狂言をする自身を観てござる
和ろうてござるか〜
こんにった社中のお稽古日にて
狂言『萩大名』の立ち稽古の四回目でござった
島田洋海社中では通常
最初に座したままの口伝があり
二回目よりは師が動きを見せてくださり
同時に言葉を聞き
それを真似て動きながら台詞を繰り返しまする
次のお稽古までに幾らかは覚えておき
自ら言える台詞は動きながら声に出しまする
ことばが違えば直しが入り
動きが違えばこれも手本を見せてくださる
この繰り返しでもって
少しずつ師の補助を減らしていくのでござる
短い狂言なれば
立って四回もお稽古すれば台詞は入り
動きもよほど難しいモノになければ覚ゆるところではござれども
今お稽古中の萩大名は少々長く
また動きもさまざまござって
未だ七割(台詞八割-動き六割)ほどの覚えでござる
さりながら台詞八割ほどにもなれば
少しずつ細かな指導をしてもらえまする
今日もこれまでより一段深い言い回しの骨や動きと言葉のタイミングを入れてもらい
狂言の大名らしい所作になってござる
離見の見を心掛けてござる
自身の進捗で常に意識しているのは自分を離れて観る意識でござる
お稽古の様子は脇正面の方から都度動画を撮ってござる
この動画を繰り返し観るうちに
離れたところから自らの動きを観る目が養われてござる
今まさに演じている自分の目と
それを離れて観る目を持つ
並行して捉えられるようにことばと動きをより沁み込ませるように
お稽古を繰り返すのでござる
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