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十六作目 あなたに愛の言葉を 母娘百合アンソロ⑤ 

登場人物紹介
香月絢(35)
「迎えに行った方が……いいわよね」
 おっとりとしていて、どこか儚げ。
 超絶機械音痴。
 人前に出ることが苦手、家でハンドメイドを創るほうが好き。
    争いを極端に避け、優しすぎる性格のため。
 他のママ友の悪口などに耐えられず、なじめなかった。
 その反動もあってか、愛莉に依存的になり。
 十歳になった娘の愛莉に、異常なまでの愛情を抱いてしまう。
 このままでは娘の教育によくないからと、愛莉を祖母の家に預けるが会いたくて仕方がない。恋い焦がれる気持ちは、どんどん大きくなって……。

香月愛莉(15)
「私、お母さんが好きなんだ」
 十歳の時に祖母の家に引っ越す。 
 何事もそつなくこなす。場の空気を読むことに長けている。
 今あるものを大切にし、守っていくタイプ。
  そのためなら自分の意見を多少曲げるのもいとわない。
        常識はあるし、従う。
 ただ、自分が自分じゃなくなる感じが嫌いだったりもする。
 元々の性格もあるが、母に見放されたと思いたくなくて「何か事情がある」と考えた。
 母のことを恨むどころか、文通がなによりも楽しみで日に日に母に会いたい気持ちは膨らんでいく。
 
一 母を想い
 
 お母さんに会いたい。
 毎日、毎日思う。
「ただいまー」
 家に帰ると、おばあちゃんは大体昼寝をしている。
 昼というか、もう夕方なのに。また夜起きちゃうよー。なんて思いながら、アヤメが生けてある花瓶の横、郵便物の箱を見る。うちはポストに入ってきたものを和菓子のトレイに入れる。なんでそんな、めんどくさいことを。とも思うんだけど。おばあちゃんがそうしてるから、そうしてる。
 スーパーのチラシ、ドミミピザ、金の皿、郵便局の切手。チラシばっかり。
「はぁ……今日もないんだ」
 がっかりしながら、二階の自室へ。
 スマホは買ってもらってるけど、嫌い。
 見えないところで誰かがコミュニケーションを取っていて。
 それをすべて追うことはできない。
 一応、みんなに合わせてピックトックとかも見てるけど。つまんない。
 鳥、花を見てる方が、好き。
 それに、私はなによりもこっちがいい。お母さんがくれた、手紙。
 おじいちゃんが彫ってくれたアヤメのレターボックス。この中にしまってある「なんでアヤメ?」ってきいたら「便りはアヤメじゃ」らしい。わかんないけど。そうらしい。
 それで、この箱の中には世界。そう、私の世界がつまってる。お母さんはとってもマメで。月ごとに違う色で送ってくれるから、その箱の中はいつも虹色。
 かわいいお花の便せん。封筒。押し花がつけてあって、お母さんが自分で作ってるらしくて。いい匂いがする。もう、何度も開いてるから、少し破れちゃってるところがある。
 この手紙が来たのは4月。さくらの季節だから、ところどころに散りばめてある押し花が季節を知らせてくれる。
 一枚の便せんにお母さんがつまってるのです。優しい文字。おばあちゃんは「あの子はホントに昔から丸文字だねぇ」なんて言うけれど、くるんくるんしてて好き。
『お元気ですか。私の愛莉。お手紙ありがとう。お母さんはね……』
 お母さんとは十歳の時からもう五年間も会っていない。元気かな。病気したりしてないかな。そんな風に想いながら、私はおばあちゃんたちと暮らしている。
 そのお母さんが、手紙を通して話してくれる。何回読んだかな。分かんないくらい。でも、それでも飽きないの。これが私とお母さんを繋ぐ、唯一の関係。虹の便り。
 最近は、読むたびに涙が出るの。いつまで私は、手紙の中のお母さんにしか会えないんだろう。そんなことを思いながら、今を飛び出す勇気もない私はそっと手紙を置く。
 そして、古くなった写真を眺める。私がお母さんのほっぺにキスをしている写真。なつかしい、思い出。
「お母さん……会いたいよ……」
 日に日に気持ちは大きくなってくる。家事のお手伝いでもらったお小遣いも貯まってきた。あとは、私が一歩踏み出すだけなんだけど……。怖いなぁ……。そして、考えるのを避けるようにして台所へと向かうのだった。
 

 ――これはふつうの中学生の私が、あなたに愛の便りを届ける。そんな物語。
 二 娘、想い

 愛莉の母です。絢。絢と言います。手紙なんて、時代錯誤的だとは思うのだけど。いかんせん私は、スマートフォンやパソコンが苦手で。というよりは、機械オンチなのです。 持ってはいるのですが、それよりもこうして字を書いている方がしっくりくるのです。
「また、愛莉ちゃんに手紙?」
「えぇ」
「マメだね。ほんと。私だったらすぐ書くことがなくなるよ」
「そうかしら。これが楽しみになっているから」
「そりゃよござんした」
「あきれてるでしょ」
「あぁ。別の意味でね」
「いじわる」
「どっちが。そんなに想ってるなら、会いに行ってあげれば」
「……できるわけないじゃない。私、あの子にあったらきっと」
「あー……そうだよね。合わせる顔がな……」
「今度こそ、手を出すわ。きっと」
「そっちかい」
「もう。茶化して。私は真剣に悩んでるのよ」
「わからんね。愛莉ちゃんだって案外受け入れてくれるかもよ」
「万が一望んでくれていたとしても、親である私がすることではないわ」
「はぁ。それもそうか。まぁ、子どもを産む気もない私にはわからんけどね」
「関係ない。っていうことね」
「悪い?」
「いいえ。あなたのそういう所に、救われてるわ」
「はぁ……そういうことはきちんと伝えられるのにな」
「こんなこと言えるの、あなただけだもの」
「それは置いといて……それで? 私は絢(あや)の答えをいつまで待ってればいいのかな」
「う。ごめんなさい。こんなによくしてもらっているのに」
「下心だよ。絢。早く私のものになって」
「うぅ……今日はまだ……ごめんなさい……平さん」
「はぁ。下に心。それでなんていう漢字になる?」
「えっと……」
「恋。分かってはぐらかしてる」
「う。ごめんなさい……」
「絢が私のことを名前で呼んでくれるか、捨てられるか。それまでは私の片想い」
「うう……」
「いいさ。それまでは他の子でがまんするから」
「私が言うのもなんだけど。どうしてそう、あっけらかんとしてるの」
「『恋は多く持て。その方がモテる』私の師匠の受け売り」
「そうなのね」
「冗談だよ。じゃあ、日銭を稼いでくる」
「えぇ……いってらっしゃい。平さん」
「あぁ。愛してるよ。絢」
 彼女の頬にキスをして。見送ります。アパートに住まわせてもらって早五年。掃除洗濯等の家事全般をやる代わりに、未亡人となった私を置いてくれているのです。
 初めから、言われているんです。私のことを愛してるって。ああいう風に、口説かれて。とてもうれしく思っています。こんなに私――娘に恋愛感情を抱き、たくさんの人を不幸にした女――でも唯一、平さんだけは私を受け入れてくださいました。
 しかし、彼女の気持ちに応えることはできません。なぜなら私は今でも、愛莉のことを愛しているからです。
 もう五年前ですが。かわいらしい、ほほえみのなかに、時折見せる大人びた表情。私はその時、実の娘の中に女を見たのです。
 親と子、としてではなく。ひとりの女を。まさに、下に心。恋です。
 おかしいと思いますでしょう。しかし、どうしようもないのです。ただただ、その時私は心臓の高鳴りを。紅潮する頬を、漏れる甘吐息を感じたのです。初めて、でした。まるで、少女漫画の一場面。恋に落ちる音がしました。それはアヤメ咲く頃。ちょうど、今の季節くらいでした――

――お母さん、こっちこっち!」
「もう。待って」
 十歳になった愛莉を連れてアヤメ園に来ていました。この頃、学校で交換日記が流行っていたらしく。私たちも交換日記をしていて。その中に「お母さんといきたいところがあります」と書いてあったのです。それがきっかけで、私は心配しながらついてきました。
 彼女はいたって普通。いつもどおりの、かわいらしい年相応の少女でした。
 アヤメ園はそれこそピークの時期は大変賑わいます。しかし、イベントのない平日。しかも朝一番に来ると。誰もいないのです。ですから。撮影スポットになっているアヤメ池。彼女は一目散に走り抜けていきます。なんて、爽やかなのでしょう吹き抜ける春一番のようでした。
「お母さん、早く!」
 ほほえむ姿に愛おしさを感じてしまします。アヤメ池。上から見ると円状になったアヤメの群生地に橋が架かり、中央円形のステージは少し下がった作りになっています。ここで写真を撮ると背景に満開のアヤメが広がります。
 普段はこの橋の前には行列ができるくらいの有名スポットです。みな一様におしゃれをして。SNSにあげる一枚を撮るのです。愛莉も同じく、おしゃれをして。写真を撮りたいのだそうです。もはやカメラのようにしか使っていない私のスマートフォン。これを自撮り台において。
 その時です。手を握ってくれました。いつも、人混みの中で擦る手の繋ぎ方とはちがいます。指を絡めて。ぴったりと手のひらを合わせようとしてきます。指一本握るのがやっとだった小さな手も、こんなに大きくなったのです。私は感慨深く。涙を誘われました。
 タイマーが終わりを告げ、スマホが連写してくれます。撮り終わったのを確認し、橋を引き返そうとすると、愛莉が私に告げました「あと、1回だけ。ね?」上目遣いの懇願に私はくらくらとしてしまいます。もちろん、断れるはずもありません。
 彼女は向こう岸に見える、おじいさんとおばあさんの元に走って行きます。
 なにやら話していて。ぺこりと頭を下げます。
 そしてまた、走って駆け寄ってくる愛莉。
「おかあさ、ん! はぁ、はぁ……」
「ふふっ。落ちついて。いいって?」
「うん! でも次の人が並んだら、変わってね。って」
「そう。なら、もう少し撮りましょうか」
「うん」
 私は、愛莉の指示のままにしゃがみました。スマートフォンの角度を変えて。どこで拾ってきたのでしょう。石で角度をつけます。そして、タイマーをセットして。走って駆け寄ってきます。もう、急ぐから息が上がっていて。汗までかいています。小さな女の子の匂いがします。帰ったらシャワー浴びないとね。
 ――ちゅ。
 なにかが、ふれました。同時に、連写。
 温かい、そして。なめらかな感触。それは、唇で。時が止まったようでした。胸の高鳴りが、私の頭を支配して。しばらく動けずにいました。
 彼女はスマートフォンを回収し、いたずらっぽく私の方を見ます。
「えへへ……しちゃった。ね。いこ? お母さん」
 脈打つ心臓をどうにか鎮めて、愛莉を抱っこして橋の向こうまで。
「お、お先失礼しました。ありがとうございます」
「いえいえ。仲がいいのね。娘さん?」
「えぇ」
「いつまでも、仲良くね」
「うん!」
 元気よく、そう答えた愛莉。私はふらふらとベンチに。正面に自動販売機が見えましたから、愛莉にお財布を渡して。お水を買ってきてもらいます。ぱたぱたと走る愛莉。あぁ、わんちゃんとぶつかりそうになりました。きちんと、ごめんなさいしています。良い子です。ふふ。かわいい。いつまでも、天真爛漫な……ううん……違うわ。あの子……。
「もう、女の子になったんだわ……」 
 我に返りました。顔が、真っ赤になって。熱がひかないのです。あの子、さっき私にキスをしました。そう。キスです。さわぐほどのことではないのでしょう。子どものほんのイタズラ。きっと、マンガかなにかで見たんだと思います。
 問題は、私の方。ときめいて、しまったんです。恋に落ちる音がしたんです。

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この本の読み方
・好きなものから読んでください
・興味のあるものだけつまみ食いもOK
・目次がついてるから読みやすい
・作家さんたちのとコラボアンソロも読んでみてね
 「Lilium Anthems アンソロ」
・レビューやアンケで推しカプ作品増えるかも!?


どれだけ入ってるの?
1年半かけて書きためた、合計28万文字
原稿用紙400枚分
文庫本にして2.5冊
すべて加筆修正、百合の詰め合わせです

収録タイトル
一作目   ひとつの花瓶
二作目   その想いが罪だとしても
三作目   青のマリーゴールド
四作目   生まれ出ずるその地にて 母娘百合アンソロ② 再録
五作目   お母さんと絵本を作る話
六作目   ラヴィアンローズ
七作目   来る夢、見る夢 実姉妹百合アンソロ①
八作目   18回目の紫陽花の季節 実姉妹百合アンソロ①
九作目   ねこねこ姉妹  実姉妹百合アンソロ①
十作目   みどりそーだと積乱雲 実姉妹百合アンソロ①
十一作目  大きな愛に抱かれて 母娘百合アンソロ③
十二作目  マドンナリリーに包まれて 百合子作り世代継承作品集より
十三作目  ユータラスのゆりかご
十四作目  聖なる夜はあなたと
十五作目  おねえはおばかだけど、かわいいよね
十六作目  あなたに愛の言葉を
十七作目  初めては貴女と pixiv再録
十八作目  昔ながらの飽きない味 pixiv再録
十九作目  菓子と紅茶とモーツァルト
二十作目  睡蓮の彼女
二十一作目 お雛様は窓際に
二十二作目 閉じた花弁の中で
二十三作目 このピアノくらいには愛してる
二十四作目 甘い甘い貴女の味
二十五作目 母娘でエッチしていいらしい
二十六作目 ぷよぷよのおなか

それぞれどんな感じなの?

一作目 ひとつの花瓶
【母娘百合アンソロ①】
あなたに添えるはありのままの名前。

二作目 その想いが罪だとしても
【母娘百合アンソロ①】
ふたりの母と娘の母子百合
しょっぱな疑似授乳
メインテーマは母親とはなにか
きれいごとだけじゃなく。みんなちゃんと悩んでいる

三作目 青のマリーゴールド
【母娘百合アンソロ①】
ふたりの親子の対話
深い深い「なぜ」の水底に。
普通の幸せって、なに?
私の中の百合観が最も強く出た作品かも知れません。
究極的に、私が望む百合は百合でなくなる。
性別を超えてあなたが好きだということ。

四作目 生まれ出ずるその地にて
【母娘百合アンソロ②】
母娘百合錬金術異世界ファンタジーの冒頭です。
テーマは「信仰」「錬金術」「母娘」「百合」です。
続きをご希望の声あらば描かせていただきます。

五作目 お母さんと絵本を作る話
【母娘百合アンソロ①】
印刷所に就職した琴葉が母と共に絵本を作るお話。
母娘百合英才教育
ふたりで作品を仕上げるっていいよね。
ママさん、常識的なようで暴走してます

六作目 ラヴィアンローズ
【ラブホ百合】
一見クールだけど豆腐メンタルな後輩ちゃんとの先輩×後輩社会人百合。

七作目 来る夢、見る夢
【実姉妹百合アンソロ①】
実姉妹百合アンソロの導入、エピローグSS。
普段ふざけてるお姉ちゃんが実はちゃんと悩んでる。そんなお話。

八作目 18回目の紫陽花の季節 実姉妹百合アンソロ①
【実姉妹百合アンソロ①】
レビューでご好評いただいている実姉妹百合。
撮影題材、あじさいの季節に合わせました。
撮影というのはある意味で視点を通じ、心の中まで映し出します。
ふたりの姉妹はどのような感情を抱くのでしょう。
ご自身の目でお楽しみください。

九作目 ねこねこ姉妹
【実姉妹百合アンソロ①】
お姉ちゃんがお姉ちゃんじゃなくなったら?な実姉妹百合。
幼いお姉ちゃんもいいよね。
隠しテーマは運命論と原子再構築論です。デモクリトス。

十作目 みどりそーだと積乱雲
【実姉妹百合アンソロ①】
ねーちゃ語を話す莉子ちゃんとお姉ちゃんのお話。
成長したとき莉子は……。
隠れテーマは言語学習と文化と逆転。

十一作目 大きな愛に抱かれて
【母娘百合アンソロ③】
重陽の節句。七十二候『菊花の宴』を題材にした母娘百合です。
淑やかにしてもよかったのですが、音羽視点と言うことでちょっとコミカルに。
酔った菊乃さん(ママ)がかわいく書けて満足です。
裏テーマはそれぞれの菊花の宴

十二作目 マドンナリリーに包まれて
【百合子作り世代継承作品集】
「私たちはあなたの願いを叶える存在」
「あなたを縛るものはもう、ここには存在いたしませんわ」
異形母娘百合幻想サスペンス。漂う幻想、もうひとつの世界。
現実を忘れて、白百合の夢へ。
その館に足を踏み入れたら最後。あなたはもう帰れない。
テーマは無限円環。終わらない物語。

十三作目ユータラスのゆりかご
【百合子作り世代継承作品集】
母体回帰異形百合。日常の隣にそっと寄りそう異形。
しかしそれは生物として還る場所
ユータラス、すなわち母の子宮
「さぁ。あなたの愛する人はだぁれ? ユータラスのゆりかごで産まれ続けましょう」

十四作目 聖なる夜はあなたと
【母娘百合アンソロ⑤】
箱庭系母娘クリスマス百合
ライバー親子のイチャイチャのお話です

十五作目 おねえはおばかだけど、かわいいよね
【実姉妹百合②】
家庭内実姉妹百合。黒幕はママです。
くっつきたいのにくっつけない姉妹のドギマギをお楽しみくださいませ。

十六作目 あなたに愛の言葉を
母を訪ねて百合。虹の便りに導かれて、その親子は再会する。

十七作目 初めては貴女と pixiv再録
毎日母娘百合SSを書こうと思ったものの再録です。
娘がお母さんをたぶらかしてます。

十八作目 昔ながらの飽きない味 pixiv再録
母娘百合SS。私が書くSSはすぐにえちぃ展開になってしまいます。
それに至るまでのかけひき……みたいなの、大事ですよね(特大ブーメラン)

十九作目 菓子と紅茶とモーツァルト
第四回百合文芸小説コンテスト応募作。
モーツァルトでごりごり筆が進みました。
そんな一作。破滅的な愛想です。
私らしい作品に仕上がりました。
「女であった二十年よりも、母であることを選んだ」
テーマは原初の母。グレートマザー。

二十作目 睡蓮の彼女
ホラー百合。魔性の睡蓮の彼女に導かれる。
睡蓮たちの物語です。

二十一作目 お雛様は窓際に
親子百合SSシリーズ。お雛様をしまい忘れると。
嫁に行き送れると言うことで、色あせるまで飾っている悪い母です。
いちゃいちゃ。

二十二作目 閉じた花弁の中で
親子百合SSシリーズ。彼女たちは日の目を見ることなく。
花弁に包まれて愛し合います。

二十三作目 このピアノくらいには愛してる
親子百合SSシリーズ。嫉妬から生まれる愛もありましょう。

二十四作目 甘い甘い貴女の味
授乳親子百合えっちSS。妹が大きくなると嫉妬します。

二十五作目 母娘でエッチしていいらしい
そんなわけないでしょ親子百合エッチSS。チョロいママもいいよね。

二十六作目 ぷよぷよのおなか
親子百合SSラスト。総集編のラストにふさわしい、ちょっぴり寂しいお話です。

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