【心配なし】日向灘地震と南海トラフ巨大地震【正しい知識】

俺のnoteは単車やチェンソーマンを語るための場所だが、今回は2024年8月8日に発生した「日向灘地震」についてだ。SNSで誤った情報やオカルトに踊らされている人があまりに多いので。

まず結論から言うと、現時点で南海トラフ巨大地震が発生する心配はない。そもそも、日向灘ではMw7.0程度の地震は次のように頻発している。

1941/11/19 Mw8.0
1961/02/27 Mw7.5
1968/04/01 Mw7.5
1969/04/21 Mw7.0
1970/07/26 Mw7.0
1984/08/07 Mw6.9
1987/03/18 Mw6.7
1996/10/19 Mw6.7
1996/12/03 Mw6.7
2019/05/10 Mw6.3
2022/01/22 Mw6.3
2024/08/08 Mw7.0

今回のモーメントマグニチュード7.0の日向灘地震が、決して特別なモノではないことが分かる。確かに南海トラフ巨大地震の前兆現象として日向灘地震があり、実際に昭和東南海地震の3年前に発生している。しかし、これはモーメントマグニチュード8.0という巨大地震だ。今回の地震の威力はそのわずか1/32程度しかない。

また、南海トラフ巨大地震は「40年以内の発生確率が90%」となっている。そもそもこの想定には大きな穴と、自称有識者どもの思惑がある。

南海トラフ巨大地震の発生確率の算出には、「時間予測モデル」という特殊な手法が用いられている。これは過去の地震の発生時期そのものから、次の地震の「発生時期」を想定するという手法だ。

そのほかの地震では、過去に起きた地震発生間隔の平均から「確率」を割り出す、「単純平均モデル」が使用される。この時点で南海トラフ巨大地震が特別扱いとなっていることが分かる。

引用元:地震調査研究推進本部

要は「地震の間隔と地震のエネルギー量は比例する」という考え方で、言い換えれば「大きな地震のあとは発生間隔が長く、小さければ間隔が短くなる」ということ。このモデルでは、次の南海トラフ巨大地震の発生時期は「2035年前後」と推定されている。

ただし、時間予測モデルの根拠はこれだけではない。室津港における水深の記録も採用されている。過去の南海トラフ巨大地震では、次のように地震の規模が大きければ、それだけ発生後の室津港の地盤隆起も大きかった。

1707年 宝永地震 Mw9.0 1.8m
1854年 安政地震 Mw8.7 1.2m
1946年 昭和地震 Mw8.4 1.1m

隆起した地盤は時間とともに沈降し、それが0m地点になったときに南海トラフ巨大地震が発生するという寸法だ。この理論でも、次の地震の発生時期は2035年前後と推定されている。

一見すると完璧な地震予測のように思われる。ところが、このモデルには大きな問題が指摘されている。根拠となった「古文書」の出所が怪しく、信頼性に疑問があるうえに、解釈の誤りもあったのだ。

怪しげな時間予測モデルではなく単純平均モデルを使えば、南海トラフ巨大地震の発生確率は30~40年以内に20~30%程度に落ちるといわれている。では、なぜ地震調査委員会は頑なに発生確率を上げたがるのか。それは「防災予算を確保したい」という行政の意向を反映するためだ。実にバカげたことだが、日本ではそのような事例は数えきれないほどある。

もしかしたら、次の南海トラフ巨大地震はほんとうに2035年前後に起きるかもしれないが、ここ数年以内に起きることはない。スロースリップのような明確な前兆現象も確認されていないのだから。

少なくとも俺はコロナワクチンにしろ新NISAにしろ、いわゆる学者や政府が推奨するものからは常に距離を置いている。第一に信頼できない。自分の頭で物事を考えて、直感を信じて動くというのが俺の生き方だ。

俺は次の南海トラフ巨大地震は2100年前後に起きると考えている。その理由は単純で、元禄地震タイプの相模トラフ巨大地震の発生周期が300~400年と推定されており、次の発生時期が2100年前後だと考えられるからだ。1703~1707年のときと同じように、2100年前後には相模トラフ巨大地震と南海トラフ巨大地震が立て続けに起きるのではないか。

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