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【一級建築士】花畠マル秘ノート<構造編>構造計算②【重要】

(5)地震力

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どの参考書を見ても地震力の公式は出てこないです。なぜなら、地震力=地震層せん断力のことを言っているからです。下階のほうが支える回数が多く、固定荷重と積載荷重が重くなるので地震力は大きくなります。その分、せん断力に耐えうる構造にしなければいけないということです。この公式は確実に頭にインプットしてくださいね。構造計算の部分は、外力・荷重、構造計画、融合問題のところで出題されます。全部で6問程度です。文章問題で出題されるので、4選択肢×6問=24枝出題されます。ここの得点が合否を分けるといってもよいところです。難しくはないのでしっかりと習得して確実に得点できるようにしましょう。

R t:振動特性係数

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グラフの線は、上から第3種>第2種>第1種の順番で、振動特性係数Rtは小さくなります。3,2,1と覚えるのがコツです。また固有周期は0.4秒までは3,2,1共にRt=1ですので、そこも押さえておいてください。ここは絶対に出題されます。

Ai:地震層せん断力係数の高さ方向の分布係数

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Aiは、上層階になるほど、設計用1次固有周期が長くなるほど、大きくなります。要するに上部のほうがよく揺れるってことです。なので、鉄筋コンクリート造は強度型で折れやすく、鉄骨造は靭性型で揺れるけど持ちこたえられるってことです。計算上はどちらも一緒ですが、高層建築にする場合は、靭性型にした方が良いということですね。超高層マンション(もちろん住宅なのでRC造)はそれだけ構造的に頑丈に作らないといけないということになりますよね。コストが高くなるということです。

地震の計算例

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実際の計算例です。下階のほうがQi(地震層せん断力=地震力)は大きくなってますよね。一度、自分で計算してみて確認してくださいね。

地下部分の地震力

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地下部分は揺れないので計算の仕方が違います。kが20m以深だと0.05になるのでぐんと小さくなりますよね。荷重は地上階全てを見込むんですが、係数が小さくできるので地震力は小さくなると覚えてください。逆に屋上はバルコニーはk=1もしくは0.5と大きくなるのでせん断破壊しやすくなるため頑丈に作らないといけないということです。屋上の設備荷重はわざと転倒させて構造に負担をかけないように設計します。自自重を引いて計算します。


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