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フラッシュダンスを見ました

「サタデー・ナイト・フィーバー」に続いて4Kデジタルリマスター・リバイバルシリーズ、やっぱり音楽映画は、劇場で大スクリーンで大音響で見ると違うね! ストーリーを追うより、なんかイベントに参加してる感じするな。

おととしユニクロで買ったTシャツ着て見に行ったよ〜。今、この日のために買ってあったかのような。今日着ないでどうする! GUでも去年出してたけど、それは買い逃した。ほんとはこのタイミングでシャツも売ってほしいよな。劇場にはグッズ売ってなかったよ。

これはバックプリントなのです
表側には歌詞が書いてある。情熱を持って幸せをつかもう!的な?

「サタデー」はほんとに何十年ぶりだったけど「フラッシュ」は3年前くらいにBSで放送したときに見返して感動してた。

でも、また見てしまった。
スクリーンで見ると新たな発見もいろいろだなあ〜。

主人公はジェニファー・ビールス演じるアレックスという女の子。ダンサーを目指してるが、普段は製鉄工場でおじさんたちに混じって溶接のバイトをしていて、工場の社長(バツイチハンサム)に見そめられて、ラブストーリーになるという。

ダンスのために昼間は仕事で苦労してるけど、最後は金持ちと結ばれる。周りの友人たちはなんか、あんまし良いことないまま、という都合のよいハッピーエンドは、男女の違いこそあれ「サタデー」と似た印象ですね。アレックスは身寄りのない設定だけど、友人のダンサー(アイスショーを目指すが挫折する)の家庭を描いた切ないファミリードラマ部分もあります。

アレックスは昼間は工場で働き、夜はショーパブのステージでダンスをしている。演出や音楽は自分で勝手に決めていい感じで、様々な衣装で踊る。突然、アートに目覚めて白塗りで踊るいかにも80年代ニューウェイブなシーンもあるけど、話の本筋とは関係ないw

Tシャツにもプリントされてた、ステージの上から水がバシャッと落ちてくる、よく予告編で使われてた劇的に見えたカットも、実は最初のへんのショーパブのシーンで、特に話のクライマックスではなかった!

ポスターになってる、あの有名な写真も、自室で食事をしてるときの、なにげないシーンのカットで、特に重要な場面ではない、てのも面白いね。

まあ公開当時も、MTV映画とも言われたように、いろんなダンスナンバーがあって、曲に合わせて撮影編集されたように見えるシーンも多く、物語の流れとツギハギ的な感じもあるんだけど、そこもかえって効果的だと気づかされた。主役の子以外のサブキャラにも、みんな見せ場がある。

途中、アレックスが公園を歩いてて、黒人の少年たちがブレイクダンスを踊ってるのをただ見てるシーン。最後にこれをアレックスが自分のダンスにも取り入れる伏線にもなるんだけど、考えたら、ぼく(けんそう)が公開当時、ブレイクダンスを知ったのも、この映画のシーンを見たのが初めてだったかな?と思った。ワイルドスタイルより早かったよな。

で、その次のシーンというのが、交差点で交通整理をしている警官を、アレックスがからかう、という、のんびりした音楽に乗せた、ちょっとヨーロッパ映画ぽい雰囲気のシーン。セリフもなくてパントマイムのような、なんかそこだけジャック・タチも想像させるような。映画全体のトーンとも離れてるし。休憩? インターミッション的な。なんで、これを挟んだのかな〜と思わせるとこも、面白いと思った。映画に幅がある。

最後はアレックスがまっとうなバレエ学校のオーディションを受けるシーンなんだけど、オープニングですでにかかってるアイリーン・キャラの主題歌がもう一度、満を持してリプライズされるのが、しつこいけど、この歌のためにある映画、て感じする。

マイケル・センベロ「マニアック」も、ダンスの練習シーンでかかるのが、スタローンのロッキーに出てくる特訓シーンでのサバイバーの曲の使われ方と同じで、ここが盛り上げどこ、という80年代的定番な使われ方をあらためて伝統美として確認する。エンドタイトルの最後にもまた出てくる。

まあ、みなさんも、見たことある人も細かいとこは忘れてると思いますので、見直してみてください。どうせまた何度でもテレビでやるでしょうけど!

【追記・2023年10月16日】

NHK-BSでまたやってたので、見直しました!
主人公は普段クラブのステージで、セクシー衣装でダンスをしてはいるけど、ストリッパーではない、全裸にはならない、てとこをポリシーにしていて、ダンサー仲間の子が、ストリップ小屋で踊ってるのを見て激しく叱責するシーンがあるんだけど、現代のコンプライアンスでは「ストリップも立派な仕事よ!」て言わないと職業差別になってマズイのでは? と思ってしまったよ。
まあハダカのシーンは地上波ではカットされてたと思うので、みんな憶えてないと思いますが!

【追記・2022年6月23日】

ついでに公開当時のディスコの思い出!

ぼくは20歳の頃、1983年の1月から8月まで、8ヶ月間だけですが、新宿のツバキハウスというディスコでウエイターのバイトをやっておりました。

「フラッシュダンス」がアメリカで公開されたのは、その年の4月で、主題歌『What a feeling』は、ずっとガンガン店でかかってましたね。日本ではちょっと遅れて7月末公開でしたが、もうブームの渦中、リアルタイムで毎日聴かされてました。デュランデュランやカルチャークラブと同じくらい、身体にしみついている

たとえ数ヶ月でも、若いときの数ヶ月って数年に相当するくらい記憶に残る日々だったね〜。当時のツバキハウスは火曜日の大貫憲章さんのロンドンナイト、日曜日の伊藤政則さんのヘヴィメタルナイトが盛り上がってて、他の平日も普段から、レギュラーハウスDJで大貫さんの後輩的なビリー北村さんがパンク・ニューウエイヴ系をかけてて、トンガッたロックディスコという感じだったんですが、もうひとりのDJ、まっちゃんこと松田さんは、ややベテランで、一般サラリーマン客向けな70年代からの伝統的ソウル系なんかも抑えてて、ポップやソフトアンドメロウ系なんかも担当してた感じなので、たぶん、まっちゃんがフラッシュダンスを推してたんだと思う。

まあ当時は風営法厳しくなった時期で、12時には閉店してたんだけど、当時のディスコは酒飲み放題だったから、12時までに飲めるだけ飲んで、つぶれて動けなくなる泥酔客とかいっぱい起こさないといけないから、結局終電では帰れないし、そういうのが辛くなければ、何年もやってたかもなあ〜。。と思い出します。。




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