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【建設若者⑥】夢追い人は集まれ!諦めず戦った先に生まれた"大工×シンガー”サノケンという生き方はモンスター級でした。

夢中になるものに出会ったことがありますか?

オタクになるくらい大好きなことありますか?

やりたいことに全力で生きている人はいますか?

今の時代、SNSの普及によりオタクが活躍しやすい社会になりつつあると言われています。そんな時代になってきているのにもかかわらず、

"夢"という言葉を毛嫌いしている人が多い気がします。

ちなみに、僕もなにもしていなかった学生時代は、夢を追いかける人を見て
◯そんなのできるわけないじゃん
◯自分とは生きてる世界が違う
…こんな感じで、どちらかといえば否定的でした。

多くの人は、自分の可能性に蓋をし、チャレンジをしません。

それだけなら良いのですが

チャレンジしている人を否定し、その人の夢を潰す悪い人もいます。

そんな否定にも負けず、夢を叶えるためにチャレンジしている建設若者がいます。

それが今回のゲスト。

モンスターハウスで話題となったあの大工シンガーが、建設業界で働きながら夢を叶えるということについての本音と、建設若者の今後のあり方について語っていただきました。

<聞き手=たてわかくん。(建若図鑑編集長)>

建若図鑑6人目は、大工シンガーことサノケンさん。

たてわかくん。:うわあああああ、サノケンさんだあああ!!(興奮気味)

サノケンさん:竜士くん、久しぶりです〜!元気〜?

たてわかくん。:久しぶりですね!超、元気です〜!サノケンさんに建若図鑑出てもらえるなんて大変恐縮です…(泣)【*竜士くんは無視してください】

サノケンさん:いやいや、建若図鑑載せてもらえるなんて僕も嬉しいですよ〜!

たてわかくん。:それはめっちゃ嬉しいです…SNSで見るサノケンさんは歌を歌っているイメージしかなくて、本当に大工さんなのか説が出てますので、しっかり大工もしているんだということを今回でわからせましょう!笑 では、山ほど聞きたいことがありますので、よろしくお願いします!!

サノケンさん:はい!事務所からもOK出てるので、なんでもどうぞ!笑

たてわかくん。:では、サノケンさんを知らない方のためにプロフィールを↓

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本名:佐野建太、平成元年生まれの31歳、22歳でおじいちゃんから続いている(有)佐野工業に大工兼施工管理としてジョイン。大工を学びながら高校生からの夢だった音楽活動も続け、2018年にはTBS系バラエティ番組水曜日のダウンタウン「モンスターハウス」のメンバーに大抜擢。現在は、(有)佐野工業取締役として大工兼施工管理をしながら音楽やラジオ活動をこなす夢追い人。

Twitter:大工シンガー/サノケン(佐野建太)

instagram:大工シンガー/サノケン(佐野建太)

YouTube:サノケンTV

たてわかくん。ポイント:夢追い人の新しい働き方「建設×〇〇」

サノケンさん:どうですか最近は、忙しいですか??

たてわかくん。:そうですね〜!コロナの影響もろに受けて、結構暇をさせてもらってます。笑 サノケンさんはどうですか?

サノケンさん:以外とお仕事があって、ありがたい限りです…

・・・・・・工務店の話(1時間くらい)笑・・・・・・

たてわかくん。:そろそろ、サノケンさんのこと聞かせてくださいw

サノケンさん:そうですね笑 僕もこんな感じでいいのかと心配でした。笑

たてわかくん。:サノケンさんもちゃんと大工さんだったんですね(失礼な発言すいません。笑)。結構SNSでは、シンガー色が強かったので…笑

サノケンさん:そうなんですよねw よく言われます笑

たてわかくん。:では今回もズカズカとサノケンさんのカコに入らせていきます!笑

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「佐野建太」がギターを手にした日。

たてわかくん。:サノケンさんといえばシンガーでもありますが、いつくらいからされてるんですか?

サノケンさん:高校生のときから音楽活動をしています!

たてわかくん。:以前、東京でお会いした時に歌を聞かせていただきましたが、甘い声すぎて好きになりそうでしたw 

サノケンさん:ありがとうございます。笑 歌うのが好きなんですよね〜。

たてわかくん。:人前で歌うって本当にすごいですよね。尊敬します… シンガーになろうってなったきっかけってあるんですか?

s:ーーーーーーきっかけは失恋です。ーーーーーー

たてわかくん。:ば、back numberですやん!!笑

s:まあまあ。笑 もともとはカッコいいという理由で中学生の時にギターを始めたんですけど、趣味程度でした。でも事件は高1のテスト期間に、起こりました。当時僕は恋をしました。一目惚れの人でした。好きだったので、メールしたんです。すると、フラれました。

テスト期間にメールしてくるなんてあり得ない!別れよう。

たてわかくん。:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

サノケンさん:こっちがあり得ないつーのって感じでしたよね。

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意味のわからないフラれ方をしても、青年の心はやっぱり落ち込むんですよ…

下を向きながら、ギターを片手にポロンポロン引いてたら曲が生まれました。

曲名は「君とずっと」

たてわかくん。:いや、漫画じゃないですかw

サノケンさん:ですよね。笑 でもそれがきっかけで、教室で歌ったり、友達を集めてイトーヨーカドーの裏の公園で電撃ライブをしたり…

本格的に活動したのは、高3の時。NHKのど自慢に参加し、なんとグランプリをもらいました。2000人を前に披露し、五木ひろしさんから表彰されました。

目立ちたがり屋の僕はこの経験が自信となり、音楽の道に進むことを決意し、音楽の専門学校で上京しました。

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「佐野建太」が差しがねを手にした日。

サノケンさん:専門学校を2年行っていたんですけど、デビューするために必死でした。でも現実はそこまで甘くなくて、何度も何度も諦めかけました。地元に戻りは同期のデビューで悔しくてまた上京し、バイトしながらも音楽をなんとか続けていました。

たてわかくん。:サノケンさんは20代前半も音楽に一点集中だったんですね!では、大工さんになるきっかけってなんだったんですか?

サノケンさん:あの地震です。3月11日、あの東日本大震災がおこりました。

その時に、今まで信じてきたものが崩れ落ちました。

色々考えさせられたんです。地元に帰ってでも音楽はできる。働きながらでも、音楽活動を地元でやろう。それで帰省しました。

たてわかくん。:それで大工になられたんですか…?

サノケンさん:結論からいうとそうですね。地元で仕事探しをしたんですけど、なるべく給料がいいところに面接をしてたんです。そこでとある住宅メーカーに就職する!そう母に伝えたら衝撃的な返事が帰ってきました。

その会社、うちのバチバチライバル会社だよ。

たてわかくん。:でた、漫画みたいな話(パート2)

サノケンさん:本当ですよねw 親が何してるとかってあんまりわかってなかったんですよね。笑 それなら母がうちで働きなさい!って。そう言ってくれて、(有)佐野工業に入社し、大工の仕事をするようになりました。

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たてわかくん。:確かに、親がどんな仕事してるのかなんて、わからないですよね。笑 僕も一緒に働いてみて、家建ててるんだって知りましたもんw

サノケンさん:ですよね〜w 音楽での夢を諦めきれない僕は、また道に迷います。

大工×シンガーという本気の生き方

たてわかくん。:道に迷うっていうのはどういうことですか?

サノケンさん:実は、働いてから5年くらいはやっぱり音楽頑張りたい!って大工さんをやめたりしてました。山梨で1年くらい音楽だけでご飯を食べれるようになっても、生きる(お金を稼ぐ)ために音楽をし、やりたいような音楽ができず、また大工さんに戻り…

たてわかくん。:2つのことしてたら、1つに絞った方が早いよとか、覚悟はあるのか。とか言われるんですよね。僕も形は違いますが、わかります。。

サノケンさん:そうです、

大工なら大工仕事に全ての時間を使わなきゃ、いい仕事はできない。大工以外の仕事(シンガー)はやめて、そんな時間あるなら大工の仕事をもっとできるようになったらどうだ。

こんな感じで、否定ばかりの毎日でした。

たてわかくん。:多分その人は否定してるわけではなく、自分のことを想って言ってくれてるんだろうけど、結果が何もでてないと結構ぐさっときますよね〜。

サノケンさん僕は、音楽も本気だったので、何を言われても音楽活動を絶対に諦めない(結果を出す)ってやり続けたんです。

たてわかくん。:本当に素晴らしいですよね。そうそうできませんよね… 

サノケンさん:そして極めつきは2015年のサノケン10周年記念ライブでした。多くのファンが駆けつけてきてくれて、改めて大勢の人の前で歌うことが好きだ。って心から思いました。

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その時に、

僕は、大工がしたいことなのか。

自分のことをもっと知りたくて、たった1度の人生後悔しない人生を送りたい。そう思ったんです。だから、旅に出ました。旅人といえば聞こえはいいですけど、ギターを持って路上で弾いて投げ銭で食ってました。

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たてわかくん。:え。。。次元が違いますね。

サノケンさん:旅をして気づいたことは、働いてもないので明日生きれるか生きれないかなんてわからない世界で生きてましたから、当たり前のことが当たり前なんかじゃない。当たり前に、音楽ができていること、仕事ができること、明日の予定があること…

当たり前の日常ってすげえ。

そう思ったら、叔父から続く(有)佐野工業が今もあることのすごさを感じたし、こうやって自由に生きさせてもらえる家族のありがたみを身にしみて感じました。

たてわかくん。:本当に日本は豊か過ぎて、当たり前のことが当たり前になってますもんね。失って気づくことも多いです…

サノケンさん:だからこそ、僕がこの会社を継承し、僕のやり方で(有)佐野工業があり続けることを当たり前にしなければいけない。「覚悟」が決まった瞬間でした。

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たてわかくん。:カッコ良過ぎます。!!それで、大工もシンガーもってめっちゃ大変じゃないですか…?

サノケンさん:どちらもやりたいことなので、睡眠時間も削り絶対に妥協しません。

たてわかくん。:ストイックすぎる…職場の大工さんもサノケンさんへの見方が変わったんじゃないですか??

サノケンさん:そうですね、でもやっぱりあのテレビ出演がデカかったですね。

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人生を変えた「モンスターハウス」と未来

たてわかくん。:出ました!モンスターハウス!!黒ちゃんやばっかたですよね。笑 見てたから本当にサノケンさんと話せるの緊張してたんです!w

サノケンさん:やめてください笑 でもあのテレビで明らかに周りの態度が変わりましたね。わかってはいましたが、結果を出すことがこんなにも環境を変えるのかと感じました。

たてわかくん。:結果って出すまでが本当に苦しいんで、みんな諦めちゃうんですよね。なんか夢追い人に対してなんであんなに周りは否定してくるんですかね…

サノケンさん:家族は別ですが、否定するのは夢を叶えられなかった人だったりするんですよね。夢なんて、簡単にかなったら夢でもなんでもないし、難しいからこそ不安だし諦めたくもなるんです。

たてわかくん。建設業界の夢追い人(建設×〇〇)はサノケンさんと会うべきですね!だって、絶対そんな人の気持ちわかりますもんね!

サノケンさん:(有)佐野工業は、そんな夢追い人を応援したいし、そんな若者が頑張れる環境をつくれたらって思っています。

たてわかくん。:え、めっちゃ面白いじゃないですか!!笑 この人は「大工×アーティスト」とか「大工×講演家」とかいろんな夢追い人いたらめっちゃ良いですよ!!

サノケンさん:最高っすね〜!!山梨でラジオもさせてもらってるんですけど、夢追い人と話しているとすごく楽しいし、ワクワクするんですよね。

たてわかくん。:え〜、早くそんな組織作ってください!!笑 

(夢追い人は是非連絡してみてください!!)

サノケンさん:お、もうこんな時間ですね。笑 最後に持論ですけど大人になればなるほど夢持っていきましょう。じゃないと、つまんないですから。

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まとめ

サノケンさんのお話を聞き、いつも元気で楽しそうにしていますが、裏では想像もつかないほどの努力や経験をされているのだと感じました。カッコいいし生き方をされていて、僕も絶対に夢を叶えたいって熱くなってしまいました。

大工しながら、ギターを持ってもいいじゃないか。

いろんな生き方があっても良いし、自分が死ぬ時に後悔しないように生きていればそれで良いんです。でも、今の生き方が後悔する生き方なのであれば、行動することをオススメします。夢なんて大袈裟でなくても、少しのやりたいことがあるならばチャレンジを一緒にしましょう。

夢追い人は素晴らしい!

終わり。

建若図鑑説明

建設業界の若者が不足している近年、建若(筆者)の周りには、若者が一人もいません。どうしたら若者が建設業界に入ってくれるのかというよりも、建設若者がどうしたらイキイキと働けるかを考えています。現場に建設若者がいなくても、刺激し合える環境をSNSで提供したい。将来のビジョンを持ち、イキイキと働く建設若者を図鑑化し、インタビュー形式で紹介していきます!

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