そんなに頑張らなくていいよ。
「頑張ってくるね」
7年前、集中治療室に入る前に、母が父に残した最後の言葉です。
そのまま母は帰らぬ人となりました。
思い返せば、いつも頑張っている人でした。
病気で体力がなかった母は、僕の記憶の中では、いつもキツそうで、
それでも"家族のため"と言って、パートに出て、帰宅後は料理をし、土日は僕のために朝6時から弁当を作ってくれました。
責任感が強く、PTAや僕の野球チームの集まりにも真面目に参加し、外では一生懸命に笑顔でいました。
たまに、そんな母と自分を比べて、「なんでこんなに頑張れないんだろう」と落ち込む自分がいます。
それぐらい、いつも頑張っている人でした。
本当に尊敬しかありません。
そんな母に対して、今思えば、もっと料理の手伝いもできただろうし、弁当だって自分で作れただろうし、やれることはいくらでもあったと思います。
なので、そんな親不孝のわがままだと思ってもらっていいのですが、僕が母に伝えたいことがあるとすれば、
身勝手なことだとは分かっていますし、母が働いてくれたからこそ、大学まで行かせてもらえましたし、弁当を作ってくれたからこそ、その分眠れたことでキツい練習にも耐えられました。
でもわがままを言えるなら、少しでも元気な姿でいてほしかったし、笑顔を見たかったし、何より、少しでも長く生きていてほしかった。
言葉で何かを伝えることが苦手な母は、頑張ることで、その行動で、僕に愛情を注いでくれました。
なので、そんな母の生き方を否定したいわけではありません。
むしろ、感謝の気持ちでいっぱいです。
でももし、今がしんどくて、なかなか笑顔で時間を過ごせなくて、苦しい思いをしている方がいるなら、
"そんなに頑張らなくていいから、少しでも周りに笑顔を見せてあげてください"
みんなきっと、キツそうな顔のあなたより、笑顔のあなたが何倍も好きです。
だから、少し肩の力を抜いて、逃げれるときは逃げて、サボれるところはサボっていきましょう。
まあ、僕自身ができてないので、戒めみたいなものなんですが笑
今日も必死に生きる皆さんが、少しでも笑顔でいられることを願っています。
それでは、また。
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