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on the off chance that SV (Paul Auster. The Book of Illusionsより)
前置き
最近あらゆる方面からKindleが良いと聞くことが多く、思い切ってiPad miniを購入しました。(留学費用もカツカツなのに何やってんだという感じですが、まあ先行投資です笑)
いやー素晴らしい。これもいずれまとめますが、Kindleを読みながらわからない単語/表現は物書堂へ即コピー検索、いい例文はBearに蓄積という流れが一瞬でできました。無限に用例が貯まります。いいねー。
早速、昨年大学の講義で読んだPaul AusterのThe Book of Illusions『幻影の書』をKindleで購入し読み直しています。そこで出てきた表現がタイトルのものでした。
on the off chance that SV
(前提:Mr. Zimmerが飛行機事故で家族を失い、意気消沈していた際に画面越しにある喜劇俳優に出会う。Zimmerはその後その喜劇俳優についての本を書いた。)以下引用:
Writing about comedy had been no more than a pretext, an odd form of medicine that I had swallowed every day for over a year on the off chance that it would dull the pain inside me. To some extent, it did,
拙訳:喜劇について書くことは言い訳に過ぎなかった。無理だろうとは思っていたけど、万が一にも私の中の痛みを和らげるかもしれないと思って、一年以上毎日飲み続けた風変わりな薬に過ぎなかったのだ。ある程度、その薬は効いた。
ここでいう痛みとは、当然家族を失ったことによる痛みです。ちなみに私が大好きなウィズダム英和辞典には
(くだけて)だめだろうとは思うが«…する/…という»万一を頼みに«of doing/(that)節»(!on the chanceよりも可能性が低い).
とあります。「だめだろうとは思うが」と書いてあるのが良いです。(ちなみに好きな理由は単純に例文検索の時にIELTS Reading内の表現がよくヒットするから笑)
こんな感じの表現はサラッと使ってみたい。なお、原文で他に参考になるのは、no more than、over a year、dull the pain、to some extentあたりですね。
今後も面白い表現があったら共有していきます〜
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