダメかもしんない。

古い洋楽ロックに定評のあったDAMなのに、あれ?
他の曲はまあまあなんだけど、なぜだろう〜。アナーキーだけが。。

上記の動画にある、ぼくらがよく知ってるバージョンのアレンジではないんだよね。微妙に。
音もヘナヘナしてるし。
字幕も、JOYほどミスはないけど、歌終わりの「イン・ザ・シティ〜」とか叫ぶ部分の字幕が明らかにレコードと違う。なんかライブバージョンか、デモバージョンを元に作ってるのかな? とにかく違和感なんですよ。

みんなが歌うの見て、よく間違ってるな〜、と思っていたら、カラオケのほうが間違ってんだよ! 歌いにくいはずだよね。なんか、すいませんでした。

DAMJOYどっちも、古い洋楽とか、振り返られることもなく放置されたままになってんだな〜。。いや、たぶん「アナーキー・イン・ザ・U.K.」が最も有名な曲だったから、オケが一番最初に早く作られたため、一番精度が低いことになってるんだろうな。

いや、もう、やめやめ! みんな「アナーキー・イン・ザ・U.K.」はレパートリーに入れないほうがいい! まあ字幕を無視して、ちゃんと原曲の歌詞通りに押し切れる自信のある人ならいいけど。

こういうマイナス面も含めて、洋楽カラオケの世界、奥が深いわ〜。。

じゃあ、別の曲にしよう! 何がいいか?

いちおうDAMとJOYのカラオケ比較表も貼っておきます。
そりゃ元から曲は少ないですから、ほとんどの曲が入ってますね。

Nipponglish ver. というの知らない方は、過去のこの連載で参考に見てください。

なぜかDAMは、アルバムの中で「EMI」だけ入ってない。こういうとこでJOYの捨てがたさがある。

「マイウェイ」は、DAMではピストルズ名義になってる。解釈の違い。
「マイウェイ」はニッポングリッシュバージョンもある。だったらアナーキーも、ニッポングリッシュの新オケ作ってほしい。

そして、ぼくもこれは知らなかった曲なんですが、前に流行った「NANA」というロック漫画?のトリビュートアルバムに、グレン・マトロックのユニットが参加して、曲提供してるんですね。それがカラオケに入っている。Youtubeでは見つからなかった。
いや、これを歌える人がいるのかな? お若い方にはじゅうぶん通じるのかな? 情弱ですいません。

で、一番歌いやすそうで、JOYDAMどちらもオケがまあまあ安定していて、歌詞の間違いも無さそうな曲というと「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」よりも「プリティ・ヴェイカント」にしようかな〜と思いました!

リリース当時に、ポール・マッカートニーさんのインタビューで「セックス・ピストルズの曲の中では、プリティ・ヴェイカントが一番ポップソングとして好きだよ」と答えてたのを読んだことがあるので。

まあイギリスでは当時、サードシングルとしてヒットしてたはずなんだけど、日本ではピストルズの熱心なファン以外にはなじみのない曲かな。

で、さっきも言いましたが、ジョニー・ロットン特有のコブシ問題ですね。
この曲は他の曲と比べても、全体的に声がふるえてる感じのビブラートですよね。

タイトルのカタカナ表記は「ヴェイカント」になってますが、歌ってるのを聴くと「バーケンタッ」って歌ってるようです。

だいたい、ほとんどの曲で、tで終わるフレーズは「トゥ」に「あ」をつけて「タッ」て、吐き捨てる感じにするのがパンクです。

いえーそーぷりてぃ! おーそーぷりてぃ! てとこは、誰かに一緒に勢いで歌ってほしいね〜。ほんとにプリティな気がするよね。

あとwe dont careのところ「け〜ぅあああ〜」と、思い切りねばる感じね。まあ、他の曲でもだいたい「いええや〜」とか語尾をこねくり回すように歌うポイント、ロットン節をしっかり抑えたいですね〜。(この、ぼくが多用する語尾の〜もロットンの影響←適当)

本当にカラオケで歌いたいのはこれなんだけど。。

まあセックス・ピストルズ、唯一のちゃんとしたアルバム「勝手にしやがれ」が全曲あれば、それでいいじゃないか、と思われるでしょうが、ぼくがほんとにカラオケで歌いたい曲が入ってない! これです。

これはジョニー・ロットンが抜けた後のピストルズで、マネージャーのマルコムが新ボーカリストオーディションをやって、いろんな素人に歌わせてるのを、映画にでっちあげたというものです。昔はビデオ出てたんだけど、今は配信とかで見れないのかな?

ぼくが「パンク」を一番イメージする曲って、これなんだけどな。
当時は2枚組でレコードも出てて、シドのマイウェイもこれに入ってるんだけど、やっぱイイ音で聴きたいね。カラオケでも歌いたい〜。みんなで合唱したいね。

■ しかし、全盛期、若い時分のピストルズの映像を見てると、やっぱりこういう曲は痩せてるうちの若者が歌うから絵になる曲かな! ドラマも若い役者が演じるの楽しみだね!と思ってしまうけど、いまのジョン・ライドンの味のある老人風情も見習いつつ、我々もそこそこがんばりましょう〜。。

■ ついでに、カラオケに行く前に、最初に読んでほしい基礎編として、第ゼロ回がありますので貼っておきます! 未読の方は必修。

■ ついでに、洋楽カラオケに関しては、ぼくのTwitterサブアカウント「懐かし洋楽カラオケ情報」でも情報発信していますので、こちらもご参照ください。


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