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新作! サンダーバードを見ました

新作「劇場版サンダーバードGOGO!」見てきました!

我々おじさん世代にとって、子供の頃は「ウルトラマン」と人気を2分してたと言っていいでしょう。

ぼくのうちにも、みんなのうちにも、ブルマアクのウルトラ怪獣と共に、イマイのサンダーバード2号のプラモや、あの秘密基地の島・ジオラマセットがありましたよね!

そして、今回の新作も、あの頃、昭和40年代にぼくらがテレビで見てたやつと変わらない作品なのです。

まず映画の最初がメイキングから始まる、というめずらしい構成なんですけど、その1960年代の初放映時に、レコードでドラマ版サンダーバードが3枚ほどリリースされていて、それは本編とは関係ない音声ドラマだった、と。

これを元にリメイク版を作ろうとしたんだけど、なるべく当時の人形、セット、メカ、に忠実に再現しようと、当時リアルタイムに見てたワケではない、30代〜40代のスタッフが、がんばってます!(しかし撮影と人形操作で、当時を知るスタッフも2人参加したそう)

もうカメラアングル、カット割りのテンポから、タイトルバック、音楽や効果音の入り方、セリフ回し、何から何まで、当時のオリジナルそのままに再現しています。ほんとに当時のエピソードにあったような感じがする。新作なのに!

画質も1960年代ふうの、引きの画面はややボンヤリしてるとこまで再現してるんだけど、ぼくは〜、画質くらいは今のクリアで細部がハッキリ見える4K画質でよいんじゃないか、と思ったんですが、まあ、こだわりですかね。

とにかく昔テレビで見てたアレがそのまま劇場の大画面で見れてる! という感動があります。3話をそれぞれテレビサイズの30分に編集してるのもよいのです。ただ、あの旧日本語版の主題歌は3話目のエンディングにのみ、かかります。ジラされた上で出てくる感動もあるっちゃある。新作だからって、誰かに新しいバージョン歌わせるとか、しないのがいいね!

ただ、ストーリー的にはペネロープ・スペシャル編みたいな? スピンオフ的な味わいもあります。ペネロープと執事のパーカーのコンビは、昔の本編ではあくまで脇役なんだけど、ここでは2人が中心の話ばっかり展開していきます。5兄弟の活躍もそれほどではない感じ。まあ、これを見てから、また旧シリーズをあらためて見直せば、て感じですかね。

しかし満島ひかりの吹き替えはよかった! 徹子さんのような味はなくて、やや硬い気もするけど、堂々として風格のある、女王様的ペネロープ像を確立できてた! ほんとに芝居がうまくて感心する。

2話目と3話目の間に旧シリーズに出てきた、いろんなメカの名場面、というコーナーもあるんだけど、構成がシン・ゴジラの特撮監督、樋口真嗣なので、そこだけ字幕とかがエヴァっぽい。せっかくレトロ調で固めたのに、なんで〜! て感じもあった。

まあ、でもとにかく劇場で見れてよかったな、て感じはしましたよ。でも均一料金で、こども料金の設定などはなかったから、ほんとにおっさんしか見に来ない、という前提でやってたのかな?

ぼくは、おはスタなどでも宣伝して、今の子供にも見せてあげて、おもちゃも劇場の売店に並べてもよかったんんじゃないかな〜、と思いましたが。もうむつかしいのかな〜。

劇場で入場特典にもらったポストカード。
1号と3号だったけど、2号や4号が当たった人もいるのかな? 
限定プラモデルが買える! 特設サイトのパスワードが書いてある紙とかも入ってたけど。
そこまで最初からマニア受け狙いじゃなくても、とは思いましたが。

実は、実写版もあったよね!

そいえば15年ほど前、2004年にも「実写版サンダーバード」ってあったの覚えてます? ぼくもこないだテレビで見て、そういえばあったあった、と思い出しました。あんま話題にならなかったですよね?

マリオネーションではなく、全部人間がやってるやつ。

メカのデザインとかは旧版に合わせてはいますが、ほぼCGで。やっぱ現代の今ふうなお話とアクションに置き換えられていました。(とはいえ、すでにやや古い)ま、悪くないんだけど。ストーリー的にはやや薄めな感じ。

ただ、音楽はハンス・ジマーで、オリジナルのあのテーマ曲をそのままリスペクトしつつも、さらに壮大なオーケストレーションや、テクノビートなども混ぜて、いい感じだったよ。

[追記・2020/01/25]
この実写版の日本語吹替版、エンディングロールをちゃんと最後まで見てなかったんですが、吹替はV6だった! ちゃんとメンバー全員で、あの5兄弟をやってたようだ。エンディング曲も、なんか日本語ラップみたいのだったけど、映画に合わせたオリジナル曲をV6が歌ってるようだった。いや、いちいち調べませんが! 初めて知った! そんな話題にならなかったですよね?(失礼

クラブでも流行ったね! サンダーバード

それを聴いてて、そういえば90年代はじめにサンダーバードのテーマ曲のダンスバージョンが唐突にリリースされて、大ヒットしたのも思い出した。ぼくもよくDJイベントでかけてた。

あの時点で、すでに大昔のTV番組の曲がリメイクされた! 懐かし〜、って騒いでたのに、あれからさらに30年たったのか〜。その後いろんな60年代テレビ番組の曲がダンストラックにリメイクされるきっかけにもなってたな〜。これはリバイバルしないのかな?

ついでに、トムとジェリー

そいえば去年の今頃は「実写版・トムとジェリー」を劇場で見てたんだった。なんで、日本語版の主題歌を流さないんだ! って怒ってたな〜。映画としてはいいんですけど。

にしても、サンダーバードにトムとジェリーに、いったい今は、昭和何年なんだ〜! って感じだよね。若い頃は将来の映画はまったく違うものになってるかも? と思ってたけどね!

去年、Facebookに書いてた「実写版・トムとジェリー」の感想もついでに貼っつけておきますw

◎ まあまあ面白い。見てソンすることはないと思うけど、熱烈におススメするほどでもない。

◎ あの、おなじみのテーマ曲はかからない。音楽は全編ヒップホップ。オープニングはルー・リードの「ワイルドサイド」かと思ったら、それをトライブコールドクエストがカバーしてるやつだった。

◎ アニメ部分は当然、忠実に1950年代の(もともと劇場版だった)雰囲気をCGで再現している。日本では60年代にテレビ放映されたやつ。その後70〜80年代にリメイクされたやつもあったけど、アレではないね。でも〜、スラップスティックの強さでは、オリジナルに負けてるのは残念だ。あそこまでトムが変形したりはしない。現代のコンプライアンスもあるのか?

◎ 基本の物語は、実写部分の、20代中盤くらいの女の子の成長物語であって、そこにトムとジェリーが絡む感じ。アニメ抜きで、この女の子の泣き笑い青春映画でも成立しそうな印象。子供向けを意識してか、恋愛要素がなかったのは、むしろ好感が持てた。

◎ 舞台はニューヨークだけど、インド市場を意識した作り? になってるようです。インド系の人が出てくるだけで、インド映画ほどの派手さはないけど、それっぽいシーンはあるって感じ。こちらからは以上です。


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