けんしろう

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愛してると

夜。桜並木を歩いていると思い出す。 影。記憶の底に埋めたはずの人影を思い出す。 あの頃、僕は最強だった。でも僕たちは弱かった。世界の中心にいるような、未来は広く明るいような、そんな勘違いが結末を案に示していた。

    • 死花①

      親友が死んだ、それも目の前で、目の前で飛び降りた。笑顔で手を振りながら 「今、最高の気分だよ、俺。世界で俺が1番幸せな人間なんだってそう疑いなく思える。後悔も...うん、ない。最後にお前に会えたしな、ありがとう。酷な思いをさせてるのかもな、ごめん。でもこれが俺の希望だったんだよね、幸せを求めた結果だ。だから、許してな。俺は最高の死を求めてたんだよ、そしてようやくそれを決断できたんだ。だから見守っててくれ。俺の死に様は輝いていたってそうみんなには言ってくれよ、それじゃまた。」