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狂言柑子のお稽古が始まってござる

和ろうてござるか〜

秋の発表会を終え
春の発表会へ向けて新しい狂言萩大名をお稽古始めましてござる
こちらはそもそも来年の秋に演りたいと
師匠に申したのでござるが
演者とお稽古の都合もござって
半年早くさせてもらうことになってござる


このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが
もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”となって
狂言へとご案内するべく描いてござる
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ
狂言案内草紙「南無三寶」より一部改

都合と申しては
この萩大名は大名狂言でも人気の曲の一つでござるが
まず二十五分はくだらず、ややもすれば三十分ほどの長さで
しっかりと仕上げるにはお稽古に掛けられる時間の長いほうが好きかと
また来秋には別の演目のため相手役が確保できぬ事情もござる

島田洋海社中の発表会は
九月の初旬と四月の下旬がござる
九月が済んで春の発表会までは七カ月強
四月が済んで秋の発表会までは五カ月弱
とお稽古期間に二カ月余の差がござる
島田洋海社中幹事手控え より一部改

さて七カ月掛けて萩大名をお稽古する傍らで
もう一つ狂言柑子のお稽古の始まってござる

人数組み合わせの加減で二役する場合もござるが
基本発表会に向けてお稽古する狂言は一番でござるが
こちら柑子は岡山は倉敷の阿智神社での奉納狂言でござる

短いが狂言らしい狂言

柑子は太郎冠者がシテの十五分足らずの短い小名狂言ではござるが
主人の鷹揚さひとの良さ、太郎冠者の機智の効いた言い訳
しかも平家物語の語から最後は謡に変化する盛りだくさんな狂言でござる

シテ 仕手、主役
アド 挨答、相手役
小名狂言 太郎冠者が主役の狂言

以前カルチャー狂言教室で習ったこともあり
台詞は七、八割憶えているとあって
十一月五日の奉納まで一月半で仕上げようと云う目論みでござる

アドの相方さんにはご無理を申しましてござる
と申すも
発表会から日もござらぬによってこちらの奉納では
秋の発表会と同じ演目を演るが常でござったが
わたくしが一つでも多くの演目を演りたいためにお願いしたのでござる

初回から立ち稽古で始まってござるが
何度も観た狂言なれば
動きも憶えているつもりでござったが

目の前の師匠の手本を視て真似ているはずが
あとで動画で確認すると、なにやら違うてござる

次のお稽古まで繰り返し反復して
精度を上げてまいろうと存じまする

この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流茂山千五郎家 島田洋海社中にて
狂言を学んだことをモトに
実際に狂言を(できれば生で)観て
和らいでもらいたいと願うて描いてござる🖋

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