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【日商簿記2級レベル】基礎的な仕訳演習(連結会計②:成果連結) No.10:エッセンシャル会計学✨

会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています。

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

会社間取引の相殺消去

P社は、前期末にS社の発行済株式の80%を取得し、支配を獲得している。
次のデータにもとづいて、当期の連結財務諸表を作成するために必要な連結修正仕訳をしなさい。

当期のP社およびS社間の取引高および債権債務残高は次のとおりである。

$$
\\P社およびS社間の取引高および債権債務残高\\\begin{matrix}\\P社からS社&S社からP社\\売上高:120,000円&売上原価120,000円\\受取利息:1,000円&支払利息:1,000円\\売掛金:60,000円&買掛金:60,000円\\貸付金:30,000円&借入金:30,000円\\未収収益:2,000円&未払費用:2,000円\\
   \\\end{matrix}
$$

この問題は、シンプルで「反対仕訳」による相殺がメインとなります。
あくまで、P社およびS社間の取引高および債権債務残高は内部取引に過ぎませんので、P社の連結修正仕訳によって消していくことになります👍

解答:会社間取引の相殺消去
売上原価120,000/売上高:120,000
支払利息:1,000/受取利息:1,000
買掛金:60,000/売掛金:60,000
借入金:30,000/貸付金:30,000
未払費用:2,000/未収収益:2,000

連結修正仕訳において、借方:貸方(費用:収益)項目によって取り消す際の減算は注意しながら行いましょう!
※連結修正仕訳欄に配点があるわけではないので、適切な値を算定できるように努めましょう!

手形取引の修正

P社は、S社の発行済株式の70%を取得し、支配を獲得している。
次の取引について、当期の連結財務諸表を作成するために必要な連結修正仕訳をしなさい。

➀当期においてP社は、S社振出の約束手形10,000円を銀行で割り引いている(割引料は0円)。

解答
$${支払手形:10,000/短期借入金:10,000}$$

※短期借入金、となる点がポイントです👍

②当期においてP社は、S社振出の約束手形10,000円を銀行で割り引いている。
割引きの際の手形売却損500円のうち、100円は次期の分である。

$$
\\\begin{matrix}\\支払手形:10,000&短期借入金:10,000\\支払利息:500&手形売却損:500 \\前払利息:100&支払利息:100   \\  \end{matrix}
$$

この仕訳はあくまで、連結修正仕訳であることに留意します。
すなわち、相殺していくということですね💦
手形売却損500円のうち、100円は次期の分ですから、「前払利息」として計上します👍

③当期においてP社は、S社振出の約束手形40,000円をA社に裏書譲渡している。

仕訳なし!!

鉄則1
グループ間で振り出された手形が期末時点で未決済なら、支払手形と受取手形を相殺消去する(支払手形/受取手形)
鉄則2
🌟
グループ間で振り出された手形を割り引いたら、支払手形を短期借入金に振り替える。(支払手形/短期借入金)
鉄則3
裏書譲渡が絡んだら、仕訳なし!

ということを覚えておきたい内容ですね💛

貸倒引当金の修正

P社は、前期末にS社の発行済株式の70%を取得し、支配を獲得している。
次の取引について、当期の連結財務諸表を作成するために必要な連結修正仕訳をしなさい。

➀ダウンストリームのケース

当期末におけるP社の売掛金残高のうち20,000円はS社に対するものである。
なお、P社は売掛金に対して2%の貸倒引当金を設定している(差額補充法)。

解答:P社からS社への売掛金
買掛金:20,000/売掛金:20,000
貸倒引当金:400/貸倒引当金繰入:400

②アップストリームのケース


当期末におけるS社の売掛金残高のうち30,000円はP社に対するものである。(S社はP社に対して、販売していたことになる)
なお、S社は売掛金に対して2%の貸倒引当金を設定している(差額補充法)。

解答:S社からP社への売掛金
買 掛 金:30,000/売 掛 金:30,000
貸倒引当金:600/貸倒引当金繰入:600
非支配株主(利益):180/非支配株主持分:180

※非支配株主の存在を考慮することがポイントです👍
貸倒引当金の修正は、このような流れで実施すればOKです。
ただし、アップストリーム(S社からP社への販売)がある場合には、非支配株主への利益を考慮しなければなりませんので、難易度が1つ上がってしまいますね💦

本日の解説はここまでとします!
次回は、「未実現利益の消去」について考えていきましょう💛

なお参考資料は、以下の通りです。

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今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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