泣きたい気持ち

3歳になった娘が、マジで意味が解らないことで怒り狂い、泣き叫び、足で椅子や私などを蹴ってくることがある。ここ一、二週間のことだ。

以前はなんで怒っているのかわかった。ご飯の前だがお菓子が食べたい、あっちの道から帰りたい、貼ってはいけない場所にシールを貼りたい、など、意味が解ることだった。

ところがここ最近の怒り狂い様は、理由がわからない。おそらく自分でもわかっていないのだと思う。

きっかけは些細なことである。髪を二つに結んでいて、そのゴムが緩んでいるのに気付いた。なんで緩んでいるのか、許せない、という怒りが生じたようだった。お母さん(あるいはお父さん)が緩ませたんだろう、絶対に許せない、と怒って泣いている。誰かによって緩んだのではなく、勝手に緩んできてしまっただけだと説明してもわからない。じゃあお母さんが直して、わかりました直します。いや触るな。あ、はい、じゃあそのままにしておきます。いや許さない、直せ。わかりましたじゃあ直しますね。いや触るな。あ、はい、じゃあそのままにしておきます。許さない、直せ、でも触るな、「触らずに直せ」みたいな、延々続くどうしたらいいのかわからない時間。そのうち髪ゴムのことも忘れて、自分がなんで怒って泣いているのか忘れて、でも悔しくて、嫌で、怒っている。喉に傷がつきそうな声を出して泣いている。声で誰かを攻撃できそうな鋭い泣き声で泣いている。

そんなことが一日に一度ある。家にいる時かもしれないし、外出している時かもしれないし、保育園にいる時かもしれない。

ここ半年ほど、体重が増えていない、むしろ少し減っているようで、怒りが質量になって排出されているのではないかと、心配をしている。

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