国際卓越研究大学の2回目の公募の予想

国際卓越研究大学の1回目の公募で、東北大が選ばれたのは周知の通りですし、
東北大のある仙台から、福島の浜通りの方まで一帯の、サイエンスパーク構想には目を見張るものがあります。

今回の大学の動きは目覚ましいものがあり、東北大のこの取り組みも形だけではないなと感じます。

卓越大の東北大の資料を見てみますと、
研究者であれば、特に若手は、「ユニット」のところに惹かれるのではと考えます。
従来の教授を頂点とした研究室の構成ではなく、研究ユニットとして構成していくとのことです。若手でも、実力があれば研究グループの長となることができ、first authorの論文の数を稼ぐことができるでしょう。
全国から研究者が集まってくると思います。まさに大学院中心の大学になるでしょう。

さて、第2回目の公募は年末に始まる見込みです。東北大以外の大学は、メディア的に言えば「落選」したわけですが、それらの大学も2回目の公募に向けて動き始めています。
筑波大、早稲田大、東大は、ニュースでそれが明らかになっています。
まず筑波大はこちら。

東大は以下になります。

https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400235107.pdf

そして早稲田はこちら。

卓越大の選定に関して、「変革への意思」と表現されているように、
特に東北大は、「変わりそうだな」という印象を受けました。
さて、これらはどうでしょうか。

前回紹介したように、最近で驚くような変革への意思は、都立大に感じられます。

ただ、これらは本当にできるのか?と、とても、思います。
世界大学ランキングは高いですし、卓越大と両輪をなす、「特色ある研究大学」に、東京薬科大学を協力大学として応募していました。
薬学科と医学科がないので、世界大学ランキングの高い東京医科大学も巻き込めば、完全な総合大学になる気がしますが、
東京医科大学の教員1人あたりの研究力は、いわゆる旧帝大と比較しても東大京大東北大の次に来る(THE世界日本大学ランキング2023「教育リソース」より)ので、
むしろ東京医科大学が単体で応募して、都立大と東京薬科大学が後からくっつく形などは考えられそうです。

他には、言わずもがな東京科学大学(東工大+東京医科歯科大学)は、卓越大に選定されるでしょう。名古屋大の動きも大きいです。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD09B970Z00C24A4000000/

前の自分の記事における予想では外しましたが、やはり名古屋大学も卓越大でしょう。


最近、卓越大だなと思えるような、動きが感じられないのは、京大と大阪大でしょうか。

九州大も金融系と手を組みました。これがニュースから類推するには、卓越大候補として本命であることの決め手になると思います。

とりあえず、今の動きから、
東北大、東京科学大学、名古屋大学、九州大学、東大、早稲田、筑波大、(大穴狙いで、東京都立大学、東京医科大学、芝浦工業大学あたり)は考えられるかなと思います。

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