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HELIAR classicのフォーカスレバーを作ってみた②

先日作ったHELIAR classicのフォーカスレバーを改善した話です。

前回の記事はこちら。


前回のフォーカスレバーの不満点

前回記事でも最後に触れていたのですが、前バージョンの不満点の一つにサイズがレンズの鏡筒にフィットしていないことがありました。距離指標が刻まれているニッケルメッキのパーツにフォーカスレバーを貼り付けているのですが幅があっていなかったんですよね。使用時はほとんど見えない部分なのでそこまで気にならないのですが、専用設計したのにこうなっているのは不満点ではありました。

縦幅があっておらず隙間からニッケルメッキが見えている。

もう一つの不満点として、指かかりがやや浅すぎるということもありました。人差し指でレバーを操作するのですが、レバーに対して指の腹を水平に当てて操作するには良いものの、指の側面を垂直に当てて操作するには浅くて動かしにくく、またピントリングのローレットに指が当たって痛かったんです。

そのため、これらの二つの不満点を解消するためにレバーの設計をやり直してみました。

設計を改善

改善というか今回は一から設計をやり直しました。前回の設計だと上端の高さが一定ではなく上に弧状の隙間ができていたのですが、そこの修正が難しく一からやり直した方が早そうだったので。改善版ではその点は解決できたのですが、別の問題として上面が平面ではなく局面になってしまいました。これも直したかったのですが自分の3Dモデリングの知識ではできず諦めました…

v1の取り外し

改善版であるv2への付け替えをするにあたり、まずはこれまで使っていたv1を取り外します。両面テープで取り付けていたので、不安事項としてテープの跡が残ってしまわないかというのがありました。少しドキドキしながら外してみると…

1ヶ月弱の使用でテープの跡が残っています…

跡が残りました… 拭いたら取れるものかもしれないのでとりあえずは拭いてみます。

パッと見ではわからないくらいにはなりました。

拭いても完全には綺麗になりませんでしたが、ある程度は消えてくれました。ただリセールを気にされる方はやらない方が良さそうです。自分はすでに鏡筒に傷を付けてしまっていますし使い倒す気でいるのでこのくらいは気になりません。どうせレバーを付けていれば見えませんしね。

フォーカスレバー v2

3Dプリントは前回同様JLCPCBに発注しました。素材も同様に2種類ですが、黒レジンに新素材が追加されておりそちらの方が安かったのでそれを選択。もう1種類は前回と同じPA12-HP Nylonです。

届いたので早速v1とv2で並べてみます。

v1(右) v2(左)
v1(右) v2(左)

ニッケルメッキのパーツの縦幅に合わせて高さを調整したのでひとまわり大きくなったように見えます。指が当たる部分も深くなっています。


2素材を並べたのがこちら。

JLC Black Resin(左) PA12-HP Nylon(右)

前回と似た感じですね。レジンの方が滑らかな印象。ただ前回のImagine Black Resinと比べると若干積層痕が目立つかも。よっぽど近くで見ない限り気になるほどではありませんが。


実際にレンズに装着するとこんな感じ。

ほぼ隙間なくフィットしていて良い感じ。
上面が曲面なのが少し気になりますがまあ良しとします。

ちゃんと想定通りレンズへのフィット感が増したので満足です。v1と比べると少しだけ大きくなって存在感が出たように思いますが、過剰に大きいこともなく個人的には程よい印象。上面が平面ではなく曲面なのが見た目的にどうかなと少し思いますがまあ許容範囲ということにします。

操作感的には指かかりが深くなったおかげで指の側面での操作がしやすくなりました。ローレットに指が当たって痛いということもほぼありません。ただ、幅を少し狭くしてしまったせいで逆に指の腹での操作がしにくくなりました… ここは失敗ポイント。ただ普段は指の側面で操作するのでまあ良しとします。

おわりに

HELIAR classic 50mmの自作フォーカスレバーを改善した話でした。一旦はこれで満足しているのでこのまま使っていこうと思います。このレンズ、本当に良い感じです。

今回も自分用に加えて余剰に作ってあるので、ニッチなものではありますがフリマアプリにでも出品してみようかと思っていたのですが、思いの外両面テープの跡が残りそうだったので迷い中です。そうそういないとは思いますがもし興味がある方がいましたらご連絡ください。



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