ラグビー早明戦の思い出
大学1年の時、「雪の早明戦」があった。
当時、〇top 〇otion というテニス&スキーサークルに所属していた僕は、先輩の指示で旧国立競技場の外側で前夜から徹夜で場所取り。
現在ではチケットをインターネットで事前に購入するのが当たり前であるが、当時は当日の自由席を確保するため、サークルの後輩達が2~3日前から旧国立競技場の外周に夜通し並ぶのが通例であった。
その夜氷点下になる12月初旬の東京としては記録的な寒波が到来。前日夕方から降り続い雪は試合開始頃には積雪15㎝。
その時子供の頃に観た「八甲田山」という映画を思い起こしていた。
当時20歳という体力を過信し寒さを軽視して、服装が重装備でなかったことから、雪の中で本当に凍死するのではないかと想像するほど過酷な寒さだった。
サークルの1年生同志で寒さに震えながら、前日の午後2時から試合開始午後2時までのちょうど24時間、サークル仲間の座席確保のため、ただただ立ち尽くした。暖をとるため日本酒・焼酎・ウイスキーを温めて夜通しがぶ飲み!試合開始時も完全に酔っぱらってた。
試合開始直前に、ぬくぬくした格好で到着した他のメンバーに「おっせーよー!」とキレていたのはよく記憶しているが、おそらくは労ってくれた先輩、同期もいたはずである。とにかく寒くて辛かった!!
試合は当時1年生で同学年、後に日本代表ウイングの切り札として大活躍する吉田選手のトライなどで接戦となったが、早稲田が勝利。
大西一平主将の同点キックを選択せず、ただひたすら「前へ」サイドアタックを繰り返す姿は、早明戦史上の有名な
語り草となっている。
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