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呂-イ】狂言と出逢うたのは小学六年生でござる

和ろうてござるか

わたくしが狂言というものに
初めて出逢うたは
小学校の国語の教科書でござる

長らく五年生の頃と思うてござるが
調べてみると教育出版社の六年生の国語教科書に

ぶす 木下順二

とござる
ぶすとはトリカブトの毒のことで
漢字では『附子』でござる

狂言『附子』はとても人気のある演目の一つで
主人が大事にしている砂糖を食べられまいと
毒といつわり太郎冠者次郎冠者に留守番させてはござれども
食べてしまう二人、さらにその上…

わたくしは新学期に教科書をもらうと
一通り読んでみる子どもでござった

気に入ったわたくしは親にそのことを話すと
それが芝居の一つであり
観ることができると教わり
ほどなく観に行ったのでござる

能舞台では
時代劇で見るような衣装を着て
大きないい声が響いておりましてござる

これがわたくしけんすけ福のかみ
狂言との最初の出逢いでござる

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