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The Satoshi Trial 10日目

2024年2月17日 宍戸健

「クレイグ博士はサトシじゃない裁判 by COPA」(通称:COPA裁判、サトシトライアル)続きます。本日審理10日目です。本日はクレイグ博士側の証人3名に対する尋問が行われました。本日の進行は予定より早く進みました。これでクレイグ博士側の証人尋問は終了しました。

本日もCOPA/CoreDev側の弁護士が以下3名のクレイグ博士側証人を尋問するだけで、クレイグ博士側の弁護士は反対尋問をしませんでした。クレイグ博士側は宣誓調書の提出だけでこと足りるからでしょう。(これは公開されてないため何が書かれているのか分からないのが残念ですが。)

なので、本日も例によって、尋問のテクニックは以下です。
①ビットコイン誕生、2009年以前でのクレイグ博士とビットコインの関わりの話題は絶対避ける、話の流れで行きそうなったら遮る。
②クレイグ博士の人格攻撃。(Character & Fitness)
③それでもダメなら証人本人の人格攻撃、記憶の曖昧さを指摘等して証言の信頼性を下げる。

そして、最後に「ビットコインの発明者には他に多くの名前、Hal Finney, Nick Sazbo, Adam Back, Gavin Andreasen等が挙がっていますが、これらの人についてどのくらいご存じですか。」と聞いて、証人は「…よく知りません。」と締めるのがパターンですww。(だいぶわかってきました。笑)

1.Danni DeMorgan
まずは、先日私がBlogでちょうど取り上げたクレイグ博士の2番目の妹さんです。COPA弁護士としては質問に非常に気をつけなければいけませんね。なんせ、幼少の時からのクレイグ博士を知ってるわけですから。クレイグ博士の「天才的」なところはなるべく避けたいわけです。なので、わずか15分くらいで終了しました。

証言中に、2008年にクレイグ博士のLisarowの家で家族、親戚でバーベキューをしたときに、ラックマウントしたPCが大量にあったと話題がでました。COPA弁護士はその先はスルーしました。(笑

(尚、クレイグ博士は当時、シドニー郊外の自宅Lisarowと、それより北の別荘(農場)にラックを建てて、合計69台のPCでビットコイン初動開始したと言われてます。)

LisarowからBagnoo

参考:Bagnooの別荘とラックマウントされたPC。

https://x.com/_electronicCash/status/1758111222363287673?s=20

ちなみに、クレイグ博士には2人の姉妹(長女:River、次女Danni)おられますが、どうもRiverさんはクリプトトレーディングにはまっているらしく、それがクレイグ博士の心配事の一つなようです。(たしか南米とかに在住)

2.Mark Archibold
Archibold氏は1999-2001年に合法オンラインカジノLassetarsで働いていた技術者です。当時クレイグ博士のDeMorgan社はLasseters社にセキュリティーシステムのコンサルティングと導入をしたそうです。その時から2人は仲良くなり、その後現在まで交流が続いてるようです。

Lassetarsは豪州Northern Territory, Alice Springsで現在でも営業中のカジノ・リゾートですが、そのオンライン部門が2000年に豪州の免許を取得し、世界初の合法オンラインカジノとなりました。その後2008年に営業を終了しました。その時の立ち上げ、運用にクレイグ博士とArchibold氏は関わっていたのです。(宍戸健:このLassetarsカジノの話はクレイグ博士のプリゼンで非常によく登場します。この件がCalvin Ayreさん、Stephen Matthewsさんとも出会ったきっかけになっています。)

Archibold氏の宣誓調書には「2004年ごろクレイグ博士とデジタル通貨の話をしていた。」あるらしく、そこについてCOPA弁護士は「20年も前のことをどうして鮮明に覚えてるのですか。」、「記憶違いではないですか。」、「この話をしただけで、クレイグ博士をSatoshi Nakamotoだと思い込むのはナンセンスですよね。」みたいな感じで上記①〜③のテクニックをつかいグリグリやってました。

ただし、あんまりやると予想外の情報が出てくると墓穴を掘ると思ってか、30分くらいで終わりました。

3.Maryanne Elizabeth Jones
クレイグ博士の特許申請を長年担当している弁理士さんのようです。雇用形態はnChainの社員ではなく、nChainから業務委託を請け負っているようです。

彼女の宣誓調書も見れないのですが、おそらくクレイグ博士との仕事ぶりが詳細に語られているのだと思います。そこで、COPA弁護士は例によってクレイグ博士の仕事ぶり等についてはまったく触れず、Jonesさんには、
「あなたは、英国での弁理士の資格はないですよね。」
「なぜこの裁判直前にLinkedInのプロフィールを閉鎖したのですか。」
「nChainの社員ではないのに、なぜCoingeekのイベントにいつも出席するのですか。CoingeekがBSVをプロモートしてるのは知ってますよね。」
「この裁判にクレイグ博士が敗訴したら、雇用に影響がありますよね。」

その他、特許申請書類の記述方法等について難癖つけてたりして、ひどいもんです。。まぁ、逆に言えばそれくらいしかCOPA弁護士は主張できないんです。

本日は以上です。

以下、参考資料です。

Coingeek記者 KurtのThreadまとめです。気に入ったら投げ銭お願いします。HandCash: $kurt。

$CSWCourtReporterのThreadまとめと、Gavin Mehl氏のYouTubeまとめです。



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