2022.5.15

嵐のような1週間だった。

仕事に追われるとはよく言ったもので、それはもう必死のパッチで追いつかれないように走り続けた1週間だった。

そんな週の真ん中で、叔父の訃報が届いた。
忙しさにかまけて自分の感情を整理できないまま日曜を迎えてしまった。
だから今日は叔父について書き留めておきたいと思った。

和彦おっちゃんは、母の弟にあたる。
5人兄弟の末っ子だ。そのせいか叔母からは「僕」と呼ばれていたのが印象に残っている。一人称以外で使われる僕を認識したのは初めてかもしれない。
そんなにしゃべるタイプじゃなかった叔父は、とても優しい人だった。
顔はもちろん穏やかな性格は、兄弟の中で一番母に似ていた。
昭和の代名詞のようなセダンに乗っていて、お酒が好きな人だった。
おっちゃんは、母子家庭だった僕ら兄弟のことを誰よりも気にかけてくれていたと思う。言葉には出さないけど、それを感じる場面が僕にはあった。
お年玉もたくさんくれた。
おっちゃんは結婚もしていなかったし、子供もいなかった。その点に関しては俺にもおっちゃんの気質があるのかもね。今の僕と同じようにおっちゃんにも自分の世界や価値観があったんだーと思いたい。血が繋がっているしね。

人に死ってなんなんだろう。と最近考える。
歳を重ねるごとにその意味を考える機会が増えたし、自分の気持ちを整理するのが大変になってくる。人の死に慣れるのはとても怖い。それより仕事を理由にして葬式にも参列できない自分も怖い。そして亡くなってから、もう一度会いたいなんておこがましい。

おっちゃん、本当にありがとう。どうか安らかに。

あしたのジョーの単行本全巻ちょうだい、大切にするから。



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