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2)「思考の罠」は「より深い思考」で脱出

4月のWaLaの哲学11期開講を機に、4回に渡り記事を書いています。

1回目では「本当の自分はこんなもんじゃない」という思考の罠について記載しました。また、自らの「世界観」を深め、自己決定の上で挑戦することが自分の殻を破るヒントになることもお伝えしました。

2回目となる今回は、主催する「WaLaの哲学」の受講生から聞いた相談や悩みの中でも特に多い「思考の罠」について、紹介したいと思います。

「今のままでいいとは思ってないんですけど・・・・」

よく聞く言葉です。そして、次に続く言葉は....

・今が悪いわけではないと思っている
・失敗したらどうしよう…
・自信がない
・何をしていいかわからない/好きなことが

こんな感じでしょうか。
それぞれに対して、さらにどのように考えれば良いでしょう?

<思考の罠その2>今が悪いわけではないと思っている

「今のままじゃダメだ!」と思うまでそのままで良いかもしれませんね。

ただし、心のどこかで「今のままでいいとは思ってない」自分もいるに関わらず「今のままでいる」ことは、何も変わらないということではありません。その選択を積極的に選んでいることになることを意識してください。

何事にもプラスだけでなくマイナス面もあります。また世界は常に動いています。かつての正解が今も正解とは限りません。現状維持も場合によってはマイナス面を内包した選択であることを理解しましょう。マイナスが許容できないものなら、現状維持で良いのか?を再考すべきタイミングかもしれません。

<思考の罠その3 >失敗したらどうしよう

失敗はします!w

失敗は計画に織り込みましょう。失敗する可能性があることを達成した時に成功と呼ぶのですから。初めての挑戦であれば、必ず失敗したと感じる場面に遭遇するでしょう。

「失敗」ではなく「学習」プロセスと考えると良いのではないでしょうか。また、好きなことをやっているのであれば失敗してもやり続けましょう。スポーツでも全戦全勝はありえません。失敗から学習して成長しましょう。ただ、失敗で終わるわけにいかないので「成功するまで続ける価値」があれば大丈夫です。すでにそのようなものを見つけ、始めた時点で成功といえます。そうしたことを見つけて思いきりやりましょう!

「失敗と学習」がどうしても嫌なら確実なことだけやればいいですが、現在、私たちが選択している道すら成功確実ではありません。だったら、真に価値のあることにトライして、学習しながら成功確率を一歩ずつあげていく、そういうやり方もありますよね?何度も失敗&学習しながら進む決心は必要かもしれません。

Failure=Try + Learning 

だとしたら、より早く失敗した方が賢くなる気がしませんか?

<思考の罠その4>自信がない


失敗するかもしれないのに自信満々なのもおかしな話です。

いいじゃないですか、自信なんかなくって。自信満々に語る人は嫌味に聞こえてしまうもの。ということは、人からどう見えるかの自信なんて程度の問題です。謙虚に参りましょう!

「自信はないのですが、できるだけの準備はしました。私のこの願いは本当に大切なので、続ける中でいつか必ず願ってる場所に到達すると信じています。」

このように訥々と話す方を見たら、あなたはどう感じますか?僕は、すごいなぁ、きっと成功するんだろうなと思います。自信はなくとも、自分の心からの願いであれば、成功すると信じ、挑戦し続けることができるのではないでしょうか。

挑戦するとわかりますが、失敗はそれほど恐ろしいものではありません。
好ましいことではないですし、嫌なものですが、程度の問題です。今のお仕事だって、時に緊張するし、失敗もするでしょう。失敗して自信がなくても結構です。それでも「見過ごすことができない価値ある問題」に挑みましょうよ。せっかくの一度の人生なんですから。

私の父は、「本当に大切なことなら、3代かけてやりなさい」と私によく言っていました。なかなか含蓄がある言葉だと思います。

人類はこの目標に必ずいつか辿り着く。その道を一歩でも進められるなら幸せだ。そのくらい尊い目標を掲げられるといいですね。

<思考の罠その5>何をしていいかわからない/好きなことがない

何をしていいかわからず、好きなこともないならば、目の前のことを一所懸命やればいいんです!

誰しも無限の選択肢があるわけではないですが、選択肢がゼロという人も少ないでしょう。現在につながる選択をどのようにして、それらの何が変化しているのか考えてみることは有用でしょう。例えば以下のようなものです。

言われてみると、当たり前の話ですが、まずは簡単な整理をしてみると良いでしょう。当然、社会状況と自分の状況が変わっていますので、選択を続けるには異なる理由があるはずです。(もしくは、社会状況と自分の状況が変わっても一貫するほど大きな理由ならば良いですが、そのような理由をお持ちの方なら、もう悩んでいないでしょう。)

<Q :ではどうすれば?>

A :「思考の罠」は「より深い思考」で脱出せよ

「好きなことがない」「何をしていいかわからない」という大人の面倒を見てくれるほど、世間は優しくはありません。きっと皆さんの上司や周囲の友達も、「それでは話にならないよ」と言うでしょう。それを見越して「好きなことがない」「何をしていいかわからない」状態で「自分はどうしたらいいか」と相談をしないかもしれません。

しかし、このような悩みを抱えた人は実際には大勢います。ビジネスマンの半数以上ではないかと感じます。ならば社会において、企業内において、放置されていい問題ではなく、新たな社会問題、準公共領域の問題と言えるかもしれません。そのような状態では、本人のポテンシャルが発揮されることはありません。この抽出されないエネルギーは社会的損失であり、雇用主にとっても、インビジブル・ロス(見えない損失)と言えます。

だとすると、自分の内面を深めるための場所を、会社でも家庭でもなく、これまでと異なる場所で持つことが必要な時期が来たのかもしれません。「思考の罠」は「より深い思考」で抜け出すしかありません。自らの内面について思考し、思考の罠が気にならない心から望むものに挑戦しましょう。

ここまで紹介した悩みはWaLaの哲学の受講者だけでなく、部下、後輩、同僚、ほとんどの人が抱えているものでした。悩みの本質は「変わりたいけど、変わることができない」ということ。しかし、その悩みは全て「あなた自身の思考」によって生み出されています。

1通目では、自らの世界観を持ち、自己決定を持って挑戦することで、「本当の自分はこんなもんじゃない」という思考の罠から抜け出すことができるとお伝えしました。2通目では、思考の罠は、もう一段深く考えると抜け出せるとお伝えしてきました。ここで、もう1つ「思考の罠」を抜け出す小さなヒントを紹介します。

それは「人との出会いに投資」することです。「思考の罠」を抜け出すには「自分以外の人の思考」に触れるのが最良の方法です。失敗はするものだと言いつつ、しなくて良い失敗を避けるためには準備が必要です。そのために自分の内面と対話するための機会、友人、場というものを積極的に持ちましょう。

人生の岐路において、新しいきっかけを運んでくるのは人です。
出会いに臆さないでください。そして出会いに投資してみてください。

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「自分の願いを知らずにどう生きるのか?」

そのように思い、自分の道を知りたければ内省が不可欠です。
しかし私たちは客体を分析することに慣れ親しみすぎて、主体である自分自身を理解する脳の回路が非常に弱い傾向にあります。
ご自身のポテンシャルを発揮するには、自分とつながる、つまり自身とつながる脳の回路を開発する必要があります。

内省の型を学ぶ3ヶ月
WaLaの哲学 11期 4月開講

説明会が3月に行われます。

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