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世の中変わります。あなたは変われますか?


今日から3月。春めいて来ましたね。このタイトルはエーザイの内藤社長が社長就任時に社員に投げかけた言葉だそうです。



去年から今年にかけて、日々のニュースが映画のようで、時代が大きく転換してきていると感じております。皆様はいかがお過ごしでしょうか。私自身はそうした変化に身を投じ、自分自身も変化そのものになる覚悟でおります。そうした流れの中から得た知見が皆様のお役に立てば幸いです。
 
この変化と言うのは、私たち一人一人と無関係に起きているのではなく、私たち一人一人の意識が溶け合ったところに生まれる「世間」その深い部分である「集合無意識」のようなものがこれまでよりも早い速度で変容しているから起きているものと考えております。

つい先日、なぜ世界が変化し、企業が変化し、人々が変化していく必然性があるのか、それを乗り越えていくための処方箋はあるのか?ということを1枚にまとめました。この図に記載した通りですが、少し解説をしたいと思います。

そのような変化は、どうしたレイヤーで起きているのか、
 
1)マクロ経済
2)ミクロ経営
3)現場の問題
4)経営の覚悟
5)その処方箋

簡単に下記図にまとめましたが、以下に解説も少々。
 

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1)マクロレベルでのポスト資本主義に関する洞察


一つは不平等をこれ以上助長してはいけないという人間の道徳的観点、もう一つは地球には、開拓地が無限にはないという前提条件からの限界から、この自由民主主義という世界観のバランスの中で、開拓をよしとして生きてきた市井の人間にも、現代的資本主義の終わりが見え始めた時代だと言うことだ。

これは紛れもなく、どうしようもない事実で、仮に経済成長を1%でも2%でも、何年も続けようと思うなら地球がいくつも必要となる、もしくは基軸通貨の価値が実質的に切り下がっていると言えるだろう。この実質とは、私たちが経済に最適化した意識の外側も含めて考えた際という意味になるだろう。

多くの人は、成長というのは最低でも年3~4%であるべきだと思っているが、歴史的にも論理的にも、これは幻想に過ぎない。(トマ・ピケティ 「21世紀の資本」)

よって私たちが共有すべき世界観は、私もあなたも成長すると言うことではなく、自社の勝利 or 他社の勝利ということでもなく、限られた資源をより良い方向に代替していくべきではないか?こうしたらもっと良くなるのでは?という議論があらゆる場で行われるという世界観だろう。

2)ミクロレベルでの企業の対応状況

こうした事態が、企業経営の地盤で起きていることに企業経営者が気づいていたとしても、それゆえ資本効率の縛りから逃れることは困難である。ゆえに、この原理的限界を乗り越えるため、

新規事業開発

人材育成

が合言葉となる。一方で、これは、ある気づきの早い企業に特有のことではなく、もはやほぼ全ての企業が言っているという事実だ。つまり、このことに気づいただけでは優位性にはならない、ということも自戒をこめて気づかねばならないだろう。

では、新しい時代に適応するため、どう動くか。


3)現場レベルでの矛盾

その前に、取り組まねばならないこともある。経営と現場の矛盾だ。

経営において、これまでの方針の転換は、失敗を認めることと同義と受け取られることを嫌い、これまでのやり方を明確に変えると伝えることができないことは多い。特に前任社長から指名を受けるような経営スタイルだとなおさらだ。また、現在の収益を担っている部隊の士気を削ぐことは言いづらいので遠慮することも日常的に行われているだろう。

しかしながら、人数を減らされながらより高い目標を追いかけさせられる事業部においては、使える人間(言うことを聞く、現状に最適化された人間)が欲しいと言うこととなり、これまでの流れを一層早く進める必要がある。そして稼ぎ頭の事業部の声が大きいと、組織としては矛盾を抱えることとなる。すでに、舵を大きく切らなければならないにも関わらずだ。

経営者の全ステークホルダーとコミュニケーションとは、こうした部署に、あなた方は、この組織が方向を転換するため、これまでの戦線での殿(しんがり)を担ってもらいたい、ということだ。まさに戦場でのトップとしての信任、人間力が必要だろう。

4)経営者の覚悟

①従業員との関係を、主従関係から協調関係に変えた上で、どのようにトランスフォーメーションするか

②環境という外部環境を意識すること。地球はGDPが倍になっても2つにならないと言うこと及びそこから派生して、私たちは一つの星に住む、一つの種と言う理解を深めることだ。

資本効率から調和に向けて大きく「舵を切る」必要は明白だ。

真の優位性、すなわち変化する時代に適応するためには、自社のステークホルダーとの間で、社会変化に伴い、自社の存在意義を再定義しなおすことを行えるかどうかだ。つまり、企業経営者が行う覚悟とは、既定路線でアクセルを踏むことではなく、自社をどちらに向けて進めるのかの「舵をきる」必要性を、まだ大多数がそうだと信じていない中で、理解してもらうこと。それだけ難易度の高いコミュニケーションをリーダーが発揮できるか。江戸時代の終わりに、江戸幕府は終わるべきだと、藩主として言えるかだ。

これこそが企業のトップに迫られていると言えるでしょう。この覚悟をできたところに、今後、人も資本も集まるだろう。

5)処方箋として、TCC/TCFという考え方

複数の企業から、出向契約によって企業の外に出てきた人材らの意識変容に伴い立ち上がってくる内発的動機(問題意識)こそ時代に即したものとし、それを内発的公共性と言えるものまで昇華し、匿名組合形式に基づくファンドを組み合わせ社会実装を後押しする。

これは、新しい時代の共創プログラムであり、すでにこれまでいろんなことを試したがうまくいかないと悩んでいる、企業経営者やマネージャーの問題意識に刺さるのではないかと考えております。

時代が大きく転換していると感じている皆様は、自身及びその関わる経済活動を、そちらに舵を切ることできていますでしょうか?

先ほど述べた、企業変容の具体的処方箋のため複数の大企業で連携し進めている
Trans Corporate Capital(TCC)

及び、そのアソシエーションとしてのTrans Corporate Field Association(TCFA)この秋には、一般社団法人としてスタートを切るべく動いています。21世紀の廃藩置県・脱藩の姿がここにあると思います。組織変容に関心ある方は、以下にご連絡ください。

info@fieldandstory.com

今後の議論・実践に、加わっていただければと存じます。


また、個人としての意識変容が必要な方、組織としてそうした人材育成に関心がある方、以下日程で、説明会実施します。よろしければご参加ください。

3月10日(水)19:30~21:30
3月17日(水)19:30~21:30
3月24日(水)19:30~21:30
3月31日(水)19:30~21:30

詳細、お申し込みなどはこちらから。

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