人見知りのヒトミちゃん
目の前には、毛穴から汗のしずくが噴き出し、白濁色のまん丸な目をぎょろりと剝きだして、私たちにあーだのほーだのと吐息をかけて、ぐしゃぐしゃになったパフェを、生クリームの油でべたべたになったスプーンで不愉快にかき混ぜる哺乳類が座っていた。帰りたい。人生終わった。母に珍しく、その歳で友達がいないなんてって挑発されて、まあそれくらいならどオってことなかったんだけれど、やっぱり珍しく、私たちはちょうど居間にいて、ガラにもなくテレビなんてものを見ていたものだから、本当に運悪く、『二十歳