Wildlands とBreakpoint2021前半

Ghost Recon Wildlands を久しぶりに始め、楽しかったのを思い出した。そう言えばGhost ReconのBreakpointのチームメイトアップデートが昨年(2020年)に出ていたと思い出し、新PC にインストール。

BreakPointはSteamじゃないことも思い出しつつも2時間ほどで完了。

そもそもストーリーの記憶もほとんど無く、チームメイトがいい感じなら最初からやってもいいな、と思っていた。ただ、どうしてもストーリーどころかマップも思い出せない。むしろ前作Ghost Recon Wildrunsの方がよっぽど色々なシーンを思い出せる。

程なくしてゲームにログインしてプレイを始めた。AIチームメイトはちゃんと追加されていて、前作のように指示通りに動いてくれた。ドローンで敵をマークして、Q長押しで一斉射撃の操作感も違和感がない。ただやっぱり最初からやる気にはならない、何故だろうと思いつつゲームを進める。

マップの右上に見慣れない島がある。おそらくアップデートで追加された島だろう。本島からそこそこの距離があるので、色々と新しい気持ちになれる場所なのかもしれないと思い、ヘリコプターをゲットし島に向かう。6kmくらいあるので5分ほどは飛んでいた。島の入り口は島の断崖に開いた裂け目。手前には座礁して錆びた船の残骸などがあちこちにあり、ただならぬ雰囲気の島だとワクワクしてきた。

島に上陸し、捜索を始めると、以前にやった時と似たような重苦しいコレジャナイ感が波のように押し寄せてきた。

そうだ、思い出した、人や車が居なくて生活感が感じられないんだった。

これは自分にとってとても大きい要素だと改めて実感した。Wildlands では多くの車やNPCが行き交い、街に活気と生命を吹き込んでいた。おそらくこの人は漁業で生計を立てているのだろう、稀に飼っている鶏の卵もいただいているのかもしれない、そんな一人一人の生活の様子が見て取れたのがWildlands だった。息子のプレイしているWildlands のすぐ後にBreakpointをやると一目瞭然だった。どんなにグラフィックが綺麗でもこの人が織りなして作り出す生活感、そしてそこから来る没入感はどんな美麗なテクスチャをも上回ると思う。そこに自分が居るのかもしれない、とも錯覚できることはオープンワールドをプレイする自分にはとても大切な要素だ。

Breakpointはマップに動きが少なく、どうしても作られた箱庭か、時間の止まった街にいるような感覚になる。場所によっては圧倒的に兵士の数が多いのに、だ。そうすると兵士の行動もなんとなく無機質に感じてくるのだ。

ストーリーは嫌いではない。前作はドローンを使った現代的な戦術展開をしていたが、今作はそのドローンを主役に持ってきて、ドローン自体が兵器になったらという必然の未来を描いたものだ。よくできていると思う。その結果、クリーンで無機質な未来の実験場を描くのには成功はしたのかもしれないが、歩き回って楽しいかというとそうではない。やはり、原住民がいて、文化を築き、ドロドロの生活の中に潜入してこそ心が疼く。Cyberpunk2077もその点では人の動きで街の活気と息づいた日々の生活をうまく再現している。BreakpointはGary’s Modをプレイした時の雰囲気に似ている。無機質で箱庭で実験場なのだ。

細かいメイン武器の設定やハクスラ要素のあった武器レベルの撤廃などもアップデートで追加されているが、自分にとってはそこではない。どんなにルールやグラフィックをアップデートしようとも、それではないのだ。

AIチームメイトさえ追加されれば、と思っていたが、きっと本質的にこのゲームが私を阻害し続けていたのはAIチームメイトがいないことではなかった。

そう思うとWildlands は本当によくできたゲームだった。マップの拡大と連動する政治組織の幹部の繋がりやユニダットという第三組織も二項対立にうまく挟まって世界観に厚みを持たせていた。ドローンを使った盗撮ミッションなんかも記憶にある。願わくば次回作では人の息づく世界を描いてほしい。

当面はFarCry6に期待する。

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