【ファシリテーター(facilitatior)としての踊り】

喜劇「Coppélia」(コッペリア)は、動く人形を題材としたバレエ作品。
 人形を主題とした非現実世界に憧れるというこの作品は、一幕一場の踊りで、そういった作品の設定を観客に伝えるという、とても重要なヴァリエーションがこの動画。このヴァリエーションがわざとらしかったら、この後がすべて台無しになると思う。
 ここでのスワニダの踊りは、人形に気付いてもらえない町娘だけでなく、作品へ観客を導くファシリテイター(案内人)としての役割も含まれている。また、ある時期のローザンヌやYAGPでは、このヴァリエーションが出題され、表現力の判断されている。
 個人的な見解だが、この振付は「制作サイドが一生懸命振りを考えても観客に伝わらない」という悩みを表しているのではないか?(笑)
【引用】Coppelia - Swanhilda's Waltz Variation (Osipova)
https://youtu.be/jRjL92BTk-o

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